【GlobalPicks/vol.112】ウィルス後:コロナ後の世界で加速する10の消費トレンド No.3

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜
著者:小出 紘道



引き続き、「シリーズ コロナ後の世界」と題し、Skiftというサイトから「今後消費トレンドはどう変わっていくのか?」を見ていきます。

今回の記事はコレ↓

After the Virus: 10 Consumer Trends for a Post-Coronavirus World
ウィルス後:コロナ後の世界で加速する10の消費トレンド

[https://skift.com/2020/03/17/after-the-virus-10-consumer-trends-for-a-post-coronavirus-world/]

「コロナ後の世界」10の消費トレンドリスト

1. VIRTUAL EXPERIENCE ECONOMY
2. SHOPSTREAMING
3. VIRTUAL COMPANIONS
4. AMBIENT WELLNESS
5. M2P (MENTOR TO PROTÉGÉ)
6. A-COMMERCE
7. THE BURNOUT
8. OPEN SOURCE SOLUTIONS
9. ASSISTED DEVELOPMENT
10. VIRTUAL STATUS SYMBOLS

 

先週は「3. VIRTUAL COMPANIONS(ヴァーチャルな仲間)」を掘り下げました。次に行きます。

4.AMBIENT WELLNESS(健康的な空気)

Right now, people are obsessively reaching for their hand sanitizer as they move through their daily lives. 

最近みんなが強迫観念的に殺菌ハンドジェルを日常的に使うようになっている。

 

「いつか役に立つかもしれない英単語」ですが、hand sanitizerは覚えておくと良いかもしれません。最近店頭から消えているアレです。
hand sanitizer:アルコール消毒/ハンドジェル

店頭から消えているものといえばもう一つ。
face mask:マスク

欧米人がマスクをつける習慣がなかった時代は、maskって仮面のことでしたので、surgical mask(医療用マスク)と言わないと「???」ってかんじだったと思います。
今は普通にmaskで通じる世の中になってしまいました。。。

話を元に戻します。AMBIENT WELLNESS(健康な空気)を、ファッションブランドの店舗に導入した実際の事例が載っていました。

Featured innovation: Stella McCartney launches “clean air” flagship
Stella McCartney(ステラ・マッカートニー:ブランド名)は、「空気が綺麗な」旗艦店舗をOPENした

The luxury fashion designer’s Bond Street store includes an air filtration system which removes 95 percent of all airborne pollutants and traffic fumes.

高級なデザイナーズブランドのボンドストリート店には空気清浄システムが完備されていて、95%の空気中汚染物質と排気ガスのニオイを除去している

大型施設でも小型店舗でも職場でも家でもクルマでも、Post-Coronavirus Worldでは、AMBIENT WELLNESS(健康な空気)が「人の行動に影響を与える」ファクターになりそうです。

空気のキレイさが「95%の店」と「50%の店」と「不明な店」の差が来店客数と滞在時間の「差」として露骨に表面化しそうですね。

そうなると、レッドオーシャンとしての戦場は「空気をキレイにすること」および「空気がキレイだとPRすること」になるでしょう。
なので必然的に「もともと空気がキレイな場所を店舗化すること」がブルーオーシャンになるでしょう。

AMBIENT WELLNESS(健康な空気)の中で消費・行動するために、労力とコストをかけて「移動」する世界ですね。

 


「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報

小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)

◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ
代表取締役社長
http://citation-sp.co.jp

◆株式会社シタシオンジャパン
取締役会長
http://www.citation.co.jp

◆株式会社 イー・ファルコン
取締役
http://www.e-falcon.co.jp

<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた)
・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった)
・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった)
・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった)
・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)

 

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