【コラムvol.63】
おとなぶりっこ。

話を戻しますが、僕は57歳で、
バッチリおじさんも住んでいますが、
ガキもまだ住んでいます。

これは僕だけじゃなくて、
僕のまわりの50代には、
「齢50でこんなガキのはずじゃなかった」
と実年齢と体感大人度とのギャップを
感じている人が多い。

半ズボンから横チン出してケラケラ笑いたい
気分もだいぶ残っているし(昭和!)、
ズル休みして一人で部屋にこもって
気ままに過ごしたいオタク少年も
色恋、あ、まちがえた、色濃い(オヤジ!)。

じっと耐え忍ぶのが苦手で、
起伏が好きな大人ほど、
ガキ度が温存されているのかもしれない。

「大人になれ」が「耐えてやり過ごせ」と
イコールでは、世の中は閉塞感であふれるから、
大人のガキ度が上がることは、
悪くないと思います。
みっともない無作法はガキっぽいというより、
おっさんっぽい、という昨今ですし。

またまた話が元へ戻りますが、
人は「幸せになりたい」と願い。
そして、「幸せと不幸せの起伏が人生だ」
ということも子供の頃からよく知っている。

だから、悲しみがあっても、
人は心のどこかでその不幸を、
「季節がめぐるように、幸と不幸もめぐる。
仕方がないことだ」と受け入れる。

その不幸は幸せで上塗りできるし、
時という水で薄めることができることも
よくわかっている。

「幸せか?不幸か?」は、思うほど
人間にとって明快な線引きはしにくいし、
戦争や飢えや災害のような惨禍や
極貧でなければ、
案外あいまいな論点なのかもしれません。

「それでも私は幸せだった」と
悲しみの果てのような表情で語る人が、
ときどきテレビにも登場します。

あれは、強がりでもウソでもなく、
本人の実感なのでしょう。
(でもやっぱり少し強がりか)

とにかく他人から勝手に、
幸不幸のありきたりな類型から類推されて、
自分の幸と不幸を決められたくない、
という気持ちは誰にでもあるのではないか。

唐突ですが、
米国のトランプ大統領は、
ある面ですごいな、と思う。

世界の半分以上から顰蹙を買っても、
堂々と笑って手を振っている。

この人の幸、不幸はどうなってるんだろう。
世界中からどう悪罵されようが、
自分の足で堂々と立っている強さがすごい。

幸せか、不幸せかという尺度より、
自分の足で立つか、立たないかという尺度も
人間には大事なんだろう。

難しくても、自分で立たなきゃならない。
自分の人生を誰かの足で立ってしまっては、
誰かが死ぬとき、共に死ななきゃならない。

それでは、奴隷根性だ。

日本は、自分の足で立っていない。
怖い親分の米国には頭が上がらないけど、
大人ぶって従属一辺倒じゃなくって、
そろそろガキのように問題にぶつかっていって、
たまにははじき飛ばされて
恥をかいたらどうかと思う。

起伏を作らなきゃ、変わらない。
起伏に一喜一憂したい。

国が脱従属をめざして
ぶつかりはじき飛ばされる姿を見れば、
大人ぶって耐えてやり過ごす人も
減るのではないか、と思う。

起伏というより、蛇行蛇足コラムでした!


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中小企業に、発展のきっかけを投げかけたい。だから、ハッテンボールです
【ハッテンボール・グループ 代表取締役 伊藤英紀】
企業表現コンサル/コピーライター 1961年生
広告学校と大学をダブルスクール。㈱リクルートで、バイトなのに制作チーフを務めたのち、同社契約コピーライターに。1990年 前身 伊藤英紀事務所を創業。※元ワイキューブ取締役
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