日曜日には、ネーミングを掘る ♯069 詩

今週は!

このブログにも以前書いたことがあるのですが、私は成毛眞(HONZ主宰、元マイクロソフト日本法人社長)さんという方の書く文章が好きで、氏のフェースブックフォロワーでもあります。

成毛さんは、私が関心を寄せるもうお一方、内田樹さんとはまた違った意味で博覧強記。その上であのようなワカバカシイ(若々しく、馬鹿々々しい)文章を書ける人はいないよなぁといつも感心してしまうお方なのですが、そんな成毛さん、先週発売の『週刊東洋経済』(7/20号)の特集で、ホリエモンこと堀江貴文さんと対談をしています。

テーマは「人生100年時代の稼ぐ力」。まあ、このお二方からすると、今という時代は「年齢問わず、楽しく稼ぐ手段はいくらでもある」ということになるわけですが、私が面白いと思ったのは本筋ではなく、世の中を回すのに必要な能力のひとつとして、詩について言及していることでした。

「中学も高校も教科書から自由詩がなくなった。自由な発想や印象的なフレーズって仕事でも絶対必要だと思うんだけどね。例えば、プレゼンでは刺さる言葉が必要だから、詩を教えた方がよいと思う。」

もう、成毛さん、さすがわかっていらっしゃる。私も、理屈や数字では説明できない微妙な感情や製品や、サービスが帯びている世界観のようなものを伝えようとする際に、詩のもつ力をいかすのはとても有効だと思っていて、じつは成毛さん仰るプレゼンでもときどき使っています。

例えば、とある若者向け車のプレゼンでは、リチャード・ブローティガン(1935-1984 米国の作家・詩人)のこんな詩をエピローグに使いました。(高橋源一郎訳)
また、とある生命保険のプレゼンでは、ヴィスワヴァ・シンボルスカ(1923-2012 ポーランドの詩人)の詩を、こちらはプロローグとして使っています。(沼野充義訳)

あくまで個人的な感覚なのですが、パワーポイントのページに詩という異分子を1枚差し込むだけで、企画が息をしはじめるように思えてくるのです。

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