コミュ障経営者のギモン その12「ストレスを考えよう」

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なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。

ストレスを考えよう

弊社は基本リモート勤務にしていますが、たまーにスタッフが出社するんです。
そしたら、「この会社はソーシャルディスタンスがなってない!」って叱られました。
密集して座りすぎだってことなんですけどね。
確かにそうなですけど、新人スタッフに付きっきりで教えたりしていると、隣に座ったりしますからね。対面で距離を儲けるってちょっとした距離でも違和感あるもんですね。
「そうだ!そうだ!」ってその発言に乗っかるスタッフがいるんですが、そのスタッフは普段からやたら離れた位置に座りたがるソーシャルディスタンスの達人なんで、「お前はコロナ関係ないやろ!」って心の中で突っ込みましたよ。
会長の僕には一切の太鼓を叩かないくせに、先輩スタッフには見事な音色の太鼓をたたくという太鼓の達人でもあるんですけどね。
素敵なスタッフたちでしょう?
まぁ、まだ、なんとか人間らしく生きているなって感じですよね。

ところで、コロナって、やっぱりストレスがたまりますよね?
外出もできないってのもありますが、終りが見えないってことに不安と恐怖があって、いつのまにかストレスたまってる、みたいな。

随分昔のことですが、採用時に性格診断テストみたいのを試してたんです。
無料お試し可能だって言うから、僕もやってみたんです。
そこにストレス耐性みたいなのがあったんですが、満点に近い数値を叩き出しました。
僕は創業者ですから、もしかすると一般のビジネスマンよりも過度なストレス環境に置かれ続けて、それが普通になってしまってて、いつの間にか異常なストレス耐性を身につけたってことなのかもしれません。

で、他の人も同じような感じだろう、と思って接すると大失敗するのでご注意ください。
そんな強いストレス耐性を持った人なんて少ないみたいですね。
どっちかって言うと、僕の方が異常者だったんです。

そこで、気になって、「人並みにストレスにやられる人たち」と「異常者の僕」との違いを考えてみたんです。
そしたら、ストレスのたまり方なんかに、大きく分けて3つの要素があるのかなって気付いたんです。
ちなみに、これ、なんの学術的、科学的、生物学的根拠はないんですけどね。
つまり、ピンク色の髪したおっさんの妄想なんです。

えーっと、だから今回は、僕の妄想に付き合ってください、ってことになります。

以下、妄想です。

(A)ストレスの受け取り方
ある事象に対する向き合い方で、その事象をストレスに感じるかどうか、ストレスと判断するかどうかに関わる部分です。
同じ事象が起こっても、人によってストレスの感じ方は様々ですよねって話。

<タイプ>
(1)敏感過剰反応型
事象にいちいち大げさに反応しちゃう人です。
ネガティブに受け取ることが多く、その結果、なんでもストレスにしちゃう。
勝手におおごとにして、勝手に傷つく悲劇のヒーロー・ヒロインタイプ。

(2)ドノーマル型
文字通り普通、ドノーマル。
普通ってなんやねん!?というのは、まぁ、(1)と(3)の間や、くらいに思っておいてください。

(3)鈍感不感症型
文字通り鈍感・・・というか、事象に対するストレスの判定が甘くて、ストレスになりにくい人。
そもそもストレスが入ってきづらいタイプですね。
事象をやたらポジティブに受け取るので、場合によっては、「おいおい、そういうつもりで言ったんじゃねーよ・・・」とムカつかれる。
けど、「え?どういうことです、何で怒ってるんですか?」って返して火に油を注ぐ。

(B)ストレスの溜まるコップの大きさ
大きなコップの人ほどストレスに耐えられる、つまり我慢できるってこと。
どんなに大きなコップでも、許容量を超えるストレスは溜められません。
ストレスが溢れると、大なり小なり心身にダメージをおうことになります。

<タイプ>
(1)お猪口
ストレス版の堪忍袋ってのがあったとしたら、かなり小さいってことです。
ちょっとしたストレスが続くだけで、だめになっちゃう。
大きめのやつが来たらもう終わり。
お猪口タイプの中には、お猪口の裏側くらいに極小の器の人もいる・・・

(2)ジョッキ
それなりには溜められる。
ある程度大きなストレスでも1発くらいなら溜め込めるけど、連続されると厳しい。
ジョッキには、中ジョッキ、大ジョッキ、ピッチャーの3タイプ有り。

(3)貯水池
お猪口やジョッキレベルの人から見たら、無限に思えるほど巨大。
ストレスがかかる状況下でも、一見ストレスを感じていない様に見える人。
でも、ストレスは着実に溜まっていて、本人が気づかないうちに臨界点に来てることもある。
そして、あふれる量も多いので、ダメージが大きくなることも!?
溜められる量が半端ないので、溜まったストレスを抜くのも大変。

(C)ストレスの処理
溜まっていくストレスをどう処理しているのか?
これも人によってタイプ分けできます。
そして、これが上手く出来ないとストレスは溜まる一方・・・

<タイプ>
(1)スパークジョイ型
片付けメソッドで大人気のコンマリさんのように、スパークジョイしないものをポイポイ捨てられれば良いのですが、ストレスにスパークジョイしてるのか、大事に抱えて一向に捨てられない人。
人に相談とかできない、弱音を吐けない人にも多い。
こうなるとゴミ屋敷化まっしぐら。
でもコンマリを頼れないの・・・辛い(涙)

(2)一人で出来るもん型
一定以上ストレスが溜まってくると、自分で処理することが出来る人。
処理の仕方は様々ですが、ブツブツ愚痴ったりすることが多い。
上級者になるとストレスが怒りに変わる前に処理することができる。
ただ、「あの人はなんであんなに口が悪いんだろう?」「人の悪口ばっかり言ってる」と怖がられて嫌われる可能性がある。

(3)自然蒸発型
忘れちゃうタイプ。
「あぁ、そんなことあったよね、あのときは大変だったねぇ(笑)」って感じで笑える人。
ストレス処理界の天才。
たまに忘れちゃ駄目なことも忘れてしまうので、知らず知らずのうちに相手にストレスを与えてしまう。


すんごい勝手に分類しましたが、こんな感じで分けられるのかな?って妄想しています。

そして、僕自身を分析してみると・・・
(A-2)ドノーマル型
(B-2)ジョッキ※ピッチャークラス
(C-2)一人で出来るもん型
の組み合わせだと思うんですよね。
割と普通なのですが、「一人で出来るもん」が結構強力で、よほど連続でストレスがやってこなければある程度処理できちゃうんですよね。
「クソ豚野郎がッ!」って言葉汚く罵ったりしているので、会社の代表者としては明らかに失格。
(なお、弊社が大切にしている言葉は「自責」です。)

最凶の組み合わせを考えてみると・・・
(A-1)敏感過剰反応型
(B-1)お猪口※お猪口の裏
(C-1)スパークジョイ型
って感じでしょうか。
想像しただけでしんどいですよね(汗)
でも、いますよ、こういう方。
性格診断テストなんかであぶり出して、企業によっては採用を見送るタイプの方なんでしょうけども。

それぞれの項目のどのタイプが良い悪いってことじゃなくて、それを自分が自覚していることが大事だと思うんですよね。
また、部下や上司、恋人など、自分の周囲に居る人も同じ様に診断してみて、どういうタイプかを知ってコミュニケーションをとっていくと、お互いのストレスも減ると思います。

ちなみに、こうしてタイプ分けしましたけど、それぞれのタイプやその組み合わせ結果に対する効果的な対処法などは知りません・・・
私はただ、無責任に分類して楽しむのです!

ちなみになんですが、このコロナの状況下では、目に見えない、気持ち的にも感知できないストレスがすごく多いです。
なので、いつの間にかコップがいっぱいになっている、溢れちゃってるってことも少なくないと思うんですよね。
だから、上手くストレスを抜いてあげてほしいんです。
また、メディアが発信する情報、SNSでシェアされる情報に対して過敏に反応せずに、冷静に裏付けをとっていくだけでも、ストレスの受け取り方も変わってきます。

僕は常に、皆様の心の平和を願っております。

自称ストレス研究家、アンガーマネジメントの達人より。

P.S.
先日、「仕事の締め切りが嫌だから今週は仕事したくない、今日から休む」って当日に言ってきたフィリピン人スタッフを脳内で何発かぶん殴ってしまいました。
#日本人よこれがフィリピンだ

 

著者/市川 厚(いちかわ あつし)

株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/

LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/

<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。

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