こだわりのコミュニケーション

こだわりのコミュニケーション

こだわりの商品を作っている者にとって、
そのこだわりが顧客に理解される事は最大の喜びである。
そして「こだわり」は商品を売っていくための
最大の武器でもある。

何にこだわって作っているのか。
どうこだわって作っているのか。
こだわりを伝える事によって商品はより魅力的なものとなり、
競争力を持った商品へと変わる。
それゆえに生産者は
自分のこだわりを相手に伝えようと努力する。
だがその試みは上手くいかない事が多い。
なぜならばコミュニケーションがあまりに一方的で
狭いものだから。

たとえば日本酒を作っている人は
日本酒へのこだわりを熱く語る。
この酒がいかに美味しいのか。
米と水にどれ程こだわって作っているのか。
だが、残念な事に日本酒以外のこだわりを語れない。
その結果、コミュニケーションできる相手が
コアな顧客だけに限られてしまうのである。

日本酒を作る人は日本酒へのこだわりを語る。
蒲鉾を作る人は蒲鉾へのこだわりを語る。
わさびを作る人はわさびへのこだわりを語る。
だが本当は全てのこだわりは繋がっているのだ。

こだわりの酒を飲む時には、こだわりの蒲鉾が食べたい。
こだわりの蒲鉾を食べる時には、こだわりのわさびが欲しい。
こだわりのわさびを使う時には、こだわりの日本酒が飲みたい。
提供する側にとってバラバラに見えるこだわりは、
受け取る側にとっては・・・

 

『[安田佳生メールマガジン] 2015.2.11こだわりのコミュニケーションより引用

メールマガジンのご案内<購読無料>

安田佳生コラムの全文は、メールマガジンを登録するとお読みいただけます。
毎週水曜日配信の安田佳生メールマガジンは、以下よりご登録下さい。

メールマガジン購読登録