【読むPodcast | ゲリラマーケティング】「好きでやっている輸入雑貨のお店。」2019年1月23日配信

第330回「好きでやっている輸入雑貨のお店。」
「どうせ趣味なんでしょ」と言われてしまうそうです。
ビジネスと趣味の境目はどこにあるのでしょうか。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

季節の行事を大切にしたい。金子亜佑美です。

安田

安田佳生です。なんか最近変わりましたね。

金子

うん。ちょっと変えました。

栃尾

質問じゃなくなった。

金子

うん。では、ご質問いただいてます。40代・輸入雑貨経営の方からです。はじめまして。いつも楽しく拝聴しております。私は輸入雑貨のお店を経営しております。ビジネスと趣味の境目を教えてください。自分としては好きなことですが、起業をして店舗経営に日々頭を悩ませながら経営をしているのですが、「趣味でしょ?」とあっさり言われるとあまりよい気分にはなりません。安田先生のご意見をお聞かせください。どうぞよろしくお願いいたします。ということです。

安田

ビジネスで、経営してるんですよね、経営者なんで。輸入雑貨店の経営者なんだけど、雑貨がたぶん好きなんですよね、この人。だから、趣味と実益を兼ねてビジネスをしてるんですよね。

金子

素敵やん。

安田

素敵なことだと思いますけど。「趣味でしょ?」とか言う人が性格悪いだけなんじゃないかっていう(笑)

栃尾

妬みとかあんのかもしれない。

金子

一般的に言われがちっていうのはありますよね。

安田

たとえば?

金子

「趣味でしょ?」って。

安田

言われたことあります?

金子

だから、私でいうとバンド活動とかも、まあ、お金はたしかにそんなに出ないというか、ほぼ出ないけど、払ってはいないんで、そういうのも「どうせ趣味でしょ?」って言われると「うーん、趣味じゃないな」と思うっていうこと。

安田

自分では仕事だと思ってると。

金子

仕事というか、副業というか。

安田

ライフワークと。

金子

ライフワークというか、そんな感じですかね。

安田

この間テレビで、奥さんが家庭のことをいっぱいやるじゃないですか、で、ご主人はほとんど仕事やってるんで家を手伝わない人が多いという番組をやってまして、平均したら1週間で40分とかね。

金子

やればいいほうじゃないですか、40分。

安田

やればいいほうですか?

金子

いいほうですよ。

安田

で、僕はいかにも「やってない」っていう目でうちの奥さんから見られてる気がしたんで、自分で計算してみたんですよ。

栃尾

(笑)

金子

計算したの?(笑)

安田

「宅急便の受け取りするな」とかね、「ゴミ出したな」とかね。

栃尾

窓、窓(笑)

安田

「窓拭くな」とかね。で、「モウセンゴケのお世話してるな」とかって言ったら、「それはあなたの趣味でしょ?」みたいな感じでですね……

栃尾

あ、私も今言いそうになりました(笑)

安田

ああ、ホントですか。モウセンゴケ育ては家事に入らないんだということが、そのときちょっと。今の金子さんとは違うかもしれないんですが、私なりのね。

栃尾

カチンと来たんですか?

安田

カチンとは来ないんですけど、みんなのモウセンゴケだと思ってたのに、「いや、あれはあなたのモウセンゴケだから」みたいな感じで(笑)

金子

(笑)

栃尾

(笑)

安田

まあ、ちょっとショックであったという。

金子

そうなんだ(笑)

栃尾

さみしかった?(笑)

安田

さみしかたなあ。

金子

そういうことか。

栃尾

「オレの独りよがりだった」みたいな?(笑)

安田

「独りよがりだったんだ。みんなのじゃなかったんだ」みたいな。

金子

へぇ~。

栃尾

おかしい(笑)

安田

でも、どうなんでしょう、よく「趣味と仕事の境目は、金稼げるかどうか」って言う人いるじゃないですか。僕はその理論には反対なんですよね。僕は基本的に仕事とは「人の役に立つことすべて」だと思ってて、たとえば「お金になるかどうか」っていうから家で家事とかやってる人が「仕事じゃない」みたいな見られ方になるわけで、やっぱ人の役に立つことはすべて仕事だと思うんですよ。その中にはお金に換金されるものもあるし、されないものもあるじゃないですか。

金子

ありますね。

安田

だけど、そのうちの何割かは換金されないと、現実問題としてガス代とか電気代とか払えないんで、人の役に立ってるうちの、たぶん3割とか4割お金に換える技術があればそれで生きていけると思うんで、人の役に立って、なおかつ自分が好きなことだったら言うことないと思いますけどね。

栃尾

「趣味でしょ?」って言われるとなんで嫌なんですかね。

安田

「あなたは働いてない」って言われてるように聞こえるんじゃないですか。

栃尾

そうなの?亜佑美ちゃんは?

金子

「バカにされてる」って思うのかな。

栃尾

軽く見られてるみたいな?

金子

そうそうそう。なんか……うん、なんか……そうそうそうそう。

栃尾

(笑)

安田

でも、この人経営者じゃないですか。経営者の奥さんは、奥さんの言葉かどうかわかんないですけど、そういう反応の人多いですよ、僕の知る限り。家とか子育てとか大変なのは、経営者の奥さんもみんな一緒じゃないですか。でも、やっぱ「オレは経営者だから」みたいなのがあるんですよ、経営者って、社長って。「普通の人とは違うんだ」みたいな。だけど、奥さんからすると「いや、それはあなたが好きでやってんでしょ?」っていう感じで。

栃尾

モウセンゴケと。

安田

モウセンゴケと雑貨と、ちょっと共通する(笑)たぶん、それは本当にそう思ってるわけではなく、「もうちょっと私のことを考えてよ」という意味なのかなという感じがしますけどね。

栃尾

「そっちばっか向いてないで」みたいな?

安田

うーん、どうなんでしょうね、誰が言うんでしょうね、「趣味でしょ?」って。通りがかりの人は言わないとは思うんですが。

金子

親族の誰かが言う……

栃尾

私、でも、逆に自分ですごい言いますね。

安田

へぇ~。

金子

え、どういうこと?

栃尾

ポッドキャストめっちゃやってるけど、これは反則でもあるわけなんですけど、私にとっては、でも、「めっちゃ趣味なんだよね」みたいなことは言います。「好きでやってんだけどね」みたいな。

安田

なるほど。そんな好きなんですか?

栃尾

好きです(笑)

安田

へぇ~、すばらしい。

栃尾

好き好き。安田さん、好きじゃないんですか?

安田

嫌いとは言いませんけど。

栃尾

ネガティブ(笑)

安田

境目研究も、ポッドキャストも、モウセンゴケ育てんのも、同じぐらいですね。だから嫌いじゃないですね。

金子

へぇ~。

栃尾

好きじゃないですか、かなり(笑)

安田

好きかもしれませんね。

金子

ライフワーク。

安田

「好き」っていうふうに思ったことないんですけど。「好き」という言葉あんま使わないですね。

栃尾

なんか結構最近流行ってる気がするんです。「好き」って言うと温かい目で見てくれる、みんなが。「めっちゃ好きで、めっちゃこれやっちゃうんだよね」とか1人でよろこんでいると、みんながうれしそうに見つめてくれるっていうか。

金子

へぇ~。

安田

なるほどね。

栃尾

逆の立場だったらそういうことありません?

安田

うーん……すごい好きなことをやってる人を見るとほほえましいってことですか?

栃尾

そうです。

安田

あんまそういうふうに考えたことないですけど(笑)他人に興味がないからかもしれませんけど。

栃尾

そうだった(笑)

安田

でも、やっぱり好きなんですけど、好きには苦労もともなうじゃないですか。たとえばモウセンゴケ育ててると旅行とか行けないんですよ、あんま長い。

栃尾

おぉ~、ペットと一緒だ。

安田

毎日水あげないといけないし、日当たりとか、植え替えとか、いろいろね。僕はモウセンゴケが育っていくのを見るのは好きなんですけど、植え替えとかはぜんぜん好きじゃないんですよ。境目研究も、いい境目ができたらめちゃハッピーなんですけど、でも、やっぱりできないときもあって、フラストレーション溜まるときもあるわけですよ。

金子

あ~わかります。

栃尾

わかります?(笑)

安田

このポッドキャストだってそうじゃないですか。

金子

わかりますわかります。

安田

だから、そんな簡単に栃尾さんのほうに「好きです」っていうふうに言えないっていうか。

金子

うんうん、わかるわかる!うん、超わかる。

栃尾

わかんない(笑)

安田

わかんないですか?(笑)

栃尾

スポーツとかと一緒ですよ。マラソンも練習つらいけど、べつに趣味でもいいじゃないですか、「マラソン好きだよ」って。テニスとか。

金子

結果が多少出ないと、なんとなくモヤモヤしちゃって。なんだろうなぁ……

安田

でも、僕にとって境目研究家はほとんどお金稼いでませんけど、「趣味か」って言われたら僕はやっぱ「仕事だ」と答えますけどね。ライフワークっていうか、それでよろこんでくれる人もいて。栃尾さんのポッドキャストだって、聞いて喜んでくれる人がいるんだったら僕は仕事だと思うんですよね。だから、人の役に立つっていうことと、お金になるかどうかをみんなくっつけすぎだと思いますけどね。人の役に立つのが仕事で、お金を手に入れるのは生活するために必要だからであって、たとえば、だから、生活していけるだけの貯金とかがあれば、べつにいらないじゃないですか、お金は。それでもやっぱり人の役に立って1円ももらってない人とか、ボランティアの最近有名なおじいちゃんいるじゃないですか。

金子

え、知らないです。

安田

迷子の子発見したおじいちゃん、いるじゃないですか。

栃尾

あ~、はい、さっそうと去っていった。

安田

はい。あの人はお金稼いでないですけどね、ボランティアだから。「ライフワークだ」っつってましたけど。じゃあ、あれは趣味なのかって言われたら、僕はやっぱあれは仕事だと思いますけどね、立派な。

金子

ふーん。

栃尾

ふーん。

安田

……なんか納得してないようですが(笑)

栃尾

あ、いや(笑)たぶん、私、趣味にそんなネガティブな印象がないんですね。「趣味」っていう言葉に。だと思います。

安田

逆に仕事にネガティブなんじゃないですか?

栃尾

あ~、そうか。仕事に対してハードルが結構高いと。

安田

うん。

栃尾

それはあるかもしれませんね。

安田

っていうか「『仕事だ』って言っちゃえばいいじゃん」って思いますけどね、ポッドキャスト。

栃尾

なるほど。

金子

うん。そんな熱量があるんだったら。

栃尾

はい(笑)

金子

(笑)

安田

はい。では、おまとめを。

栃尾

おまとめ?どうしよう……なんて言いましたっけ、人の役に立つことはすべて仕事なんじゃないでしょうか。で、「趣味でしょ?」なんて言う人は気にしないでください。っていう感じですか?

安田

なんか今までの話とはだいぶ違いましたけど。

栃尾

(笑)

金子

(笑)

安田

では、そういうことで本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2018年1月23日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから


ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。

安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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金子亜祐美
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