ネットの履歴書
第42回『スマホとSNSというリスク』

ソルナ株式会社が開発した究極の履歴書。それがネットの履歴書』これまでの履歴書や職務経歴書とは何が違うのか。なぜ究極と言えるのか。その秘密に迫ります。

小さなブルーオーシャンを追え
〜ネットの履歴書〜

第42回『スマホとSNSというリスク』

 

安田

小学校6年生の女の子が大阪で誘拐されたじゃないですか。

三澤

連れ去られたんですよね。

安田

連れ去った本人は「誘拐じゃない」って言ってますけど。栃木で発見されて、他にももうひとり女の子がいたみたいです。

三澤

どう考えても誘拐ですよ。

安田

犯人とはSNSで知り合ったらしいです。

三澤

もうひとりの子って何歳でしたっけ?

安田

15歳らしいです。知らない人にSNSで誘われてついて行く年齢じゃないですよね。

三澤

まあ中には両親に迫害されてる子もいますから。

安田

連れ去った人は「子どもを助けるつもりだった」と言ってました。

三澤

事情がわからないので何とも言えませんけどね。

安田

いまWeb上では「スマホを持たせないほうがいい」「SNSにはアクセスできないようにすべきだ」って議論になってます。

三澤

何かあると常にその議論が勃発します。

安田

でもそこって止めれらるもんですかね。スマホを渡さないっていうのは現実的に難しい気がするんですけど。

三澤

難しいでしょうね。

安田

ですよね。社会とのつながりでもありますし。

三澤

はい。小さい頃からスマホに触れることによるネットリテラシーって、もう生きていく力に直結してますから。

安田

「18になるまでスマホ触ったことない」みたいな子って、いまの時代生きていけない気がします。

三澤

将来の仕事とかにもろに影響しますよ。

安田

やっぱり影響しますか。

三澤

はい。早いうちから使い慣れた人たちが、やがて技術者になったりするわけですから。

安田

そうですよね。

三澤

「持たせない」はもう無理だと思います。

安田

無理ですよね。現実問題として。

三澤

包丁は料理に使う道具だけど、人を殺す道具に使う人もいる。何か起こると必ずこういう議論になりますけど、そこは本質ではないです。

安田

スマホを取り上げるのは現実的に難しいだろうと。SNSに関してはどうですか?アクセスできなくしちゃうとか。

三澤

いやあ、それも難しいんじゃないですか。親が監視できるようにしておくのが限界。

安田

難しいですよね。家から出さないみたいなもんですから。

三澤

そうですね。

安田

どうして15歳にもなる子が、知らない人を信じてしまうんでしょうか。

三澤

ネットの狭い世界の中でやり取りしてると「この人は私のことを分かってくれてる」って錯覚していくんですよ。

安田

錯覚ですか。

三澤

はい。だから何かしらの対策は必要ですね。

安田

たとえば?

三澤

いきすぎた量の通信が発生したらアラートが鳴るとか。「内容は健全か」「どこの誰か一応見たほうがいいぞ」みたいな。

安田

いまの技術だったら「誰とやり取りしてたか」を調べたりできるんですか?

三澤

それはできますね。

安田

ならもっと簡単に発見できた気がするんですけど。

三澤

どうやって発見されたんでしたっけ?

安田

たまたまその子が逃げ出して、交番にかけ込んだから見つかった。

三澤

SNSでいろいろ調べれば、もっと早く見つかっていたかもしれませんね。

安田

SNSで出会ったという事実自体が、捕まるまで分からなかったのかもしれません。

三澤

そうですね。あと犯罪性があるのかどうか。小6なら家出でもおかしくないので。

安田

まあ、そうですよね。

三澤

警察は動きづらかったんじゃないかと思います。

安田

こんなことがあると「スマホを持たせるべきじゃない」「SNSはアクセスできなくするべきだ」ってなっちゃいますね。

三澤

でもスマホとかSNSに触れずに大人になるほうが、失うものは大きいと思いますよ。

安田

ですよね。じゃあ親がときどきチェックするとか。

三澤

親がチェックできるサービスをつくったらいいんですよ。各SNSの会社とかが。

安田

それはいいですね。

三澤

でも本人は、内容とか知られたら嫌でしょうけど。小学生とはいえ。

安田

嫌でしょうね。

三澤

そんなのぜんぜん楽しくない。あったほうが便利ですけど。

安田

でも何らかの対策は必要ですよね。

三澤

はい。SNSを使って売春やったり、自殺者を集めたりする人って、一定数は必ずいるので。

安田

絶対なくならないですよ。そういう人たちは。

三澤

これ言っちゃうと身も蓋もないですけど、スマホが悪いと言うより使ってる人の問題なので。

安田

まあそうですよね。車で人を轢き殺す人だっていますから。

三澤

はい。道具に罪はないです。

安田

とは言え、もし子どもが巻き込まれたら親は後悔しますよ。持たせなきゃ良かったって。

三澤

親の気持ちとしてはそうでしょうね。でもこの流れを止めるのは無理だと思いますよ。

安田

「うちは絶対スマホ持たせない」っていう家もあるらしいですけど。

三澤

学校でもありますよね。

安田

はい。基本的に小学校はスマホ禁止ですね。

三澤

OKにしてる学校も増えてきてますよ。

安田

ですね。「社会人として必要なスキルが身につかなくなっちゃう」ってことで持ち込みOKにしてるみたいです。

三澤

今後はそっちが主流になると思いますよ。授業でもiPadを使ったり。

安田

私も個人的にはOKしちゃったほうがいいと思います。もはやスマホを使って生きていくのが当たり前になってるので。

三澤

勉強の内容自体が変わっていくと思いますし。

安田

ですね。暗記する能力よりも、答えを検索してくる能力の方が社会では役に立ちますから。

三澤

ビジネスも、お店探しも、ググることが前提で出来上がってますから。

安田

そうですね。いかにググるか。いかにググらせるか。そのスキルの方がずっと重要。

三澤

そうなるとスマホを持たせないという選択肢はなくなるんですよ。

安田

確かに。山の中で自給自足で育てるみたいなもんですよね。

三澤

そこまで割り切るんだったらいいですけど。

安田

いやあ、普通の親はそこまで考えてないですよ。目の前の危険を避けることを考えてるだけ。

三澤

それだと、より大きなリスクを抱えることになります。スマホとSNSをいかに使いこなすかで人生が変わりますから。

・・・次回へ続く・・・

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