其の廿五 金持ちってなに?

イノベーションカードが知らせる
本日の斬り口:それは、なぜ?
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金持ち

って
単語を聞くと、
ある話が
脳内で自動再生される。

拙者の人間界の
ひいじいちゃんの
体験ばなしだ。

拙者の世話をしてくれた
人間界一族たち。
その人たちから愛され
語り継がれている話。

岩崎弥太郎のYシャツ

でござる。

岩崎弥太郎とは、
ご存知の通り
土佐生まれの
日本の実業家で、
三菱財閥を
創業した人だ。

岩崎邸を建てるか
改修するか、
庭をどーこーするとき、
なんらかの理由で
ひいじいちゃんが
関わったらしい。

作業現場に
ひいじいちゃんが
通っているとき、

岩崎弥太郎と
話をすることが
あった。

ーーーー

大将がふらっと
様子を見にきてさー、
相手して、話したの。

細かいことは
忘れちまったけど、
熱心にこっちの話を
聞いてくれたな。

大将と話したのは
1度っきり、
こんときだけ。

仕事に戻って
しばらくしたら
召使いの人がさ、
いくつも風呂敷包みを
持ってくんの。

なんだと思って、
みたら、
きちんと折りたんだ
Yシャツがさ、
ざぶとんみたいに
何十枚も重ねてある。

弥太郎さまからの
お下がりものってわけよ。
大将、Yシャツは
1度手を通したら
もう着ないから、
もらってくれって。

大将のね、
気持ちがね、
ありがたいんで
背負って帰ったよ。

まっ、もらっといて
よかったね。
大将の名前が
刺繍で入ってたから
ずいぶん、自慢した。
長いこと事足りて、
着させてもらったね。

って話。

ーーーー

金持ちって
1回着たシャツは
着ないんだ!
=͟ ͟͞( ゚ロ゚)

と、初めて
この話を聞いたとき
衝撃で目玉が
転がりでて
慌てて拾ったけど、

短期間、自分の家に
出入りしてる
職人さんたちに
気を回すとは、
日本ではじめて
ボーナスを出した
人物だけあるな。
とも思えた。

と、これって
確かな記憶かと
ぐー○る先生に
尋ねたら、大丈夫。
そうだった。

そして、
岩崎弥太郎の母、
美和が残した
岩崎家の家訓のほか

年下や後輩に奢ること

を習慣とし、
これを家訓として
残したとある。

これに似た印象の
彼の名言のひとつに

およそ事業をするには
まず人に与えることが必要。
それは必ず大きな利益を
もたらす。

がある。

岩崎弥太郎は、
お金というものを
頭でも身体でも心でも
わかっている
お金持ちだったのでは
ないだろうか。

ーーーー

では、そもそも
お金とは何か。

まず、その機能は

交換できる
価値の尺度になる
価値の保存ができる

と3つある。

お金持ちとは
3つめの価値の保存量が
相対的に多い。

簡単に言うと

富を蓄えている

ということになる。
その富とはなんだろう。

そもそもお金は

人間が開発した社会ルール

でござる。

ルール

って言葉を軸に
拙者の周りの
お金持ちたちを
観察すると、

新制度をつくるとき

に、それに関わるか
情報を得るか

もしくは

ルールを変えること

に取り組み、
それを実現してる。

いろんなタイプが
いるだろうけど、

金持ちとは
先代もしくは本人が
意図的にせよ、
たまたまにせよ、
社会ルールの潮目を
逃さなかった人たちかもしれない。

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ってことで
お金持ちとはお金が力を表す社会において、
富を蓄えているだけでなく

お金持ちとは

人間がつくるルールの潮目に乗り、エネルギーの渦の軸を作る

人たちでござる。

そして、なんと、この記事が
公開される2月7日は
岩崎弥太郎の命日ではないか!

単なる偶然とはいえ、
不思議なつながりを
拙者、感じるな。
ひいじいちゃんにYシャツをくれてありがとう。南無阿弥陀仏。

拙者は、好きな時に好きなことを好きなだけできる、これがいいでござる、yo !

 


パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野ゆうこ

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

株式会社つくるひと 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

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