日曜日には、ネーミングを掘る ♯092 犬山商事の猫田くん

今週わん!

12月も半ばを過ぎ、ようやく歳晩という雰囲気になってきました。そんななか、所属するブランドファーマーズ・インク(BFI)で手がけた映像コンテンツが公開されました。こちらです、どうぞ。

はい。貴重なお時間をありがとうございます。

クライアントのブラッシュアップ・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区)は、いわゆる「第二新卒」の就職支援領域の草分け的な会社さん。現在は自社サイト『いい就職ドットコム』などを運営し、若年層全般の就職支援を行っています。制作は「20代の若者たちの働く」を応援できるようなものをつくりたいねということからスタートしました。

よく言われるように、私たちの国では新卒で入社して3年以内の離職率が3割を超え、それ以前に就職したことのない若者たちも増えています。

その原因のひとつとして、「本来自分が居るべきでない場所に居ることの息苦しさがあるよね」「いやいや、その前に自分の居るべき場所を見つけることができない若者だってたくさんいるのよ」「うんぬんで、かんぬんだよね」と、まあ、このような話を社長の秋庭洋さん、安田佳生さん(BFIメンバー)と半年あまり話しながら、見つけ出したのが「自分の居場所で働こう。」というコンセプトでした。

企画については、私は最初、北野武監督の『キッズリターン』のような世界を描きたいと思っていました。それがどこでどうして犬と猫の話になっていったのか。定かには覚えていません。(企画とはそういうものなのです。笑)。

ともあれタイトルネーミングを『犬山商事の猫田くん。』に決め、安田さんとアイデアを出しながらストーリーをいろいろ考えていきました。最終的に上記の2本を映像化することにしましたが、展開自体はさほど突飛というわけではありません。犬と猫の性格の違いを、ビジネスの世界に置き換えて、シュールなホワイトパウダーをぱらりと振りかけたといったところでしょうか。

こうしたシンプルなストーリーの場合、映像として面白くなるかどうかは、キャラクターの強さと演出のディテールにかかってきます(お笑いコンビの千鳥が登場するCMがそうですね)。

今回は、キャラクターを含めた作画を、吉田戦車と並ぶギャグ漫画界のレジェンド和田ラヂヲさんにお願いすることができ、さらに仕上がってきたスティール画をディレクターの野村篤史さんが1カット1カットこだわって映像にしてくれました。

個人的には、最後の最後にラヂヲさんに描いていただいたタイトルと左下の「画・和田ラヂヲ」になんとも言えない味わいを感じています。

出来栄えは好みが分かれるところかと思います。でも、ひとつだけ。オジサン3人で考えた「自分の居場所で働こう。」というコンセプトは、すごくいいと思いますね。すべての20代に贈りたいメッセージです。

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