ネットの履歴書
第20回『パクれるもの、パクれないもの』

株式会社ソルナが開発した究極の履歴書。それがネットの履歴書』これまでの履歴書や職務経歴書とは何が違うのか。なぜ究極と言えるのか。その秘密に迫ります。

小さなブルーオーシャンを追え
〜ネットの履歴書〜

第20回『パクれるもの、パクれないもの』

 

安田

「ネットの履歴書」が早くもパクられたって本当ですか?

三澤

HPの Q&Aがあるじゃないですか。

安田

はい。

三澤

あれをそのまんま丸パクリされました。

安田

それはひどい。でも商品内容はどうやって調べたんですかね。

三澤

ウチの営業マンが行って詳細に説明したので。

安田

じゃあ、パクるの前提で営業マンを呼んだってことですか?

三澤

元々は提携したいという話だったんですけど。「これだったら自分たちでも出来る」と思ったのかもしれませんね。

安田

そこは何の会社なんですか?

三澤

もともとはアナログの人物調査会社ですね。

安田

へぇ。でもアナログだったら技術的にぜんぜん違うんじゃないですか?

三澤

技術のある会社と業務提携するんじゃないでしょうか。

安田

パクリでリリースしたのは、何ていう商品ですか?

三澤

「MiKiWaMe」っていう商品です。

安田

ミキワメ?

三澤

はい。アルファベットで「MiKiWaMe」っていう。

安田

ネーミングはイマイチですね。何の見極めかもよくわからないし。

三澤

ネーミングに関しては「ネットの履歴書」を抑えておいて良かったです。

安田

商品だけではなく、カテゴリー全体を取りに行ったネーミングですからね。

三澤

はい。サービスを浸透させていくのにネーミングはすごく大事です。

安田

競合が真似してくればくるほど「ネットの履歴書」が際立つように設計してますから。

三澤

ありがとうございます。とてもいいネーミングだと満足してます。

安田

まあ多くの人はネーミングがそこまで売上に直結するっていうイメージわかないですからね。「記憶に残る」とか「話題になる」ぐらいしか考えないです。

三澤

ネーミングはオセロの四隅ですよ。マーケットがどう定義されて、何て呼ばれてて、何というキーワードを入れるかなんで。

安田

ネットの履歴書はそのまま入れそうですし、「ネットの調査」とか「ネットの人物像」って入れたら必ず出ますからね。

三澤

そうなんです。

安田

そういう意味では、パクられはしましたけど「マーケットを大きくしてくれる」と思えばいいんじゃないですか。

三澤

まあ、想定してることですから。ただQ&Aの丸パクリはひどいなと。

安田

丸パクリはひどいですよね。

三澤

たぶん、どういうQが来るか分からないのでアンサーも出せない。だからとりあえずパクったんでしょうね。

安田

そのまんまパクったんですか?

三澤

そのまんまです。

安田

ちょっと頭悪すぎませんか。パクったの丸バレじゃないですか。

三澤

そうなんですよ。

安田

Q&Aにウソの情報も入れといたらどうですか?

三澤

ウチも嘘になっちゃいますから。

安田

じゃあQ&Aの最初の文字をタテ読みしたら「ソルナへどうぞ」とか「ネットの履歴書」になるとか。

三澤

それいいですね(笑)

安田

でも、すごい神経してますよね。営業マンを呼んでおいてそんなことするなんて。

三澤

僕が行く会合とかでも被ってたりするんですよ。

安田

じゃあ知り合いなんですか?

三澤

会ったことはないです。

安田

でもそういう人っていますよね。テレビドラマにしか出てこないような「こんな人ホントにいるの!?」みたいなベタな人。

三澤

はい。たまにいます。

安田

苦情は言わないんですか?

三澤

くだらないので放っておこうと思っていたんですが、「ネットの履歴書」と関係があるのか?と問い合わせが来てるので、何かしらせざるを得ないですね。

安田

やめさせるってことですか?

三澤

さすがに丸パクリはさすがにどうかと思います。

安田

市場の動向を見てからでいいんじゃないですか。マーケットを広げてくれて、こっちに売上が流れてくるんだったら、ありがたいじゃないですか。

三澤

本来はそうですね。ただ、行った営業マンが元警察官なんですけど、聞くと先方はレンタルオフィスでやってて、雰囲気もちょっと気になると。

安田

えーっ!それは業界イメージが悪くなりますね。

三澤

そうなると、ちょっとなぁ、と思って。

安田

なるほど。業界の評判落とされるのは嫌ですよね。

三澤

正直そこまでは気にしてないんですけど。

安田

でも、そういう人って「元祖」とか付けそうですよ。「元祖・ネットの経歴書」とか(笑)。

三澤

ですかね(笑)。プレスリリース出してなかったのは今回の反省です。

安田

でも商標とかは登録申請してるんですよね?

三澤

はい。「ネットの履歴書」で出してます。

安田

まあ、何れにしても競合は出てくるでしょうから。

三澤

それは想定してます。

安田

100%のシェアはさすがに難しいでしょうけど、優良な40%ぐらいを取れればいいんじゃないですか。

三澤

はい、そうですね。1年間に転職する人は360万人と言われてますので。40%取れたらすごいことになると思います。

安田

入り口で見極めて終わりじゃないですからね。社内の人のリテラシーを上げるとか、書かれた時いかに早く発見して適正に対応するかとか。

三澤

その通りです。3本柱のバランスが大事なんです。

安田

そもそも「ネットの履歴書」と同じサービスをやろうとしたら、かなりの先行投資が必要なんじゃないですか?システムとかつくるのに。

三澤

はい。かなりの投資額は必要です。履歴書を扱うので特にセキュリティ環境は。

安田

向こうはそんな投資をしてるようにも見えないですけどね。

三澤

だから、はりぼて感はあるんですよね。Q&Aをパクらなきゃいけないぐらいですから。

安田

技術に関しては盗まれる心配はないんですか?

三澤

技術に関しては毎日のように進歩してますので。

安田

でもオフィスにスパイとか送り込まれたら。

三澤

送り込まれても大丈夫なんですよ。実際の調査は分業体制でデータを分けて保全してるので、担当者は何の調査かわからないですし。

安田

分業で?

三澤

はい。集めたものが何になるかっていうのは、管理してる人間にしか分からない。だから断片的な情報を盗まれても、じつはぜんぜん平気なんです。

安田

おお!なるほど。

・・・次回へ続く・・・

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