【読むPodcast | ゲリラマーケティング】「逃げの転職についてどう思いますか?」2019年5月15日配信

第346回「逃げの転職についてどう思いますか?」 というご質問。
そもそも逃げの転職とは何なのか。その定義から考えてみました。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

あったかくなってきたのでランニング始めます!って言わないと、すぐくじけそうです。金子亜佑美です。

安田

安田佳生です。

栃尾

きょうは20代・事務職の方からご質問をいただいております。みなさん、こんにちは。

金子

こんにちは!

安田

こんにちは。

栃尾

今年で30歳になる会社員です。「逃げの転職」についてどう考えますか?異業種に転職して1年半がたちますが、なかなか成果が出てきません。前職より給与が7割に下がりましたが、これからは個の時代だと考え、自分に力をつけて会社に頼らない生き方をしたいと考えていました。転職先はまったくの異業種・異職種(販売から事務)ですが、「この業界でもやってやる!」という思いと、前職でもそれなりに結果を出していたので、「自分はできる人間だ」と思い、取り組んできました。しかし、前述のように1年半たっても、なかなか成果が出ません。自信もモチベーションもなくしてしまいました。また、成果主義なので、結果を出さなくては年収アップは期待できません。基本給はあまり上がらない。まわりの社員に聞いたところ、給与は年1回のみ。家庭を持っており(妻と子ども1人)、妻にパートで働いてもらうことで年収のマイナスを補填しようと考えていましたが、妻の仕事もなかなか続かず、貯金をだいぶ削りながらの苦しい生活が続きました。金銭面を見ると前職のほうがかなりよく、やりがいもあったので、家庭のことを考えると、転職は失敗だったのかもしれないと思っています。そこで、自分として力を発揮でき評価もされていた前職の業界に戻り、給与を上げて生活を改善させるのか、現職で歯を食いしばって成果を出すまで頑張るべきか、と悩んでいます。これに関しては自分でも「逃げの転職なのではないか」と思っています。逃げの転職については、よい意見が多くありません。自分のなかでは、現職に適性がないと見切りをつけ、自分が活躍できる業界に身を置くのがいいという考えですが、おそらくその考えでも「逃げ」と捉えられるのかと思います。両親や知人にも相談しましたが、「もう少し頑張ってみたら?いまの業界のほうがいいよ」ということを言われています。逃げの転職について、みなさんはどう考えますか?また、家庭や自分の適性も踏まえての転職でも、やはり逃げているのでしょうか?よろしくお願いします。ということです。これ、事務なのに成果主義っていうのが、あんまりイメージがわかないんですけど。

金子

ホントですね。

安田

そうですね。

栃尾

そういう仕事ってある?

安田

うーん、どうなんでしょう。あるとは思いますが……

栃尾

聞いたことありますか?

安田

事務で成果主義?

栃尾

そう。

安田

「事務」っていうのが、くくりが大きすぎて。

栃尾

あ~、ですね。

金子

そうですね。

安田

たとえばライターさんって事務ですか?

栃尾

違います!

安田

たぶん事務職に入れてる人もいると思いますよ。

栃尾

なるほどね。

金子

えーっ!そうなんだ。

栃尾

「デスクワークだったら」みたいなイメージですかね。

安田

はい。

金子

あ~、そういうこと。

安田

あと、栃尾さんが「給与は年1回」って言ってましたけど、「賞与」の間違いですね。

栃尾

賞与?あ、すいません!間違えてましたか(笑)

安田

給与が年1回だと食べていけないんで。

金子

あ~そういうことか。

栃尾

すいません(笑)失礼いたしました。

金子

ぜんぜん。

安田

いえいえ。

栃尾

気づいていただいてよかった。

金子

気づかなかった。

安田

なんか、両親や知人が「もう少し頑張ったら?」っていうところが、ひとつ僕は不思議だなっていうふうに思いました。

栃尾

これも理由がね、書いてくださってたらよかったなと思いますけど。

金子

はい。

安田

なんで前のほうがよかったかっていう?

栃尾

「いまのほうがいい」って言うのか。

安田

あ、いまのほうがいいっていう?

栃尾

はい。

金子

うんうんうん。ね、ね、ね。

栃尾

業界も何業界か教えてもらったら、イメージがつきやすかったかもしれないですね。

安田

あの……質問者への悪口ですか?それは。

金子

(笑)

栃尾

絶対安田さん言うと思った、それ(笑)

安田

「具体的じゃないよね」っていう。

栃尾

具体的なほうがありがたいですね、答える側として。

金子

そうですね。言いやすいですよね。

栃尾

そうそう。

安田

まあ、僕は知人とか両親が「もうちょっと頑張ったら?」って言う理由がよくわからないんで、前の会社がいまいちイメージのよくない会社だったのかなっていうのもちょっと思ったんですけど。

栃尾

なるほどねぇ。

金子

とはいえ、自分が「いい」っていう場所がいちばんよくないですか?仕事するなら。

安田

いや、いいと思いますね。

栃尾

ね。「やりがいもあった」って書いてあるし。

金子

ね。誰に何を言われても、べつに。

安田

「個の時代で、言われたことをやるんじゃなくて、自分の実力磨こう」っていう発想はとってもいいと思うんですけど、それで販売から事務職に行ったっていうのが、ちょっとよくわかんないとこでもあるんですけど。

栃尾

と思いました、それも。販売のほうが個の時代とか実力っていう感じが……

安田

個の力がつきそうなイメージですよね。

栃尾

そうですよね。しますします。

金子

うんうん、イメージはたしかに。

安田

まあ、そのへんに多少の疑問はあるんですが、そこはわれわれのせいじゃないっていうことで。

栃尾

(笑)

金子

(笑)

安田

マジメにお答えするとですね、「逃げの転職」についてね、金子さんがいまおっしゃってましたよね、「自分が適性があることをやったほうがいい」と。

金子

はい、もちろんですよ。自分がいいと思ってる仕事は、そのほうが絶対いいです。

安田

じゃあ、これは逃げじゃない?

金子

逃げじゃないです。逃げじゃないし……まあ、ただ、お金がよくてそっちに移るっていうと、お金が悪くなったときに、また違う転職をしないといけなくなっちゃうような気がするんですけど。それ以外で自分の適性が販売にあるんだったら、戻ってもいい気はします。

安田

そうですね。まず、「逃げの転職とは何ぞや」っていう定義がすごい大事だと思うんですけど。僕は、いまやってる仕事が合わないとか、たとえば人と合わないっていうのもありますよね、上司と合わないとか、いろいろ原因あると思うんですけど、それで辞めるのが逃げの転職だとはあんま思わないんですけどね。

金子

うん。思わない。

安田

合う・合わないはあるし、しょうがないんで。だけど、その職場選んだのも自分だし、そこで活躍できなかったのは自分なんで、そこをちゃんと肯定して、「なんで選び方間違えたのか」とか、「自分はこういう仕事には向いてなかったんだ」っていうことをちゃんと受け止めて転職するんだったら、ぜんぜん逃げじゃない気がするんですけど。

金子

うん!

栃尾

逆に「逃げ」って、どういうときが「逃げ」なんでしょうかね。

安田

自分はすっごい能力高くて頑張ってたのに評価されなかったとか、商品が悪いから売れなかったとか、会社の言ってるやり方が問題があったとか、誰かのせいにしちゃうような。それは、やっぱりどこに行ってもあんま変わんない気がするんですよ。

栃尾

あ~。

金子

なるほど。

安田

だから、なんでそこで自分は能力を発揮できなかったのかっていうのを、あらゆる業界で能力を発揮できる人なんていないんで、そこさえちゃんと自分で整理すれば、前向きな転職だと思いますけどね。

栃尾

私もそう思います。逃げではないんじゃないかなって思いますけどね。

安田

じゃあ、「逃げ」とは何ですか?

金子

おっ(笑)

栃尾

「逃げの転職」って、そんなあるのかなって気がしたんですよね。

安田

ほぉ。

金子

おぉ。

栃尾

「合わない」っていうのも、たとえば言い方の違いだけで、環境のせいにしてるとも言えるじゃないですか。「自分に合わない」っていうことが「この環境が悪いんだ」っていう。

金子

あ~なるほど。

安田

はい。

栃尾

だから、言い方の違いとかマインドの違いが大きいのかもしれないですけど。

安田

じゃあ、「逃げの転職など、そもそもない」と。

栃尾

なんか、イメージがわかないです。いま、どういうのが「逃げの転職」かなって考えつかないです。

安田

たぶんこの人が言いたいのはですね、次の転職でうまくいきたいわけじゃないですか、「逃げたってうまくいかないよ」って言う人って多いじゃないですか、世の中に。たしかに人のせい、前職のせいにばっかりしている人って、何回転職しても同じ失敗したりはするんですよね。だから、「自分が成功するために」っていうとこでいくんであれば、なんでうまくいかなかったのかっていうのを、環境だけじゃなくて、そこになんで自分が合わなかったのかっていうのもひっくるめて、だから「あの会社の商品が悪い」っていうんだったら、「じゃあどういう商品だったら売れるのか」とか、「どういう売り方だったら売れたのか」とか、「なんで自分はそれができなかったのか」っていうことをちゃんと考えたらいいんじゃないですかね。

栃尾

うんうん。

金子

ですね。

栃尾

「自分で責任を持つ」ということなんですかね、選んだことも。

安田

そうですね。自分の人生なんでね。

栃尾

うんうん。

金子

いいですね。

安田

だから、いちばん大事なのは、べつに逃げたっていいと思うんですけど……

栃尾

それも思いますね。

安田

はい。そこをちゃんと自覚してればいいんじゃないですかね。

栃尾

そうですよね。で、お金もよくて、やりがいもあったところに戻るわけだから、すごく前向きな気がしますけどね。

金子

うん。

安田

そうですね。だから、何かしら自分が得意なとこで頑張ればいいんじゃないかと。

金子

うん。

栃尾

思います。

金子

あとは奥さんに頑張ってパートでも働いてもらったら、お金は何とかなるんじゃないかなと。

安田

要は「奥さんに何とかしてもらいなさい」と。

金子

奥さんにも頑張って、何とかしてもらって、それは。

安田

僕は、もう小学校3年生で全力疾走をやめたんですけど……

栃尾

ああ、言ってましたね(笑)

安田

はい。向いてないと。でも、人生そのものに向いてないって思ったわけじゃないんですけど、そういう意味ではちょっと諦め早すぎましたけど、向き・不向きはありますよ。

金子

(笑)

栃尾

たしかに(笑)

安田

ということで、この方は「質問はあいまいだったけど、決して逃げではないよ」ということでよろしいでしょうか?

金子

うん!

栃尾

(笑)うん、頑張ってほしい。いいと思います。

安田

ということで、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2019年5月15日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから


ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。

安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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金子亜祐美
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