思考という名の根気

150501_blog 

暗記に優れた頭脳、
計算に優れた頭脳、
閃きに優れた頭脳など、
頭脳にはいくつかの種類がある。
一般に頭が良いとされる頭脳は、
暗記に優れた頭脳と、計算に優れた頭脳である。
この二つがあれば受験勉強も、
論理的な仕事の組み立ても、難なくこなす事が出来る。

では経営において優れた頭脳とはどのようなものか。
記憶力、論理的思考力、発想力など、
経営に役立つスキルを数え上げればきりがないのだが、
ひとつだけ選ぶとすれば、それは
「考え続ける事が出来る」頭脳である。

もちろん、元々の頭の良さは重要である。
暗記力も、計算力も、閃き力も、高いに越した事はない。
だがどんなに頭が良くても、使わなければ能力は磨かれない。
そして、自分の頭脳を限界まで使っている人間は稀なのである。
せっかくいい頭脳を持っているにもかかわらず、
そのパフォーマンスの半分も使いこなせていない。
もったいない話だ。

考え続けるという作業は、それほどまでに難しい。
いや、難しいというよりも、根気がいる。
ゴールの見えない思考を何時間も続けられる人間は滅多にいない。
大抵の人間は、1時間も考えれば結論を出そうとする。
だがそのような結論にはほとんど意味がないのである。

余程の天才でもない限り、
1時間の思考で新しい何かを生み出す事など出来ない・・・

 

  – 『[安田佳生メールマガジン] 2015.5.6 思考という名の根気より冒頭引用

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