【読むPodcast | マネトレ58-前半】「出口戦略に貢献できる知的財産の専門家とは?」第159回

出口戦略に貢献できる知的財産の専門家になりたい、という弁理士さんからの質問に答えます。(音声はこちら

円道

こんにちは。円道一樹です。大久保圭太の財務アタマを鍛えるラジオ~マネトレ~。大久保先生、本日もよろしくお願いいたしまーす。

大久保

お願いしまーす。

円道

こないだ青木先生のイベントに出られてましたけど。

大久保

そうそうそう。

円道

わずか20分で場かっさらってましたね。

大久保

そう?

円道

そんな印象なかったですか?

大久保

なんだった、あの会はね。

円道

え、そっち?

大久保

だって、公開収録って言われたから行ったのに。青木さんの公開収録で、俺らはただゲストだったんだよね。

円道

そうですね。

大久保

でもさ、結構、懇親会にいってみたら、知っててくれてる人が……

円道

多かったですか?

大久保

みんな、ほら、なんだっけ、コンサルアベンジャーズ。ぜんぜんアベンジャーズ感はないけど。

円道

そんな仲よくないですからね。

大久保

ない。オジサンとオジサンだから。

円道

(笑)

大久保

べつにアベンジャーズも仲よくないけど(笑)コンサルオジサンズ。

円道

コンサルオジサンズですね。

大久保

なんか、ぜんぜん知らないしさ、どういう属性の人かもわかんないじゃん。

円道

ああ、たしかに。何にも知らされないでしゃべらされたんですもんね。

大久保

しかも、冗談で「即興でいいですか?」って言ったら、「お願いします(笑)」みたいな。「え、マジで即興やんの!?」みたいな(笑)それで、なかなか、まあまあ、青木さんが下手なんだよね。

円道

回しが?

大久保

回しが。ぜんぜん質問しないし。

円道

「質問型営業」っつってんのに、ぜんぜん質問してなかったですね。

大久保

ぜんぜん質問してなかったよ。俺がずっと質問してた(笑)

円道

(笑)

大久保

あれ、放送されないんでしょ、結局。いろいろあって。

円道

いや、ちょっとね。まあ、いろいろ裏事情が。あの場にいた方はその意味がわかる人もいると思うんですけど。

大久保

公開収録のやつはするんだよね。

円道

そうですね。します。

大久保

あれはあれでいいと思うけど。

円道

はい。

大久保

だって、もう円道くん呼び出したからね。2人で。これ、司会がいると思って(笑)

円道

そう(笑)あんな即興で呼ばれることあります?

大久保

(笑)

円道

「ちょっと来てよ」みたいな。でもすごいですよね、130人、ホント1週間もかからず埋まったらしいです。

大久保

いや、ウケたのがさあ、うちの社員がいたのよ。

円道

えっ。

大久保

言えよと思わない?(笑)

円道

あ、つくぼの女性の方?

大久保

そうそうそうそう。

円道

たまたまなんですか?

大久保

たまたまっていうか、自分で申し込んだんじゃない?

円道

大久保先生がしゃべるから来てたんじゃなくて?

大久保

いや、「青木先生が見たかった」って(笑)

円道

うそだろ(笑)マジっすか。

大久保

マジです(笑)まあ、俺来んのも知ってたと思うけど。で、その2つとなりにうちの弟がいたんだけど。

円道

いましたね。

大久保

うちの弟の担当なんだけど、あいさつしてなくてさ、「似た人かと思いました」って。「あんな似た人いねえよ」っつって(笑)あんだけタトゥーだらけのね。

円道

似てます?

大久保

え、俺と?

円道

うん。

大久保

違う違う違う、会ったことあんだよ、その子。

円道

ああ、そういうことね。

大久保

そうそう。そんなヤツあんまいねえだろっていう。

円道

いやぁ、あの弟さんはいいっすよね。パンチ効いてますよね。

大久保

そうね。

円道

僕、結構好きですけどね、あのオーラ。

大久保

ホントに!?

円道

はい。カッコいいっすよね、弟さん。

大久保

ホントに体に変な落書きしてるからね(笑)

円道

それ、社会生活見えないようになってるから大丈夫です(笑)

大久保

あはは(笑)そうかそうか。一応ね。

円道

あ、話変わり、ちょっと、1個相談をしてほしいと言われて、話持ってまして。

大久保

いや、いいよ。

円道

だめです。させてください。

大久保

なんでなんで(笑)

円道

友達の経営者の人が東京で登記してるんですけど、引っ越したらしいんですよ、地方の。

大久保

ホントに話変えたね。いま、俺、ついていけねえんだけど。俺、好きにしゃべる……まだ3分か、そろそろ。

円道

もう切り替えていただいて。東京で登記してる……

大久保

東京で登記してる?

円道

はい。してる会社の社長さんが地方、まあ、どこかわかんないですけど引っ越すらしく、そっちで普通に社用車を買う必要があると。そしたら……

大久保

なんで東京に?東京でもビジネスするし、地方でもビジネスするんだ。

円道

そうそう。両方でビジネスする。で、たぶん行ったり来たりする。まあ、よくあるじゃないですか。

大久保

あ~、ある。うん。

円道

で、その地方のほうで車を、要は車庫証明をとって買おうとしたら、税理士の先生に「東京で登記してるから、本店東京なんで、東京で車庫証明取らないと、たぶん経費に車買うのはならないよ」みたいな話をされたらしいんですけど、これ、「えっ!?」と思って。そうなんですか?やっぱり。

大久保

ぜんぜん。なんで?バカなんじゃない?

円道

違う違う違う。どういうロジックなんですか?まずそれは。

大久保

いや、わかんない。だから、その人が……なんだろう、頭が悪いからじゃないの(笑)

円道

えっ、回答としては「OK」ってことですか?

大久保

事業に使うならね。

円道

もちろん、それ前提で。

大久保

形式的にそうじゃなきゃいけないと思ってるんじゃないの。「本店にひも付かなきゃいけない」みたいな。もし、そんなに気になるんなら支店登記すりゃいいだろうし、地方を。それで解決するし。そもそも、だから……うーんと、なんていうのかな。じゃあ……えっ、なんて言っていいかわかんないけど。

円道

あ、そういう感じなんですか。

大久保

そういう……感じだよね。必要経費は必要なものが経費なんで。だけど、いるよね、そういう人。

円道

どういう人ですか。

大久保

そういう税理士さん。「これはだめです」みたいな。

円道

それは税法的な観点で言ってるのか、なんていうんですか、そういう……その、なんかわかんないですけど……

大久保

錯覚(笑)

円道

価値観がそうさせてるのか、何なんですか?

大久保

それに関してはわかんないけど。でも、いるよね、「支店登記してなきゃだめだ」みたいなさ。

円道

ああ。

大久保

べつに登記しなくたっていいじゃん。ああ、「いいじゃん」っていう言い方はあれだけど、べつに……

円道

実態は、ビジネスするっていうのがあって。

大久保

ビジネスしてんだから。まあ、登記がどうとかいう他の問題はあるかもしれないけど、税法的にはべつに、そこにも申告していれば問題ないから。逆に言うと実態をねじ曲げてるよね。こっち側で車庫証明、要するに「品川ナンバーだったらいい」って話でしょ?

円道

ああ、そうそうそう。

大久保

うん。だから、なんか頭がおかしいのかわかんないけど(笑)でも、そういう解釈って多いよね。書いてないのに「こうじゃなきゃいけない」みたいな低い価値……なんていうの、えーと、もう、なんていうんだ。

円道

頭ごなしみたいに?

大久保

そうそう。

円道

で、素人じゃないですか、税法の。それ言われると、反論できる武器もないので、「あ、そうなんですか」って。

大久保

それは簡単で、「どこに書いてありますか?」って聞けばいいんじゃない?

円道

あ、そう聞けばいいんですか。

大久保

うん。たとえば「そういう判例がありますか?」とか。判例までいくと、ちょっとケンカ売ってる感じだけど。だから、「知りたいから、どこに“だめ”って書いてあるのか知りたいです」って言ったら、だめとは書いてないけど「必要経費とはこういうもんです」っていう条文があるから、「いや先生、これで見たら必要なんじゃないですか?」って反論をすれば、同じ法律を見て話せるから。

円道

あ、そういう聞き方すればいいのか。

大久保

そう。だから、勝手なあれだよね。顧問になってないもんね。Googleのほうがいいよ、もう、そろそろ(笑)だいたい合ってるって。

円道

いまみたいな話、たまたま、僕、大久保先生みたいな方が近くにいるんで聞けるけど……

大久保

経費になんなかったっていうのを俺が聞いたら損害賠償請求するよね、税理士に。

円道

経費になんなかったら?

大久保

してくれなかったっていうね。だって損してるじゃん。使ってんのに。

円道

そうですよね。

大久保

ね。

円道

たしかに。

大久保

そういう、あれだよね、なんか自分の世界観を押し付けてるだけだから。税法との解釈とか、それではないことが多いからね。

円道

基本的に税理士の先生は、「判例に基づいて」っていうところが根拠となって……

大久保

判例っていうか条文だよね、もともと。

円道

条文か。で、困ったら判例探してみたいな?

大久保

通達とか判例とか探すけど。

円道

そこを根拠に話すんですよね。

大久保

いや、たぶん違うと思うよ。ホントはそうじゃなきゃいけないけど。てか、判例によるというか、本質的には「何のための税法か」っていう。経費は関係ないじゃん、どこで登記されてようと。沖縄ナンバーだろうが、札幌ナンバーだろうが、事業に使ってたら事業に使ってんじゃん。

円道

ですよね。

大久保

うん。それを証明すんのが面倒くさいから「こうしなきゃいけない」とか言ってるから。逆に言うと事実をねじ曲げてるから、そっちのほうが問題があるよね。自分の世界観を持ってきちゃってるみたいな。

円道

あ~。はいはい。納得します、そう言われると。

大久保

よかった。じゃあ、今回はこんな感じでいい、もう。

円道

いやいや、質問ありますので。

大久保

え?質問もあんの?(笑)

円道

うん。

大久保

いや、だからさあ、そういうのが多いよね。

円道

あるケースに関して、税理士の先生3人ぐらいで収録したら面白そうですね。「ぜんぜんバラバラやん」って。

大久保

あ~。バラバラになんじゃない、たぶん。

円道

ね。

大久保

なると思うよ。

円道

なりそうですね。

大久保

でも、そういう書いてないことが知りたいよね、規格外なところが。だから、パパ活とかもさ……

円道

は!?

大久保

え?ビジネスにされたから面白くないじゃん。あれ、違う?

円道

あぁ~。はーはーはーはーはー、あ~、そうね。

大久保

だって、もう、ルールどおりの……

円道

ストリートの世界をビジネス化したせいで……

大久保

そうそうそうそう。

円道

ビジネス化したらルールの中になっちゃいますもんね。

大久保

まあ、オジサンには都合いいんだろうけどさ。

円道

はいはい。そこに合理性の低い価値観が入って、みたいな話になるわけですから。

大久保

そうそうそうそう。「つまんないよね」っていうか。

円道

たしかに。でも、パパ活の例は古くないですか(笑)なんすか。なんでパパ活出した?(笑)

大久保

いやいや、なんか最近の見てるとさ、「なんでこんな楽しくないことを」と思って。俺がなんで楽しくないと……やってないよ?

円道

はいはい。わかりますよ。そういうのやらないですもんね。

大久保

「楽しくないと思うんだろう」と思ったら、たぶんビジネス化されてるからだと思って。

円道

あ~。

大久保

たぶん、かわいい子となりにいたら声かけるもんね(笑)

円道

そう。ホントに、これ収録して大丈夫かな。ま、いいでしょう。普通に声かけますよね。ナンパとかじゃなくて。

大久保

ナンパじゃないよ。

円道

普通に声かけますよね。俗に言う……ほんと、ストリートよね。。

大久保

なにが?(笑)

円道

いやいや(笑)

大久保

となりで食べてて、おいしかったら「おいしくないですか?」っていう話をしても、べつにナンパじゃないよ。共有。価値観の共有。

円道

外から見るとどう考えてもナンパなんですけど。

大久保

ナンパじゃないって。

円道

ナンパだと思うんですけど。

大久保

誤解を生むからやめなさい(笑)

円道

でも、「普通に話しかけるよなあ」みたいな、あの、なんつーんだろ、ナチュラル感。不思議だよなあって。

大久保

質問いったほうがいいような気がするけど(笑)

円道

俺、6年前に衝撃を受けました。

大久保

何の話だよ(笑)

円道

さて、質問いきますよ。

大久保

はいはい。

円道

いきますよー。いいですか?いきたいと思います。今回ですね……37歳の!経営者の男性の方からご質問をいただいております。大久保先生、円道さん、こんにちは。

大久保

こんにちは。

円道

いつもRhymeの効いた財務のトークをありがとうございます。

大久保

なんだよ。

円道

踏んでいただいてます。

大久保

踏んでくんなよ。

円道

債務を……

大久保

また踏むのかよ(笑)

円道

(笑)

大久保

「財務」も踏んだな(笑)

円道

債務を抱えた30代の弁理士おじさんです。

大久保

債務抱えないほうがいいんじゃない?弁理士おじさんなのに。

円道

弁理士なんですね。いまは企業に勤務していますが、将来は独立して中小企業やベンチャーの知的サポ……あ、知財サポートをしたいと考えています。そこで質問です。

大久保

経営者じゃねえじゃん(笑)

円道

ホントですね。

大久保

これ、選び方が……まあいいや。

円道

知的財産は企業の出口戦略にどう貢献するのでしょうか?大久保先生のポッドキャストを聴き、会社の出口戦略、売却、上場を見据えた知的サ……知財サポートをできれば……

大久保

噛むねえ(笑)

円道

知財サポートができれば、より経営者の助けになると感じるようになりました。しかしググったところ、知財の価値が財務諸表に載ることはなく、権利取得のための事務費用のみがB/S固定資産とP/L費用に計上されるようです。そうなると、知財を取得しても、売却価額や株価をアップさせることに直接には影響しないのかと、気落ちしてしまいました。もちろん知財には意味があり、技術を独占して売上アップをサポートするなど、間接的には会社価値アップになるのですが、売却や上場において知財が財務的に評価された事例などはあるのでしょうか?また、企業再生、売却をされてきた経験から、出口戦略に貢献する知財とはどんなものでしょうか?生涯天中殺の大久保先生でしたら、Googleに載ってない面白いケースが出てくるのでは、質問しました。よろしくお願いします。

大久保

ありがとうございます。まずねぇ、中小企業やベンチャーの知財サポートを独立してやっちゃいけないと思うんだよね。

円道

ほぉほぉほぉ。

大久保

だって、知財ってやっぱ大企業のもんじゃない?

円道

基本的には。

大久保

なんかさ、「下町ロケット」とかもさ、あれ、中小企業みたいな感じだけどさ、割と売上デカいもんね(笑)

円道

そうですね。たしかに。

大久保

まあまあ結構規模がデカい。中堅企業だよね、いわゆる。

・・・後半へ続く・・・

感想・著者への質問はこちらから