コミュ障経営者のギモン その40「格闘技の試合で僕がこっそり使っていた驚愕の技術、”アンカリング”とは!?」

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格闘技の試合で僕がこっそり使っていた驚愕の技術、” アンカリング”とは!?

今回はね、ギモンってことじゃないんですが、報告を兼ねて、あることをお教えしたいなって思いましてね・・・

先週、僕がやってる格闘技(空道(大道塾))の試合がありました。
全国大会の地方予選、選考会みたいな試合なのかな!?
というか試合が怖すぎて、大会の情報も直前まで目を通して無くて、会場も前日に調べてたくらいでしたからね・・・
ビビりまくってました。

この大会、結果から申し上げますと、シニアの部で優勝できました!
これは正直、稽古に付き合ってくださり、ご指導いただいた皆様のおかげなんですけどね。
もう本当に200%それです。

ところで、この試合に向けての作戦はこのメディアの「僕が開眼した話」という回で、事前に公表してましたね。

簡単に言うと、「ひたすら逃げる」という斬新なものでした。
試合に出るくせに、「絶対に積極的には戦わない!」という・・・だって、怖いんだもの。
結果、逃げ回る僕、追いかける相手、ひたすら逃げる僕・・・の構図となりました。
審判も「なんやこいつ!?」って思ったでしょう。
良いんです、人にどう思われようと。
自分らしく生きることができた、気持ちのいい瞬間でした。
結果、あまり殴られることもなく、落ち着いて試合ができましたし、試合後のダメージも無くて翌日稽古に行けるほどでした。

実は、僕が「逃げる」という斬新な作戦以外に、密かに使っていたある技術!?があるんです。
ずーっと悪かった僕の肩を治した鍼灸師の先輩が、催眠術とか得意なんですけどね。
その先輩に教えてもらった技術です。

ちなみにその先輩、人を犬に変えて「ワンワン」叫ばせちゃったり、電話が耳から離れないようにしたり、突然「ガチョーン!」って叫びたくてしょうがなくしたり、催眠って言うんですかね、それの達人だったんです。
そんなの本当に効くの?かかっちゃうの?って昔からギモンだったんですよね。
かと言って、「一回かけてみてくださいよ」って言って、「ガチョーン!」って言わされたら怖いので、何も言ってないんですけども。
その先輩から、催眠や洗脳で使われる「アンカリング」ってのを少し教えていただいたんです。
(※マーケティングでお馴染みの「アンカリング」とは違います)

で、本当に効くのかどうか、自分を実験台に試したんです。
僕の場合は、ある音楽を聞くと、ポジティブな気持ちになるようにセットしておいたんです。
試合前、不安で震え上がっていて、試合動画とか見るとボコボコにされている方が自分に見えてしょうがなかったりしたんです。
そんなとき、ある音楽を聞きくと、ポジティブな気持ちになれるって仕組みです。

具体的なやり方はこうです。

(1)過去にあったポジティブな出来事を具体的にイメージする。
(2)イメージしながら、そのポジティブな状況を思い出すきっかけを設ける。

どうです、簡単でしょう?

(1)は、僕の場合、人生で楽しかったこと、幸せなことをイメージして、試合用にプログラムするためにスパーリングで上手くいった動きとかをひたすらイメージしました。
ただ、そんな上手く動けたことはないので(涙)、ミット打ち含めてイメージしましたけども・・・
(2)は僕の場合は、音楽にしました。
ポジティブなイメージを描きながら、音楽を聞くってことで、紐付けるわけです。
これは別に、耳を引っ張るでも、マサイ族の如くジャンプするでも、飴をなめるでもなんでも良いと思うんです。
きっかけになればね。
ちなみに音楽は、hide with Spread Beaverの『ROKET DIVE』でした。
hide、カッコいいよね♪
ちょうど髪の色も近いものあるしさ、勝手な親近感を覚えてね。
ちなみに、試合直前、相手と向かうときも頭の中で『ROKET DIVE』を流していましたよ。
おかげで冷静に逃げる回ることができました。

これって、仕事でもすごい使えるって思うんですよね。
プレゼンとか緊張する場面に使えますよね。
アイデアを浮かびやすくするために自分にスイッチを入れるとかね。
簡単に言うと、自分への洗脳みたいなものですから何でもありです。

 

あと・・・

実は僕、今だから言えますけど、試合直前に深刻なダメージを負っていたんです。
これは優勝したから言えることかもしれませんけどね。
まぁ、聞いてください。

試合会場で、小学校中学校の同級生と出会ったんです。
ものすごい久しぶりで、僕は覚えてなかったんですけども、声をかけてくれて。
どうやら、彼の息子さんが空道をやっているそうで、少年部の試合に来てたんです。

同級生:ところで、◯◯くんとかとは会ったりしてる?
僕:いや、卒業してからは全然だよ。
同級生:そうなんだ、同窓会に来てたけどね。
僕:へー、そうなんだ・・・(呼ばれてへんねん・・・)

試合直前、精神的に非常に大きな、深刻なダメージを負っていました。
これは今だから言えることですけどね・・・
このダメージを引きずりながら戦えた自分を褒めてあげたいよ。

 

最後に・・・

今回の結果は、練習に付き合ってくださった皆さん、ご指導いただいた先輩方や支部長のおかげです。
催眠術師、じゃなくて鍼灸師の先輩の鍼がなかったら、練習すらまともにできませんでした。
当日の来てくださった方の応援も大きなエネルギーになりました。
本当に皆様のおかげです。
ありがとうございました。
押忍!

 

著者/市川 厚(いちかわ あつし)

株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/

LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/

<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。

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