人間交換日記 106通目「従った声の通りのことが起きる」大野

人間交換日記

「すべての人は、すごい可能性を秘めている」と信じる大野と、「多くの人は目的などなくただ存在しているだけ」と断ずる安田。人間の本質とは何か。人は何のために生きているのか。300文字限定の交換日記による言論バトル。


106通目/大野からの返信
「従った声の通りのことが起きる」

好き嫌いではなく、それが本質だと信じています。また、安田さんの言われる認めることの大切さを決して否定する立場も全くとってはいないんですよ。対話している層が異なっているだけかも。無理だと認められるという事そのものは、違う何かを可能性として信じられているからできる行為です。他の可能性の全ても無理だと思っていたら、生きてはいけないからです。僕もプロのミュージシャンになるのを諦めました。いいえ、諦められたのです。ここ重要です。夢を実現した人。目標を達成した人。それは諦めなかった人では無いのです。諦められなかった人なのです。どの声に従うか?但し、結局は従った声の通りのことが起きるわけですが。

前回105通目/安田「元に戻ってしまいそうですが」

大野さんへ

愚かさの中にも愚かでない部分はある。堕落の中にも努力できる自分はいる。大野さんはその考えが好きですよね。多くの人はポジティブな助言を好みます。私にも可能性はあるんだ。私だって努力すれば何とかなるんだ。そう信じたい。でも信じきれない。だから誰かに後押ししてほしい。でもそれって解決につながるんでしょうか。短期的には勇気が出て心が楽になるかもしれない。でも現実はちっとも変わっていない。それは現実から目を背けているからです。私はぐうたらである。私には才能がない。まずそれを認めたほうがいい。“私にだってできる”ではなく“私には無理”だと認める。認めることによって新たな私がスタートするのです。

 

ー安田佳生より

 

前々回104通目/大野「そうでない時を除いては」

安田さんへ

人間は愚かである。確かにそうなんでしょう。そうでない時を除いては。そして、もしかしたらその愚かさの中にこそ、発掘すべき能力やリソースが眠っている。なかなかやろう思っている事ができない。やっても長続きしない。それが人間。そうでない時を覗いては。観点を変えれば、やろうと思っていない事ができる!って凄いし、長続きしない状態を長きに渡って続けられる能力は元々備わっているともいえる。風によって船の行き先が変わっていくというより、帆の張り方なのではないか?という真理が僕には見えてくる。できなかったという結果より、やろうとした事そのものの中に大いなる何か、誰もが持つ人間の中の良心という種がある気がします。

ー大野より

 

これまでのやり取り

交換日記をする二人



火曜日
安田佳生(やすだ よしお)

1965年生まれ、大阪府出身。
2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。

●金曜日
大野栄一(おおの えいいち)
株式会社一番大切なこと 代表取締役
https://ichibantaisetsunakoto.com/
https://www.sugoikaigi.jp/coach/eiichiono/

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