第6回 自動運転が変える不動産のミライとは?

このコラムについて
世の中の情報は99%が「現在」または「過去」のものでしょう。たった1%の未来情報をつかめる人だけが、自分のキャリアやビジネスを輝かせるのです。でも、未来情報なんか手に入らないよ!と思ったアナタ。ご安心を。もしアナタが古い体質の会社に勤めているなら超ラッキー。そんな会社の経営者ならビジネスがハネるかも。

未来コンパスが、あなたの知らない未来を指し示します。

 6  自動運転が変える不動産のミライとは? 

そろそろ念願のマイホームと考えていたのに、コロナ騒動で将来の不安がぬぐえず、ひとまず様子見の読者の皆さん!!
私は、あれこれ悩んだ末に、数年前に思い切ってマンションを購入しましたが、生活スタイルが大きく変わった今なら違う判断をするかもしれません。
ですが、この自動運転技術が普及すると、住宅を購入するにあたっての検討事項がさらに変わるかもしれません。


特開2020-77266号(出願人:トヨタ自動車株式会社)

【発明の名称】車両制御装置
【要約】(一部抜粋)
乗員の違和感を抑制した自動運転制御を行うことができる車両制御装置を提供する。


一口に自動運転といっても、人が全く運転をしない「完全自動運転」になるまでには、5段階のレベル分けがあります。この発明は、車両による自動運転とドライバーによる操作が混在する2~3レベルあたりを想定したものでしょうか。安全を担保しながらもドライバーの違和感を減らすテクノロジーです。

■未来コンパスが指すミライ

~なぜ自動運転が不動産に影響するのか~

「マイホーム=終の棲家」というのはもはや昔の価値観で、10年くらいの単位で家を住み替える人が増えていると聞きます。そうなると重視されるのが「資産価値が落ちにくい家」で、「資産価値は立地が9割」といわれるほど立地が重要視されます。特に駅から5分以内の物件は、新築販売時よりも値段が上がる傾向すらあるとのこと。

しかし、その状況も自動運転車が出てくると大きく変わるかもしれません。

コロンビア大学によると、自動運転が実現すれば、タクシーの運賃は1マイル(1.8km)あたり0.5ドル(50円)以下になるとのこと。おそらく無人タクシーが前提でしょうが、ここまで低運賃となると、タクシーではなく公共交通機関の延長として当然に多くの住民に活用されるでしょう。

この無人タクシーの”準”公共交通機関化によって、駅から遠い物件の価値が見直されます。
1マイル=1.8kmというのは、徒歩だと25分くらいの距離に相当しますので、駅歩25分までの物件が掘出し物に大変身。
駅から遠い場所に土地・建物を有していた人が新しい資産家になるミライがくるかもしれません。

さてあなたは、こんなミライからどんな「小さなブルーオーシャン」をみつけますか。

 


 この記事を書いた人  

八重田 貴司(やえだ たかし)

外資系企業/法務・知財管掌。弁理士。
会社での業務とは別に、中小・ベンチャー企業への知財サポートをライフワークとする。クライアント企業が気づいていない知的財産を最大化させ、上場時の株価を上げたり、高値で会社売却M&Aをしたりと言った”知財を使って会社を跳ねさせること”を目指す。
仕事としても個人としても新しいビジネスに興味があり、尖ったビジネスモデルを見聞きするのが好き。

面白いビジネスを見つけたら是非シェアしてください。フォロー・友達申請大歓迎です!
Twitter
https://twitter.com/takashi_yaeda
Facebook
https://www.facebook.com/takashi.yaeda

 

感想・著者への質問はこちらから