希望と絶望

希望と絶望
もしも巨大隕石が近づいて来て、
あと1年で人類が絶滅するとしたら。
もしも不治の病が人類全体に広がり、
あと1年で人類が絶滅するとしたら。
もしも地球全体がマグマで覆われ、
あと1年で人類が絶滅するとしたら。

そのとき私たちはどうするのだろう。
最後の一日まで生き残りをかけて努力するのだろうか。
それとも諦めて残された人生を謳歌するのだろうか。
希望というものが完璧に絶たれたとき、
人間はどのような行動を起こすのだろう。
荒れ狂うのか。
それともおとなしく死を迎え入れるのか。

人類全体で考えれば、
このような話はただのSF小説のネタでしかない。
だが自分の人生だけを考えれば、
これは100%現実の話である。
自分の大切な人はいつか必ず死ぬ。
自分自身もいつか必ず死ぬ。
人間は必ず死ぬのだ。
今現在地球上にいる人間は、
150年後には一人として生き残ってはいないのである。

全員が必ず死に至るという意味で、
私たちには1%の希望も残されてはいない。
150年後に生き残っている人間はゼロ。
ではなぜ私たちはこの事実を前にして
絶望を抱かないのだろうか。
それは、新たな人類が生き残っているからだ。

今現在生きている人間は誰一人として生き残れない。
だが、まだ生まれていない人間は、
150年後にも生きている。
つまり私たちは・・・

 

『[安田佳生メールマガジン] 2015.4.8 希望と絶望』より引用

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