GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜【vol.010】

案: 個人向け年間1万円セキュリティアプリ(シェア型SP)

Octopus Control and Command社の、「個人スマホからバイクの警備部隊へ即連動」というスキームをそのままパクるのですが、これを「個人向け」に提供できないか、という案です。

日本の個人向けセキュリティといえば、セコムとかALSOKのような「自宅を警備しますよ」系サービスですよね。場所が固定されているサービス。

これを、「場所」固定ではなく、契約した「個人」固定のサービスで展開します。

で、そのアプリの年間利用料が、AppleMusic並の年間1万円。

Octopus Control and Command社のような「移動型セキュリティ部隊がスマホのアラートをキャッチして急行する」サービスを個人向けに展開します。

まずは、都内で試験的に始めてみたら面白いと思います。想定顧客ターゲットは下記の3つかなと思います。

①社会的地位がそこそこ高いビジネスパーソン及び士業、医者、経営者
→街なかや、お店、会社内での身体的トラブル不安なく生活できて、月1万の出費は気にならないセグメント
②上京した若い女性
→この場合お金を出すのは田舎の両親、というプロモーションスキームを設計することになります(このアプリをギフトとして贈る、みたいな形)
③都内の裕福な家庭の若年子女
→裕福な家庭の親が子供(小学生〜20代前半くらい)にSPを付けているイメージです。

このサービス、結局は、個人で依頼すると高額になるSP(身辺警護)を、他の個人顧客とシェアすることで安価に付けられるサービス、ということが言えます。いわゆる「シェアリングエコノミー型」のサービスですね。

契約した会社のSP部隊が街を巡回していて、顧客側は「今近くにSPがいるな」という感覚をGPSで認識できるので、「なんだか安心して毎日生活できる」という感覚を持てるかな、と思います。

おそらく、実際にSPを呼ぶこと(スマホのアラートを起動させること)は、生涯で数回しかないかもしれませんが、「安心」を買うという意味では、「海外旅行保険」と同じくらいの広がりがありませんかね?笑

そして、本当に「安心」したいのは、「本人」よりも「親」だったりしますので、認知だけ浸透すれば、課金の経済的ハードルはそんなに高くないと思います。

以上、3回に渡り、アイルランドのSilicon Republicから、テルアビブのベンチャー企業を紹介しました。

次回は、新たに別のメディアから記事を引っ張りたいと思います。

※私の会社のHPでも、このGlobalPicksと連動したコラムをやってます。
ちゃんとやり始めました(笑)
http://citation-sp.daa.jp

 

「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

 

著者情報

小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)

◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ
代表取締役社長
http://citation-sp.co.jp

◆株式会社シタシオンジャパン
取締役会長
http://www.citation.co.jp

◆株式会社 イー・ファルコン
取締役
http://www.e-falcon.co.jp

<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた)
・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった)
・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった)
・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった)
・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)

 

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1件のコメントがあります

  1. 子供の頃にこのサービスが欲しかった!
    いじめっ子が近づいてきたら、隣のクラスからガキ大将が駆けつけてくる、みたいなサービス。

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