第9回「日常生活を送るだけで眼病の治療ができるミライとは?」 

このコラムについて
世の中の情報は99%が「現在」または「過去」のものでしょう。たった1%の未来情報をつかめる人だけが、自分のキャリアやビジネスを輝かせるのです。でも、未来情報なんか手に入らないよ!と思ったアナタ。ご安心を。もしアナタが古い体質の会社に勤めているなら超ラッキー。そんな会社の経営者ならビジネスがハネるかも。

未来コンパスが、あなたの知らない未来を指し示します。

 9  日常生活を送るだけで眼病の治療ができるミライとは? 

寝苦しい夜が続く中、どうせ眠れないならとTVやYouTubeを見て夜更かししている皆さん!
私も、Netflixの「梨泰院クラス」をついつい遅くまで見てしまう今日この頃。眼が疲れて仕方がありません。
でも、この発明があれば、眼の疲れや病気とは無縁のミライがやってくるかもしれません。


特表2020-509790号(出願人:ノバサイト リミテッド)

【発明の名称】スクリーニング装置及び方法
【図面】

 

 


■未来コンパスが指すミライ

この発明は、弱視(視力の発達障害による低視力)を治療するためのものです。弱視患者は、無意識に正常なもう片方の眼を使うので、使わない弱視の眼の機能が低下します。
実はこの発明、単にその治療に有効なだけでなく、「治療の概念」をも変えるような代物です。どこがそんなに画期的なのでしょうか。

医療というのは、残念ながら、苦しい治療や大変なリハビリがつきものです。弱視の治療も例外ではありません。
従来の弱視治療では、患者は正常な眼に眼帯をして、見えづらい眼で生活をすることを余儀なくされていました。その負担は大きく、不慣れな視界による体調の悪化や精神的なストレスから、完治する前に治療を投げ出してしまう人もいるほどです。

しかし、この発明はそれらの課題を一気に解決してくれます。
なんとスマホやタブレットでYouTubeやNetflixのコンテンツを見るだけで、弱視の治療になるというのです。
視聴中に、患者の眼が自動的に追跡され、正常な眼が注視するコンテンツ画像にだけボカシがかかります。患者は意識せずとも弱視の眼を使うようになり、結果として弱視を改善するトレーニングを受けているという仕組みです。

この発明が備えている「眼の追跡技術」「検査技術」「治療とコンテンツを融合する技術」が組み合わされることで、「辛く苦しい治療」が「日常の楽しい一コマ」に変わるのです。

通勤中にスマホでYouTubeを見ているだけで、眼の検査が自動的に行われ、病気を知らせてくれるミライは、すぐそこまで来ています。気づいたら治療や予防も施されていたと言うミライもそう遠くは無いかも知れません。

 

さてあなたは、こんなミライからどんな「小さなブルーオーシャン」をみつけますか。

 


 この記事を書いた人  

八重田 貴司(やえだ たかし)

外資系企業/法務・知財管掌。弁理士。
会社での業務とは別に、中小・ベンチャー企業への知財サポートをライフワークとする。クライアント企業が気づいていない知的財産を最大化させ、上場時の株価を上げたり、高値で会社売却M&Aをしたりと言った”知財を使って会社を跳ねさせること”を目指す。
仕事としても個人としても新しいビジネスに興味があり、尖ったビジネスモデルを見聞きするのが好き。

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