【読むPodcast | ゲリラマーケティング】「国家のために働くべきか。もっと充実した人生を選ぶべきか」2019年9月11日配信

第363回「国家のために働くべきか。もっと充実した人生を選ぶべきか」
悩めるエリート官僚さんのご質問にお答えしました。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

おじさんと話す機会が増えました。おそらく、女子から女性、あるいは女性からおばさんに変わった瞬間なのかもしれません。おばさんの金子亜佑美です。

安田

安田佳生です。

栃尾

おじさんって何歳から?

金子

おじさんは、えーと……48。

安田

おじさんは30からじゃないですか?

栃尾

じゃあ前からしゃべってるわ、みたいな(笑)

金子

たしかに(笑)

栃尾

今日の質問は30代・公務員の方からです。いつも楽しく拝聴しております。霞ヶ関の某省庁に勤務する30代、国家公務員(官僚)です。

金子

すげぇ。

栃尾

以前、栃尾さん、金子さんのキャスティングの方法についてお尋ねした者です。私は大学卒業後、約10年間国家公務員として勤務してきました。激務続きで厳しい職場ですが、政策立案など刺激的な業務も多く、それなりに満足感もあります。主体的に仕事を進める機会も増え、周囲からも認められているようで、時折将来を期待されるコメントもいただきます。そうした声はとてもうれしいのですが、このところ転職が頭をちらつき、素直に喜べません。その最大の理由は、業務の大半が調整仕事であることです。国会議員や、関連の有識者、業界団体などと膨大な調整を通じて、針の穴を通すように一歩を進めるような業務です。失敗は許されません。誰にも喜ばれないことが多いですが、これを無駄な仕事だとは思いませんし、そうやって民主主義が支えられているのだと感じています。高い能力が必要な業務だとも思います。しかし、家族との時間もそこそこに、この手の業務に忙殺され、生涯をカして?いくことに疑問を抱いています。私はもともと教師を志していました。もっと地域に近い立場で仕事をしたいという希望もあります。人口が減っていく時代、最大公約数的な落とし所を探す仕事よりも、より個々人に寄り添った仕事のほうが意義があるように感じています。妻子あり、ローンありですが、みなさんならどのように将来を考えますか?ということです。

金子

難しい~。

安田

こんな偉い方が聴いてくれてるとは。

金子

漢字もすごい。

栃尾

すごい文章もきちっとして。

安田

いつ聴いてるんですかね、こんな忙しい人が。

栃尾

たしかに。勤務中とか?

金子

も、針の穴通すような仕事だったら難しいんじゃないですか。

安田

その数少ない時間で聴いてくれてるとはね。

金子

ありがとうございますぅ~。

栃尾

たしかに。すごいですね。

安田

金子さんのおじさん話とかね、聴いてていいんですかね。国家の大事な人材……

金子

やべ。ホントだよ。すいません、飛ばしてください(笑)

栃尾

かわいいな(笑)

安田

つまり、質問は何なんですかね。頭のいい方って何聞いてるかよくわかんないときがあるんですけど。

栃尾

ディスるな(笑)

金子

転職したいんじゃないですか?

栃尾

転職が頭をちらついているっていうことと、もっと地域に近い立場で仕事をしたい、教師もなりたかったし、みたいなことが書かれていますけれどね。

安田

「みなさんならどのように将来を考えますか?」と。つまり、頭よく、霞ヶ関のキャリア官僚で、妻子もありローンもあると。どうしますか?金子さん。

金子

妻に相談して、「教師やりたいんだよね」って話をしっかりした上で、「ローンがこれぐらいあって、教師だったらこれぐらい稼げるから、どのくらいでローンが終わるんだけど、どう思う?」っていう相談をしますね。

安田

つまり、奥さんに許しをもらえと。

金子

奥さんに許しをもらえたら、べつに何やってもいいかなと。

安田

うーん。でも、やっぱ官僚さんって、調整業務が仕事なんですねえ。

栃尾

なんか大変そうですね。

金子

調整業務……

安田

民間に行くとそういうのがないかっていうと、大企業で出世する人はほとんど調整の達人らしいですよ。

栃尾

あ~。

安田

調整できない人は絶対出世できないって。

栃尾

根回しみたいなことですか?

安田

そうそう。だから、会議やるときに、会議で「この案件どうしますか?」なんていうのは大手じゃ絶対出世できなくて、始まる前に根回しして答えを決めちゃえるっていう。

栃尾

私、それ、安田さんの対談記事で読みました。「あれだな」って。

安田

あ、読みました?そういう意味では、大企業に転職しても、やってる仕事、本質的には変わらないんじゃないのかなって気もしまして。で、教師だって言ってみたらそうじゃないですか。

金子

根回し業務?

安田

根回しですよね。「この教科書をこのスケジュールで、このとおり教えなさい」って言われてるやつをやりながら、子どもがつまんないと思うところをなんとか話を聞かせ、親から文句言われないように調整しというですね、それをやりたくないっていうと、すごいフリーランスとかに近い仕事じゃないといけない気がしますね、なんか。組織に入ると、だいたい調整作業ですからね。

金子

そうかぁ。

栃尾

でも、こういう国家公務員の方って、イメージですけれど、「政策立案など」って書いてありますけれど、直接的に、たとえば国民っていうか、関わる人に実際自分で話をするとか、あと、感謝されるみたいな機会って、まずないイメージなんですよね。

安田

まあ、表に出てこないですもんね。

栃尾

そうですよね。でも、やっぱり教師とかの、もちろん教育委員会がどうだとかいう調整はすごい大変だと思いますけど、実際子どもと触れ合って、この方、いまも教師になりたいかわかんないですけどね、実際子どもと触れ合って感謝されたり、好きになってもらったり、そういうのって他のものに代えがたい気はするんですよね。

安田

なるほど。

栃尾

直接、普通の企業でもユーザーさんに会う人は、そういう感情的な部分がすごく多いけど、こういう官僚の方ってあんまないのかなあ、なんて思いますね。

安田

それって仕事によるっていうよりは、働く人の心構えっていうか、働き方次第なんじゃないかって気がしますけどね。

金子

え、官僚でもですか?

栃尾

官僚でもですか?

安田

それが官僚でできるのかどうかっていうのが、官僚になったことがないんでわかんないんですけど、どうなんでしょう、もう官僚としての枠を出ちゃって……

栃尾

あ~、もう出世諦めてとか?

安田

なんだったら、政治家を牛耳って自分で日本を動かすとか、やっちゃたらどうなんですかね。

栃尾

(笑)なるほどね。じゃあ、いまの職でも、考え方とか働き方を変えたら何かできるんじゃないでしょうか、っていうことですかね。

安田

普通はそうだと思いますけどね。

金子

そっか。この手の業務に忙殺されることに疑問を抱いているから、転職が頭にちらついてるのか。

安田

ね。どんな仕事してるんでしょうね、でも。エリート官僚さんって。

金子

ね。「失敗が許されない」とか書いてありますけど。

安田

まあ、でも、政治家の失言しないためのコメントをつくったりするじゃないですか。

金子

うんうん。

栃尾

大変そう。

安田

あれ、やめたほうがいいんじゃないですかね、もう。

金子

かわいくないですよね。

安田

え?かわいくない??

金子

かわいくないです。

安田

政治家が?

金子

政治家って。好きになれないっつうか。

安田

まあ、あんまりかわいくないですよね。麻生さんがかわいいっていう人もいますけどね。

栃尾

あ~。

安田

好きになれないですか?

金子

好きじゃないですね。

安田

やっぱ、自分の言葉でしゃべってる感があんまないからですかね。

金子

そうですね。基本的に難しい言葉が多すぎて、わからないというのが若干……

安田

それはですね、何言ってるかわかんないようにしゃべってるんですよ。

金子

あえて?

安田

あえて。

金子

えーっ。なぜ?

安田

なぜ?それは、だから、何かしら「おまえはこう言った!」とか「約束した!」とか言われたら困るからですよね。だから、何か言ったように聞こえるんだけど、よくよく聞いたら何も言ってないっていうのが、たぶん政治家としてのベストな回答なんじゃないですか。

金子

へー。

安田

だって、答えらんないこと多いじゃないですか。「財源どうすんだ」とか言われたら、「知りません」とか「ありません」とかって言えないんで。

金子

まあ、たしかにねぇ。

安田

だいたい何言ってるかわかんない答弁するときには、答えがないっていうふうに思いますけどね。それを、いかにも答えがありそうにつくるのが、この方たちの仕事なんでしょうね、きっと。

金子

そうかー。難しい。

安田

なかなか大変な仕事ですね。

金子

うん、難しい仕事だ。

安田

ここは、じゃあ、ビシッと、もう、われわれが決めてあげましょうか、辞めるかどうかを。

栃尾

(笑)

金子

そうですねっ(笑)

栃尾

いきなり転職する前に、そういう人、フリーランスの人とか、事業やってる人とかでもいいですけど、そういう人といろいろ触れ合って、エリートじゃないところの生き方をいっぱい知ったほうがいいのかなって、ちょっと思ったんですけどね。

安田

なるほどね。

金子

なるほどー。

栃尾

価値観がやっぱ変わらないと、なかなか。

安田

でも、現職官僚さんができないようなことをやってほしいですけどね。

栃尾

あ~、いまの立場を利用して?

安田

はい。ポッドキャスト番組やるとか。

栃尾

やってほしい(笑)お手伝いしましょうか?

金子

すごい。

安田

「現役官僚が答えちゃいます」みたいなのは、めっちゃリスナーさん増える気がするんですけど。

栃尾

そしたら、発酵って市場の額にして出版よりよっぽど大きかった……って、数字忘れちゃったんですけど、発酵市場っていうのが全国でものすごかったんですって。動いてる金額がすごいと。

金子

わお。

栃尾

めっちゃいい(笑)叩かれそうだけど。

金子

それこそファンをつけて、自分のWebに、マーケティングすれば、感謝の言葉とかも、官僚だけど直接届きそうですね。

安田

そうですね。

栃尾

楽しそう。

安田

ということで、おまとめを。

金子

お願いします。

栃尾

私たちの意見としては、いまの立場を使って何か個人の活動をなさってください、という感じですかね。

安田

はい。

金子

はい。

安田

クビになっても責任は持ちません。

栃尾

ごめんなさい(笑)

金子

すいません。

安田

ということで、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2019年9月12日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらからhttp://yasudayoshio.com/podcast/#/top


ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。

安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
emitochio.net

 

 

 

金子亜祐美
プロフィールはこちらから

 

 

1件のコメントがあります

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