【読むPodcast | ゲリラマーケティング】「立ち上げて3年が経過したマーケティングの会社。」2019年1月30日配信

第331回「立ち上げて3年が経過したマーケティングの会社。」
「飛躍的にスケールするにはどうしたらいいのか」というご質問。スケールとは何なのでしょうか。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

長ぅ女なので、マジメで、面倒くさがりで、年下にめっぽうよわ、甘くて、ど……

栃尾

何語?(笑)

金子

(笑)年上に甘えられないタイプです。金子亜佑美です。

安田

安田佳生です。

栃尾

どれぐらい聞き取れました?安田さん。

安田

いや、もう「金子亜佑美です」ぐらい(笑)

金子

うはは(笑)

栃尾

ですよね(笑)ま、いいか。今回はこんな質問をいただいております。40代・経営者の方です。マーケティング支援の会社を立ち上げて3年が経とうとしてるところです。生活ができる程度の収益はありますが、自分の時間がいっぱいいっぱいになっていて次のステージを模索中です。社員はおらず、プロジェクトごとにフリーランスのチームを構成して仕事をしています。飛躍的にスケールするために、ビジネスプランをつくり、借り入れや投資を募ることを考えるべきかとも思いますが、社員を入れて組織をつくること自体もいろいろ重たくなりそうだし、これからの働き方と合っていない気もしています。収益を増やすための次のステージはどんな選択肢があるでしょうか?ご教授ください。ということです。

金子

スムーズに。

安田

ご教授をお願いします。

金子

なんで私を見るんですか(笑)やめてください。

栃尾

亜佑美さま。

金子

やめてください(笑)

安田

どんなことが考えられますか?たとえば。マーケティングとか詳しくないとは思いますが。

金子

詳しくないです。そもそも、マーケティングってどのくらい、支援ってどのようなことをしてるんですかね。

安田

それはここに書いてないからわかんないんで、たこ焼き屋だと思いましょうよ。

金子

あ、わかりました。

栃尾

ああ、わかりやすそう。

安田

3年間たこ焼き屋をやってると。

栃尾

だいじょうぶですか?置きかえて(笑)

安田

だいじょうぶですよ。だって、詳しく書いてないんだから、しょうがないじゃないですか。で、生活できる程度の収入にはなりましたと、でも忙しいですと、時間いっぱいいっぱいですと、収益をもっと増やすにはどんな方法がありますか?はい、金子さん。

金子

はい。じゃあ、働く時間を減らして単価を上げてください!

安田

おぉ。それは値上げっていうんですよ。

金子

たこ焼き1個の値上げをしてください!

安田

はい。じゃあ栃尾さん。

栃尾

え~っ、ぜんぜんわかんないです。ぜんぜんわかんない(笑)

安田

収入増やす方法って実は限られてまして、値段上げるか、たくさん売るか、それかまったく別のモデルに変えるかっていうことぐらいしかなくて、たとえばさっきの「値上げ」っていうのは1つですよね。で、2つめは「お客さんを増やす」ってことなんですよ。だけど、この人の場合いっぱいいっぱいなんで今のままじゃ増やせないっていう。

金子

そうですね。

安田

で、もう1個は、たとえば今やってる仕事で、たぶん何かお手伝いしてお金もらうんだと思うんですけど、たとえば僕がやってる仕事だったら、仕事の対価をすべてもらわないで、たとえばお客さん何かお手伝いこの人してると思うんですけど、上手くいったときにもらう。リスク背負うことによって、「無料でやるから、そのかわり出た利益の何パーセントかを僕にください」みたいなのだったら、フローとして働かなくても積み重なっていくわけですよね、収益が。そういう100パーセント労働収入じゃなくて、フロー収入を増やすっていう方法もありますよね。

栃尾

「フロー収入」っていうんですか?

金子

不労所得?

栃尾

あ、不労。

安田

だから、なんていうんでしょう、積み重なっていく……

栃尾

働かない不労ですか?

安田

いや、なんていうんでしょうね、勝手に流れていくっていう。

金子

株みたいなもんですか?

安田

株じゃないなぁ。月々の会員料みたいなものですね。だから、お金のもらい方変えるってことですね。「役務を提供して、それに対していくら」っていうことだと役務を提供しつづけないといけないんで、「毎月いくら」っていうもらい方をすると、最低限の、だから提供してじゃなくて成果に対してもらえば、もしかして成果が出なかったらゼロの可能性もありますけども、上手くいけば入ってくる可能性があると。

栃尾

成果が出た場合は何倍かのお金をもらうってことですよね。

安田

そうですね。僕も、だから、だいたい仕事、今あんまお金ないんで、お金があるときはそっちを増やすんですけど、お金がないんで、今今の収入も得ないといけないんで、だいたい2割ぐらいは報酬をもらわずに、そのかわり一緒にやってる仕事が上手くいったときに、そこから何パーセントの利益をシェアしてください、っていう契約をやってますね。

栃尾

へぇ~。

金子

なるほぉーど。

安田

そうすると、そのうちの何個が上手くいくと、将来労働時間を減らして収入が入ってくるってことですね。よく聞く言葉なんですけど、「飛躍的にスケール」するっていうふうに書いてありますけど……

栃尾

私も気になりました。

安田

すごくその言葉、よく、僕、人に言われるんですよ、「もっとスケールしてください」とか、どうもあんま好きじゃないんですよね。

栃尾

まあ、借りてきた言葉感がすごいですよね。

安田

うん、そうですねぇ。

金子

どういうことですか?これは。どういう意味ですか?

栃尾

大きくするってことじゃない?ビジネスを。

金子

あ~。

安田

「大きくする」っていうのもいろんな意味があるじゃないですか。「稼ぎたい」なのか、「社員を増やしたい」なのか、「売上をでかくしたい」なのか、そのへんを明確にしたほうがいいと思うんですけどね。すごいあいまいな感じがしますけどね。

栃尾

うん、そう思いました、ちょっと。

安田

まあ……

栃尾

なんかいつも……あ、すいません。

安田

いえいえ、どうぞ。悪口ですか?スケールの悪口。

金子

(笑)

栃尾

スケールの悪口は終わりました(笑)

安田

もう終わったんですか(笑)

栃尾

安田さんがいつもおっしゃってるように、「何をやりたいのか」っていうのを明確にしたらいいんじゃないですかね。売上をあげたいっていうのはあるんでしょうけども、やりたいことに集中していったほうが、それを明確化していったほうが上手くいくっていうようなことはないんですかね。

金子

書き出すみたいなことでしたっけ?やりたいことと。

安田

でも、どっちにしても、「社員を入れて組織をつくっていくのもいろいろ重たい」って書いてありますけど、たしかに人を雇うと給料払わないといけないし、それで儲かんなかったら赤字になるんですよね。で、さっきの「将来に投資して、今今お金もらわずに、利益出たときにシェアしてもらう」っていうやり方も、上手くいかなかったらもらえるはずの報酬がもらえなくなるっていう、赤字労働になりますよね。で、値上げして売れなかったらお客さん離れていきますよね。だから、結局ぜんぶリスクがあるんですよ。結局どのリスクを負うのかっていうことを考えないと、まったく何もリスクを負わずに収入増やすっていうのは、それは無理だと思うんですね。だから、どのリスクをとるかっていうのを考えたほうがいいと思うんですけど。たとえば値上げすんだったら、普通に「値上げしました」ではなかなか難しいじゃないですか。

金子

そうですね。

栃尾

はい。

安田

普通は値上げしようと思うと客層を変えないといけないんですよ。商品も変えて。で、今のお客さんだとこのお金しか払ってくれないから、新しいお客さん見つけて、その人が買ってくれるような新しい価値ある商品をつくって売っていくっていう。どっちにしろ、今の売上とかを減らして、そういう商品つくる時間をつくんないといけないんで。

金子

でも、得意そうですね、マーケティング支援の会社をしていらっしゃるから。

安田

そうですね。まずは自分のマーケティングをするってことで。

栃尾

そうですね。たしかに。

安田

どんな選択肢あるかって言われると、いろいろあると思うんです。まずは「どのリスクとるか」っていうのを考えたほうがいい気がしますね。いちばんとりやすいのは、そういう意味では、今の仕事の2割ぐらいを無料化してみて、そのかわり上手くいったときに利益を分けてくださいねっていう。「向こう10年間、利益の20パー払ってください」みたいな。自分の人件費以外はかからないですよね、そうすると。目の前の売上は下がりますけどね。

栃尾

うんうん。

金子

ごはん、いいものを食べなきゃいいんじゃないですか。

安田

今食べてるかどうかわかんないですけど(笑)ということで……今、おまとめを考えてるんでしょうか。

栃尾

そうですそうです(笑)

金子

ありがとうございまぁす。

栃尾

どちらにしてもリスクを負わなくてはいけないっていうことですよね。今、いっぱいいっぱいの状況をちょっと減らして何かしなきゃいけないと。値上げするとしたら客層を変えるとか、あとは安田さんのおっしゃったように無料化して成功報酬みたいにして、向こう2割ぐらいでしたっけ、「利益をシェアしてください」みたいな形にするのもひとつあるでしょうと。で、どんなところのリスクをとるかっていう選択肢になります、っていうことですかね。

安田

そうですね。いっぱいいっぱいだと他の仕事できないんで、いっぱいいっぱいで生活ギリギリなんだったら、まずはその仕事を減らすっていうところがスタートでしょうね。

栃尾

ちょっと勇気を出して。

安田

はい。ということで、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2018年1月30日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから


ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。

安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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金子亜祐美
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