【読むPodcast | マネトレ29-前半】「起業から10年、事業売却を検討中です!」第98回

事業売却を検討中の方からご質問。起業から10年がたち、少し疲れてしまったという質問者さん。売却額の試算についてや、注意点を教えてほしいとのことです。(音声はこちら

>>>大久保圭太氏のプロフィール

円道

こんにちは。円道一樹です。大久保圭太の財務アタマを鍛えるラジオ~マネトレ~。大久保先生、本日もよろしくお願いいたします。

大久保

お願いしまぁぁす……

円道

ちょちょちょ。

大久保

眠い……

円道

ホントに眠そうでしたね。

大久保

おはようございます!

円道

「おはようございます」じゃない(笑)夕方聴いてる方もいらっしゃいますし。

大久保

じゃあ「こんにちは」だったらいいのか。

円道

たしかに(笑)すげー機嫌悪いし。

大久保

機嫌は悪くない。でも、ちょっと眠い。

円道

なんでいきなり眠くなったんですか?

大久保

朝だから。

円道

えーっ。

大久保
早く質問!
円道

えっ、ヨタなしですか?

大久保

ヨタってなんだよ。

円道

与太話。

大久保

与太話じゃねーよ。メインコンテンツ(笑)

円道

そっち?(笑)

大久保

そっち。それ、でも、あれだよ、言うとみんな「そうですね」って言うもんね。

円道

ホントに?今のちょっと面白いっすね。メインコンテンツって(笑)

大久保

ちげーから(笑)頑張ってやんないと、みんなだんだんそっちがメインだと思って(笑)

円道

そっちのほうが気合い入ってますからね。

大久保

違う違う。ちゃんとやるよ。

円道

いきなりなんで気合い……番組始める前に気合い入れてください。

大久保

ああ、そうです。スロースターターです(笑)

円道

スタートしてなかったんですか(笑)じゃあ、いいですか?

大久保

はい。

円道

いろはす飲むのやめてもらっていいですか。

大久保

(笑)うん。

円道

「うん」じゃない。いきます!もう。質問いきたいと思います。今回はですね、えーと、経営者の方ですね。いきたいと思います。売却を考えています。経営してから……

大久保

急だな(笑)

円道

いやいや、質問そう書いてあるんですもん。

大久保

ちょっとビックリした。

円道

わかりやすく書いてくださってるんじゃないですか。

大久保

ああ。

円道

いいですか?

大久保
はい。
円道

売却を考えています。経営をしてから10年経ち、少し疲れました。

大久保

頑張れよ(笑)

円道

売上5億、利益が約600万、業種はITです。売却額の試算の考え方や、何か注意しておくべき観点などあれば教えてください。具体的に進める場合、大久保先生の事務所に依頼したいと思っています。

大久保

いいよ(笑)

円道

いやいや。これ、逆に言うと試されてんじゃないですか?

大久保

何が?いいよ、忙しいもん。

円道

断らないでくださいよ(笑)「ちゃんと注文するから答えてね」ってやつですか。

大久保

そういうの嫌だね。

円道

ちょっとズルいですか?

大久保

裏取引で。

円道

駆け引きで?

大久保

駆け引き。応じないから(笑)

円道

(笑)まあ、というわけでね、質問来てますので。

大久保

たしかにね、いつ売るのかはあるよね。「疲れたから」っていうのはちょっとわかんないけど、でも、若いときに売るっていうのもチョロチョロまわりでも出てきてるっていうか、「ホントに死ぬまで株主でいるのがいいことなのか」っていうことにちょっと気づいてるよね。

円道

みんな?

大久保

みんな。事業承継、100年企業とか、べつに株主が第三者になったとしても、100年続けば100年企業だと思うんだけど、オーナー一族であり続けるっていうことのメリットをあまり感じなくなってるという感じが少しあって。やっぱ今多いのは、後継者不在系の、要するにもう70代80代の経営者の株の売却なんだろうけど、まあ、そのぐらいになってると、次の世代がちゃんとやってればいいけど、その世代の方がやってる会社ってやっぱパワー落ちることが多いよね。

円道

特に創業社長とかが多いですね。

大久保
そうそう。で、そのときになって売ろうとして、価格がつかない……しかも愛しちゃってるから、会社を。だからすごい感情的にもなるしさ、それでブレイクするケースも結構あるよなあって、今見てて。結局、純資産とか営業権でみるのに、あの、なんだろ……
円道

気持ち?

大久保

そう。何十年続けてきたこの会社の……だから、それは続けてさしあげるって言ってんだけど(笑)だから、そういう意味じゃ、個人に入るお金がいくらであっても、会社は続くほうがいいじゃんって思ってるんだけど、まあ、もちろんわかるよ、気持ちは。だけど、結構こじれるケースが多いなっていうのは今現場で見てて思うね。

円道

実際に話来て進めていくと、感情がむき出しに?

大久保

そう。いい会社の場合は特にそうだし、悪い会社の場合でも、「タダで引き取ってもらうしかないんじゃない?」みたいな話でも「何十年続けてきたのにバカにしてんのか!」みたいなのも。俺、1回怒られたことあるもん。

円道

それ、昔の話ですか?

大久保

「債務超過おじさんなんだから」って言ったら怒られちゃった(笑)

円道

それは怒るわ(笑)

大久保

いや違った。「クソ債務超過」っつったんだ(笑)ホントにクソ債務超過だったんだもん。

円道

すぐケンカ売るから。

大久保

売ってない。そんぐらい言って気づかせたい。

円道

いや、それを「ケンカ」っていうんですよ。

大久保

違う違う。その社長はわかってんだよ。嫁みたいのが出てきて「この会社なんだと思ってんだ!」「いや、債務超過の会社だと思ってますよ」っつった(笑)

円道

事実ですけど(笑)

大久保

いや、でも、そうしないと社員守れなかったりすんじゃん?オーナーのエゴで会社倒しちゃダメだよって思ってんだけど、クソ債務超過って言って(笑)ついついね、ちょっと口が悪すぎた。

円道

まあ、そんな話があって。

大久保

だから、まあ、年齢いくつかわかんないけど、まだ10年ぐらいだから若い経営者なんでしょうけど、いいんじゃないですか、売ったら。

円道

違う違う違う違う。

大久保

え?

円道

じゃなくて。

大久保

頑張ってください。

円道

いやいや、終わってないですよ。まず、ほら、注意点あるのかとか、今回の売却額の試算とか、そのあたりを聞かれてるんで。この情報だけで試算できるんですか?

大久保

できない。

円道

ちょっと待ってください。覚えてます?数字。

大久保

利益は見たけど。

円道

利益が600万。10年経営です。

大久保

まず、株価の前提としては純資産だよね。

円道

株価の前提が純資産?

大久保
今B/Sの情報がないからわからないけど、資産と負債の差額が今どれぐらいたまってるのかっていうのがひとつ。会社という箱の単純な価値、財産価値というか。現金がいくらあって、ソフトウェアがいくらあって、負債が借り入れがいくらあって、結果差し引きすると……
円道

純資産が出ると。

大久保

そうそう。これがまずひとつだよね。これをぜんぶ時価に引き直したのが、ひとつその会社の財産価値。が、まずひとつ目安になると。

・・・後半に続く・・・

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