其の四十七 影ってなに?

イノベーションカードが知らせる

本日の斬り口:最も大事なものは?
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パンダ侍、
世を忍ぶ仮の
小学生のとき

影ふみ

という
鬼ごっこを
やったことがある。
影をふまれたら
鬼になる。
鬼役から解放されてあければ
逃げ惑う子の
影を踏む。

これを繰り返す。

あまりに走り回るので
そのうち、

誰が鬼か

がわからなくなってくる。
そのため、
やたらと走り回る奴や
じっと様子を伺う奴、
一人にならないようにする奴など
個性が出てくる。

それを観察するのが
面白かった。
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影は光があるから
生じる。
その性質のためか

神話や物語

の世界では、
自分の影と向き合い
それを克服して
光を迎える、という
パターンが多くみられる。

スターウォーズの
ストーリーに
影響を与えた、
ジョーゼフ・キャンベルの

英雄の旅

では、主人公が
日常を離れ
旅することになり
イニシエーションを受け
元の世界に戻ってくる

という物語の
パターン=構造を
明らかにした。

この

イニシエーション

に当たるものが
自分の内に潜む
影との対面でござる。

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光にあてると
影ができる、
という物質界の影と

精神性や心理に
潜む影がある。

物資界の影は
目で見えるので
認識しやすいが、

精神や心理といった
目に見えない領域に
広がっている影には
気づきにくい。

しかし、この
精神性の影と
直面し、それを
克服することでしか
英雄は英雄に
なれない。

通過儀礼

なのだ。
わたしたちも
日常生活を
送りながら


を見て見ぬ振りしている。
見ぬふりするには
言い訳が必要なので

頭が

もっともらしい理屈

をひねり出してくれる。
自分の内面にある
影を感じさせるような
人や出来事は

あなたをイラつかせる

ことで
自分に潜む
影に気づかせようとする。

がっ、
それを無視する。
あまりに無視しているので
無視の達人になっていく。

英雄ではなく
無視の達人、
略して

ムシタツ

に、あなたも
なっているのでござる。

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もし、あなたを
苛立たせたり
腹を立てさせたり
納得がいかないような
人や出来事があったら

それは、その人や
出来事ではなく、

これは何?

と自分に
問うてみるのが
日常生活の

英雄の旅でござる。
自分の内に潜む
影、ブラック、闇と
直面することができる。
ーーーー
ってことで
影とは物質だけでなく、あなたの身の内に存在する。

影とは

あなたを英雄の旅に誘う情報

でござる。

拙者、影との対話が得意でござるよ。

 


パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野裕子

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

ツクリビト株式会社 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

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