GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜【vol.006】

 

案A 4世代家族会議VRバー

30代40代くらいの夫婦から見て、亡くなった「祖父母」と、遠方に住む「両親」と、自分たち「夫婦」と「子供(たち)」の4世代が、年に一度、もしくは記念日毎に「家族会議」をVRバーで開いて、皆でわいわいやるというイメージです。

亡くなった「祖父母」のデジタルイメージをベースにしながら、遠方にいる「両親(ホロレンズみたいなものをレンタル貸与する)」があたかもそこにいるように登場して、「子供たち」に祖父母と両親と触れ合わせられる、そんな場の提供です。

写真撮影のスタジオアリスみたいに「家族の記念ごと」に来店してもらうような設計をすればいいと思います。

お正月に皆で集まるように、先祖代々皆集結、みたいな感じです。

だから、今生きている人は全員専用アプリでスキャンしておいてほうがいいですね。

200年後に子孫によってあなたが生き返るわけですから笑

 

ちなみに、ご存知無い人のために、ホロレンズの動画をご紹介しておきます。

https://www.youtube.com/watch?v=7d59O6cfaM0

 

遠方にいる人があたかも目の前にいるかのように見える、のはこんな感じです(ホロポーテーションと呼ばれます)

 


 

案B 3年B組がいつもでもそこにあるVR教室バー

これは具体的な手順を説明したほうがいいですね。
今の学生向けのサービスで、彼らが将来利用するサービスです。

STEP.1
専用のアプリで教室内の様子とクラスメイトを撮影・スキャンする(クラウドにupしておく)

STEP.2
大学卒業くらいまで毎年自分のクラスを撮影・スキャンし続ける

STEP.3
数年後、元クラスメイトとともに、VR教室バーを訪ねる

STEP.4
bar(教室の机と椅子がセッティングされている)で、アプリを起動して「戻りたいクラス(例えば中学3年のB組)」を選ぶ

STEP.5
懐かしのクラスがそこに再現されるので、一緒に訪れた友人と当時に戻って遊ぶ(もちろん自分も当時の姿に若返ってます)

卒業後に卒アルを見て思い出にふける世界も、インスタの写真で数年前を振り返る世界も、もはや「懐かしむ」だけの古い世界観でしかなく、未来の卒アルとは「そこにテレポーテーションで戻り、再びその空間で一瞬だけ生き返る」のです。

それを可能にするアプリを個人側にもたせて、「場所」と「機材」とひょっとしたら「お酒」をお店側が提供できれば面白いと思います。

さて、barといえば安田さんですが(笑)、どんなVRバーが面白そうでしょうか?

 


 

安田佳生編

安田

え〜

では私(安田)からも、VRバーのアイデアをひとつ。

 

『不倫前のバーチャル家族BAR』なんて、いかがでしょう。

隣の芝は青い、などと申しますが、

他人の妻、他人の夫は、

現実よりも良く見えてしまうのかもしれません。

 

「うちの主人と比べて、なんて優しいの」

「うちの妻に比べて、なんて細やかなんだ」

というように、見えている。

 

そこで。

不倫をしてしまう、その前に。

バーチャル家族BARに行ってみる。

 

すると・・・

あんなに素敵に見えた人が・・・

 

結婚してみたら、

単なる「役に立たない男だった」

単なる「面倒くさい女だった」

と、夢を見ながら、夢から覚めるという次第。

 

『バーチャル会社経営BAR』も面白いかもしれません。

友達と一緒に経営陣になって、会社を切り盛りしてみる。

社長はいいよなぁ、なんて、

たぶん、二度と言えなくなりますよ。

 


 

ということで、今回は引き続き英VERDICTから編集チームのアイデアを2つ紹介して、その中で VRバーを日本での展開を想定しながら深掘りしてみました。

 

※お知らせですが、私の会社のHPでも、このGlobalPicksと連動したコラムを始めましたのでよろしければ下記を!
http://citation-sp.daa.jp

 

著者情報

小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)

◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ
代表取締役社長
http://citation-sp.co.jp

◆株式会社シタシオンジャパン
取締役会長
http://www.citation.co.jp

◆株式会社 イー・ファルコン
取締役
http://www.e-falcon.co.jp

<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた)
・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった)
・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった)
・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった)
・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)

 

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