【読むPodcast | マネトレ74-後半】「コロナバブル?調達により現預金が潤沢です」第189回

現預金があるため、強気で攻められる状況にあるという質問者さん。このタイミングでの投資。どのように考えたらいいでしょうか?(音声はこちらから。)

円道

「いざとなったら買うぞ」というために資金は残しておくっていうことですか?

大久保

そうそうそう。やっぱ増えるよ、相当。再生系の案件だから安く可能性も結構……まあ、立ち直らせるあれがあればね。で、デューデリも止まってたけど、いま動き出してきたというか、まあ、もう動かなきゃいけないというかね、再生側の、M&Aであれば。ただ、そうじゃない案件でも「これを機に」みたいな、みんなが1回考えたじゃん、この2か月ぐらいでいろんなことをね。

円道

ですね。

大久保

でも、なんかの見たら「7割ぐらい何もしてなかった」みたいな、こと言ってたからさ、「ああ、やっぱこうなんだ」と……

円道

へぇ~。それは経営者の……

大久保

経営じゃなくて一般ね。

円道

一般的に?

大久保

一般的に。どういうターゲットか忘れたけど、「いままでと変わった」っていうのは3割ぐらいなんだよね。たとえば「新しいことを始めた」とか。他はなにもしないんだと思って。

円道

いやぁ、たしかに。

大久保

「逆にすげーな、そのメンタル」って思って(笑)

円道

(笑)

大久保

俺、不安でしょうがねーから、いろんなやりまくってたよ(笑)

円道

たしかに。動きまくってましたよね。

大久保

動いてはないけど、それこそマーケティングの勉強とかまでしてさ、そんなことやってたけど。ただ、無利息無利息って言って騒いでるけど、あれって結局、金融機関に1.7パーセント国が払ってるわけだよね。

円道

はいはい。

大久保

それって結構な額で、1,000万だといくらだと思う?国の金利負担。1,000万の貸付で。

円道

国の貸付で?

大久保

いや、国が銀行に利子を補給する金額って。

円道

1,000万に対して?

大久保

うん。

円道

えっ……でも、1.7パーって言ってましたよね。

大久保

1.7パー。まあ、返済がある・ないもあるんだけど、要するに3年で70数万なんだよ。だから結構じゃない?5,000万借りたら「350万、国からもらってる」みたいなことになるんだよね、目に見えないけど。それはある意味メリットをいただいてるわけだから、そこはちゃんと感謝してやったほうがいいよね。

円道

それは保証協会が得してるっていう話じゃなく、経営者がそうやって恩恵を受けてるっていう意味の話?

大久保

そうそうそう。で、もうひとり、銀行が恩恵を受けてるんだよね。だから、相当企業の格付け下がるから、そういう意味では保証協会100で、貸し倒れないのをバンバン貸して、金利も国から入ってきてっていう、銀行もたぶん支えてるんだと思うんだ、政府からしたら。マスク配っといて。頭いいなぁと思うけど(笑)。で、7割の何もしない人にはマスクを目くらましで配っといて。

円道

裏では?

大久保

そう。経営者と銀行とか、まあ、他のもいろいろ株価支えたりしてるけど。まあ、それはいいんだが、そのお金で財務を整えるということを、せっかく起きてくれたから。

円道

しかも1年とかじゃなくて、3年とかの時間軸を使って、っていうこと?

大久保

そうそうそう。そういう資金なんじゃないかな。あとは、結構連帯保証も外れた人が多いと思う。

円道

あ、このタイミングで?

大久保

俺も外れたからね。

円道

自分?このタイミングで出してきますね。

大久保

まあ、公庫はほとんどみんな入ってないと思うけど、俺は保証協会の、保証入ってたんだけど、入んなかった。で、協調融資やったんだけど、某銀行に入れないでもらってありがとうございます、って言った。そっちがメインだったからね。「いや、阿波さんが外すって言うんで」って言って。阿波銀行、結構いま個人保証外して……

円道

それ話して大丈夫なんですか?

大久保

いや、いいことしてっからいいんじゃないの。まあ、算式も聞いたけど。まあまあ、それはいいんだけど、がんばってんなぁと思って。なんかちょっとね、田舎の銀行っぽいあれだけど、結構先端だなと思って。

円道

へぇ~。

大久保

バイクでよく来るんだけどさ。「来なくていい」って言ってんのにさ(笑)。でも、なんかいい銀行だなと思って(笑)

円道

なるほどね。「阿波銀行いってみようかな」いうのありそうですね、このタイミングで。

大久保

ああ、東京・大阪もあるから。だから、そういう意味で、もうちょっと事業を見つめ直して、投資すべきならすべきだろうし、1回考えて、それこそ、さっき友達のブランディングみたいのあったけど、いままでと違う形にするのに投資もいるかもしれないし、そういうのは使っていくべきなんだろうし。ただ、ベースとして「お金をちゃんと持ってる」っていうのも崩さないでいけばいいのかなというふうに思います。

円道

なるほどですね。ちょっと最後に1個だけ聞いていいですか?

大久保

うん。

円道

時間軸とかで3年とかで財務を整えるっていうのは、「整ってる」っていう状態ってどういうことですか?

大久保

各社によるけど、えーと……まあ、なんていうかなぁ、うーん。難しい。いろんな整え方があるんだけど、いままでたまってたゴミとかあんじゃん?

円道

え?(笑)

大久保

文書化してる人もいるでしょ?ゴミとか。それ、直せるじゃん?

円道

ああ。

大久保

だから、もう1回やり直しができる期間かもしれないけど、3年。3年で立て直せなかったらきついじゃん?

円道

うんうん。

大久保

でも、出ちゃったから。それこそ再生のとこにも融資出たからさ。いい人にとってはそれをどう運用していくとか、投資していくとか、そっち側はそっちで、財務のバランス、手持ち現金をこれぐらい持ってようと、いままで持ってなくても、3か月6か月、それはルールで6か月持とうと。それ以外はじゃあ運用しようとか、投資に考えようとかっていうことを、各社ぜんぜん違うと思うんで、考えたらいいかな。

円道

ああ、でも非常にわかりやすいですね。ゴミ処理にするのか、現預金は上限決めて決めたあとにゴミ処理するのか、投資するのかみたいなことは各社に合わせて、ってことですね。

大久保

そうだね。

円道

なるほど。いやぁ、なんかいいっすね。

大久保

なに?(笑)

円道

今日は結構中身濃かったですね、意外と。

大久保

いっつも薄いみたいじゃねーかよ(笑)

円道

前回なんて、だって……

大久保

質問によるでしょ、それは(笑)

円道

笑。いや、それはそれで面白かったんですが。聞いてない方はぜひ、第6の出口戦略の話をしてますんで、前回188回も聴いてみてください。というわけで大久保先生、ありがとうございましたー。

大久保

ありがとうございまーす。

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