【大手の作法/014】 “人見知りさん”の正体を暴け!

満員電車の車内をご想像ください

私が大っ嫌いなモノのひとつで申し訳ありませんが「多くの人でごった返しの通勤電車を想像してみてください」

ギュウギュウの車内。電車は新橋駅に止まりました。ふうっと一息ついたのも束の間。降りる方以上の人数が乗り込んできました。。私は背中合わせのオジサンとともに奥へと押し込まれるのです。。「なんやねん、、オッサン押すなや、、」しかもこのオヤジ。混雑しているのにリュックを背負ったままなのです!(すでにオジサン→オッサン→オヤジと変換されています)この時の高松の気持ちは「おいオヤジ!お主はアホかっ!!」です。もちろん作法を嗜む大人な私は声には決して出しません。ささやかな抵抗でグイっと押し返しはするのです。。しかもチラッと振り返り「チッ」と舌打ちなんかもしてみます(心の中で)。

人見知りの正体とは??

すると背中合わせのオヤジも血走った目で高松を見るではありませんか!一触即発な雰囲気が今日もどこかの満員電車でつくられていることかと思います。。

でも。そのオヤジの顔を見てみると「あれ?高校時代の後輩やん」しかも彼と会うのは20年ぶり!!その瞬間。わたしの心はガラッと変わり「おおフジオ!久しぶり!」今度は心の声をそのまま口に出しています。

これこそが人見知りの正体。
「人は初対面の人(よく知らない人)には批判的、冷淡、攻撃的になる=バリアを張る」のです。これが「お互いの接点が増えていくとだんだんと安心感が増し=バリアが溶けていく」のです。

要するに「人はだれもがみんな人見知り」ということです。後輩フジオだと知っていれば、私よりも若々しい彼を「このアホオヤジめっ!」などと罵り、敵意をむき出しにすることもなく対話が生じるのでしょうが、知らない人に対しては誰もがこのようにはいかないものなのです。

 

その後「フジオ元気か?リュック貸せよ。網棚に置いたるわ」と私が言ったのは決して営業マンだからではありません。人見知り攻略には積み重ねが必要なのです。

 


高松 秀樹(たかまつ ひでき)

たかまり株式会社 代表取締役
株式会社BFI 取締役委託副社長

1973年生まれ。川崎育ち。
1997年より、小さな会社にて中小・ベンチャー企業様の採用・育成支援事業に従事。
2002年よりスポーツバー、スイーツショップを営むも5年で終える。。
2007年以降、大手の作法を嗜み、業界・規模を問わず人材育成、組織開発、教育研修事業に携わり、多くの企業や団体、研修講師のサポートに勤しむ。

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