【読むPodcast | ゲリラマーケティング】「やった後悔と、やらなかった後悔について」2019年1月9日配信

第328回「やった後悔と、やらなかった後悔について」
やってしまって後悔することもあるじゃないか、というご質問にゲリラーズはどう答えるのか。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

サバゲーで体にアザだらけですが、ホントに楽しいゲームでおすすめです。金子亜佑美です。

安田

安田佳生です。

金子

はい、こんにちは。今回は塾講師の50代の方からご質問いただいてます。安田さん、栃尾さん、金子さん、こんにちは。さて、今日検証していただきたいのは、「やった後悔よりやらなかった後悔」という言葉です。そうでしょうか?やらかしてしまうと(やるんじゃなかった)とつぶやき、ずっと後味が悪くて自己嫌悪に陥ります。たとえば、1.ぜんぜん運動していないのに(何か得るものがあるだろう)と市民マラソンに出場し、体を壊してしまう。2.明らかに体調が悪いのに健康診断を受け、病名をつけられ立ち直れない。など、3人は迷ったときにどう選択されるのか教えてください。ということです。

安田

つまり、どういうことなんですかね。「やっても後悔するよね」ってことですかね。

栃尾

ですよね。

安田

「やらなかった後悔もあるけど、やってやらかしちゃった後悔も結構あるよね」と。

金子

うん、あるある。ぜんぜんある。

栃尾

「やった後悔よりやらなかった後悔」ってどういうときに使われるかっていうと、「やる勇気が出ないけど、どうしようかな」みたいなときによく言いますよね。「本当はやりたいんだけど……」みたいなときに「どうせならやったほうがいいよね」っていう文脈じゃないですか。

安田

ということは、たとえば酒飲んでやらかしちゃったのは「やった後悔」とはいわないと。

栃尾

いわないと思います。

安田

それは「やらかしちゃった後悔」と。

金子

やらかしちゃった後悔か。

栃尾

っていうか、そもそも「やる・やらないを迷ってないよね」っていう話かなと思うんですけど。なので、この1番とかは当てはまるかもしれないですけどね。チャレンジしてみようと思ったけど、逆に「やんなきゃよかった」っていうことなんですかね。

安田

市民マラソンに参加して体調崩しちゃって、「出なきゃよかった」みたいなことですか?山登りして山から落ちたとか。

栃尾

崖から落ちた、みたいな。でも、そういうときもそんなに使わないかもしれないですよね、「やった後悔とやらなかった後悔」っていう言葉は。

安田

じゃあ、「健康診断を受けて立ち直れなくなる」っていうのはどうなんですか?「受けなきゃよかった」みたいな。

栃尾

これは完全に受けてよかったですよね。

金子

これは受けてよかったですね。

安田

早期発見で?

栃尾

と思います(笑)安田さんは受けない方らしいですけど。

安田

僕、もう長い間受けてないですねぇ。

金子

マジっすか。

安田

20年ぐらいはたぶん。

金子

あぁ。

栃尾

それはポリシーなんでね。

安田

ポリシーっていうか、どこも悪くなさそうなんで。

栃尾

(笑)

金子

(笑)

安田

わかるじゃないですか、自分の体のことって自分で。

金子

多少は。

栃尾

今までわかってたからって、今後もわかるとは限らないですよね。

安田

まあ、そうですね。

栃尾

年齢を重ねておりますので。

安田

なんか自然な長生きしたいんですよ、僕。

栃尾

みんなそうですよ?(笑)

安田

不自然なの嫌なんですよ。僕、だから、そういう意味では、これはどうなんですか?やらなかった後悔になるんですか?健康診断行かないっていうのは、「行かない」ということをやったのか、健康診断をやらなかったのか、どっちなんでしょうか?

栃尾

それって、でも、勇気がなくて健康診断しないわけじゃないですもんね。

安田

勇気がなくてしないわけじゃない?ほぉ。

栃尾

たとえば病名つくのが怖くて健康診断行かないっていうんだったら、それはこの文脈に当てはまると思うんですけど。

安田

「おまえは逃げている」と。

栃尾

そういうことです(笑)だけど、そうじゃないんだったら関係ないような気がしますが。

安田

栃尾さんはどうなんですか、やった後悔・やらなかった後悔については、迷ったらやろうと決めてるんですか?

栃尾

決めてないですけど、実際ホントに迷ってやったときに後悔したことはないですね。

安田

おぉ。

金子

へぇ~。

栃尾

たとえば簡単に言うと転職とか、そういうやつ。

金子

あ~なるほどね。そうだな、たしかに。

栃尾

ホントに「だいじょうぶかな」って超不安でやったものって、結構やってよかった。

安田

この番組をやったことも後悔はしていないと。

栃尾

大成功でしたよ、これは(笑)

安田

あ、そうですか。

栃尾

人生のいちばんいい選択のひとつじゃないですか。

安田

へぇ~、すばらしい。金子さんはちょっと後悔してそうですが。

金子

してない!(笑)してないですよ。

安田

金子さんはどうするんですか?迷ったときにはやると。

金子

やります。

安田

やります?

金子

迷ったらやりますね。

栃尾

決めてんだ?

金子

決めてないですけど、感覚的にやってると思います。

栃尾

へぇ~。

金子

でも、やらかしちゃった後悔も、そういう意味じゃ多いのかなと。

安田

たとえばどんなのですか?

金子

高校生のときに火災報知器鳴らしちゃったこととか……あれ??

安田

それはね、さっきの「やった後悔」じゃなくて「やらかしちゃった後悔」ですよね。

栃尾

(笑)

金子

だから、やらかしちゃった後悔、結構多いなと思って。

安田

でも、やっぱ、やった後悔の定義が栃尾さんのおっしゃるように大事なんでしょうね。僕もすっごい好奇心が強いタイプなんで、いてもたってもいられなくて、やっちゃって、数々の後悔はあるんですけど、だけど、冷静に考えたうえで「やる」とか「やらない」とか決めて後悔したことってたしかにないですね。

栃尾

そうですよね。

安田

だから、酒飲んでとか、仲間に見栄張ってとかじゃなくて、冷静に考えたうえで決めたことは後悔しないんじゃないかって気がしますよね。

栃尾

しますします。もう選択しちゃったあとだから、「こっちが正しかった」って思い込みたい気持ちもあるので。

安田

そうですよね。まあ、この1番の「ぜんぜん運動してなくて、いきなり市民マラソンに出る」っていうのは、ちゃんと考えて出たのか?って感じですよね。

栃尾

そうですね(笑)

安田

たぶんマラソンに出ようと思ったら、ちゃんと練習するなり心の準備するなりして、結果体調を崩してる人っていっぱいいますけど、結構すがすがしいですもんね、みなさん。

栃尾

あ~、それだったら後悔しないと。

安田

はい。マラソンに出て「出なきゃよかった」って言ってる人、あんま見たことないんですけど。

栃尾

たしかにないですね。

安田

だから、頭で考えてこの人つくっちゃってる気がすんですけど、この想定を。

栃尾

あ~、実際の体験じゃなくて?

安田

はい。実際マラソンに出て後悔したわけじゃなく、「こういうこともあるんじゃないの?」っていう。

栃尾

そうですよね。

安田

ホントはこの人、50代・塾講師さん、やらかしちゃった後悔が多いんじゃないのかな、「いっぱいやらかしちゃったなぁ」って。

栃尾

そうですよね(笑)

安田

僕も思うんですけど、50過ぎると、若いころ何ともなかったものが、とっても自分がダメなやつな気がしてくるんですよね。

栃尾

たとえば?

安田

子どものころやらかしちゃったこととかが……

栃尾

思い出していくんですか?

安田

そう。思い出すんですよ。

金子

そんなの今めちゃめちゃありますけど。

安田

常にあるんですか?

金子

常にあるんです。

栃尾

え、年取ってからやらかすんじゃなくて?

安田

年取ってからやらかすんじゃなくて。

栃尾

昔のことが?

安田

はい。

栃尾

へぇ~。

安田

なんか、やっぱり、こう、どうなんでしょうねぇ、繊細になっていくんじゃないですか、年取ると。

栃尾

安田さんの場合は特に。

安田

どうなんでしょう。

栃尾

「子どものころ、あんまり感じなかった」って言ってたから。

安田

あぁ、すごい鈍かったですからねぇ。

栃尾

だんだん成長とともに繊細に(笑)

金子

(笑)

安田

成長したってことですかね。人間らしくなったと。

栃尾

なっていくんじゃないですか。

安田

でも、そう思いますね。抑えきれるようになりましたよね、自分の好奇心を。いきなりポンって何も調べずにアメリカとか行っちゃいましたからね、若いころ。会社つくるときも、本屋で「やさしい会社のつくり方」っていうのを1冊買って、結局3ページぐらいしか読まずに会社つくってしまいましたから。

金子

かっこいいな(笑)

栃尾

それは好奇心が勝っていたのか、恐怖が少なかった?

安田

そうですね。

栃尾

今は恐怖が結構あるってことですか?

安田

そうですね。ありますね。1人で海外旅行いくの怖いですもん。

栃尾

なんでですかね。

安田

なんででしょうねぇ。よく言われるのは、失うものがある場合は……若いころって何ももってないんで失うものがないんですけど、でも、べつに失うものないんですけどね、1人で旅行いったって。

栃尾

でも、事故にあったらご家族が悲しむじゃないですか。

安田

そういう怖さはべつにないですね。

栃尾

へぇ~。

安田

なんでしょうねぇ、うーん……面倒くさいのかな。

栃尾

でも、好奇心は減ってるかもしれないですよね、昔よりは。

安田

いやぁ~、悲しいかな減ってますねぇ。

金子

あ、そうなんですか。減るもんですか?

栃尾

減るんじゃないかな。

安田

まあ、僕の人生指数でいくと、10代のころが100だとすると13ぐらいになってますかね。

金子

結構減ったな(笑)

栃尾

対象にもよりません?

安田

そうですね。

栃尾

海外旅行だったらそれぐらい減ってるかもしれないけど、たとえばビジネスだったらもっとあるでしょうし。

安田

どうかな。やったことがないことにものすごくワクワク感があって、「こんないいことが起きたらどうしよう」みたいなのがあったんですけど、なんとなく結果がだんだん想定できるようになってきて。だから、やっぱ知識と経験が増えるっていうのは、いいことばっかじゃないですよね。

栃尾

うんうん。万能感が薄らいだみたいなことですよね、きっと。

安田

そうですね。なんか答えになってないんですけど、どうしたらいいでしょう。おまとめをお願いします。

金子

(笑)

栃尾

どうしようか(笑)「やった後悔よりやらなかった後悔」で、一般的に使われる文脈では、やって後悔することはあんまりないんじゃないんでしょうか。

安田

ちゃんと考えたら「ない」と。「あなたはやって後悔してるんじゃなくて、やらかしちゃったんじゃないですか?」ということですかね。

栃尾

そうですね(笑)

安田

はい。ということで、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2018年1月9日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから


ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。

安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
emitochio.net

 

 

 

金子亜祐美
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