【読むPodcast | ゲリラマーケティング】「衰えとは何か。ぐだぐだマーケティングその5」2019年11月6日配信

第371回 質問が来ないので、ぐだぐだマーケティングその5。
衰えとは何か。という崇高なことを考えてみたくなりました。最近カーブを曲がりきれない私。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

ダイエット始めました。金子亜佑美です。

安田

安田佳生です。

栃尾

はい。今日のテーマは何でしょうか?

金子

今日のテーマは。

安田

今日のぐたぐだテーマは、「衰え」について。

栃尾

あ~。「老い」ではなく?

安田

「老い」ではなくですね、はい。

栃尾

すごい似たようなテーマが続いてますね(笑)「死」とか。

金子

よく考えるんですか?最近。

安田

よく考えますねえ。あの、テーブルに足の小指とかぶつけたことあります?

金子

よく。

栃尾

ありますよ、普通に。子どもの頃から。

安田

よくあります?

金子

しょっちゅう。アザだらけ。

安田

金子さんの言う「しょっちゅう」は、何時間に1回ぐらいですか?

栃尾

そりゃあ、めっちゃしょっちゅうだな。

金子

えーとね、2日に1回ぐらいは、でも、ありますね。

安田

おっ、結構ありますねえ。

栃尾

多すぎでしょ(笑)

金子

アザだらけです(笑)

安田

栃尾さんは?

栃尾

えっ、年に数回じゃないですか。

金子

マジっすか。

安田

そんなもんですよね、普通ね。

栃尾

ちょっと多いぐらいかなあ。

安田

はい。それがだんだんと増えてきているのがわかるんですよ。

栃尾

えー、そうなんですか。

金子

お~。

安田

もう急激にね、ここ1、2年で。

金子

それ、老い?

安田

カーブを曲がりきれなかったりするんですね。

栃尾

ご自宅のカーブ?

安田

自宅の。

金子

えっ?どどど、どういうこと!?(笑)

安田

廊下の、ほら、端っこあるじゃないですか。曲がり角。

栃尾

「あるじゃない」って(笑)

金子

カーブ(笑)

安田

そこを、あんまり体力使いたくないんで、できるだけ、こう……

栃尾

あ、ショートカットをしようとしてね。

安田

はい。短く行こうと、たぶん無意識にするんだと思うんですけど。

金子

肩とかがぶつかるってことですか?

安田

ゴンッ!って。最初は、足の小指が当たるっていうのは、まだギリギリのところで当たってるんですね。だから小指なんですね。

金子

なるほど。

安田

僕なんて肩とかがゴンッ!って、こう……はい、壁、曲がりきれなくて。

栃尾

大がかりにぶつかるんですね。

安田

大がかりにぶつかるんですよ。

栃尾

おもしろっ。

安田

そうなんですよ。ドアとかも、開けて入ってるのにドアにぶつかっちゃうんですね。

金子

ふふふ(笑)

栃尾

あ、それはね、でも、この間うちの子もやってましたよ。

金子

ハハハハ、子どもがやってる(笑)

栃尾

開けようとしたら足が邪魔して開かなかったんですよね。でも、体はもう行っていると。引くタイプのドアで、そのまま頭をドアにガツンとぶつけてました。

金子

あ~、わかるそれ。

安田

そんな子どもの不注意とですね、私の人生の終わりを一緒にしてほしくはないんですよ(笑)

金子

(笑)

栃尾

違うんですね(笑)

安田

ぜんぜん違いますよ。

栃尾

失礼しました(笑)

安田

僕はもう、このカーブを曲がりきれないたびにですね、「ああ、もう終わりか」ということを考えちゃうわけですよ。

栃尾

「人生終わったな」と。

安田

終わったなあと。

金子

その気持ちはどんな感じなんですか?

安田

「こんなカーブが曲がれなくなったのか、俺は」みたいな。

栃尾

へぇー。

金子

絶望感ですか?

安田

え?

金子

絶望感ですか?

安田

絶望感?いや、絶望感というかですね、何でしょうねえ、うーん……。むなしさでもないですね。やっぱり老いでしょうか。

金子

老いについてはポジティブですか?考え方は。

安田

うーん……まあ、死ぬことについてはそんなにネガティブじゃないかもしれないですね。

栃尾

でも、「老いも結構自然なことだ」って前にもおっしゃってましたよね、普通に。

安田

まあ、不自然ではないですよね。

栃尾

受け入れてる感じで?

安田

そうですね。まあ、でも、やっぱり目に見えて……。「こんなところにはぶつからなかったよな」みたいなところにぶつかるわけなんですよ。たとえばね、足の小指とかも、金子さんの場合はたぶん不注意だと思うんですね。

金子

不注意ですね。

安田

テーブルの脚があることをすっかり忘れててコンッと当たると。

金子

うん、そうですね。

安田

僕の場合はですね……

栃尾

違うんですか?(笑)

安田

もう、そこに脚があることがわかって、ギリギリで小指をよけようとしてるのに小指が当たるという。

栃尾

なるほど~。

金子

なるほど~。

安田

こういうことなんですよ。

栃尾

私、でも、それは、バレーボールいまやってるんですけど、ママさんバレーで、感じたことがあって、私の感覚だと取れるはずだと、普通にあそこまでヒュッと取れるはずだっていう感覚で動いて、ぜんぜん届かないっていうのがあるので。

金子

なるほど~。

安田

老いです(笑)

栃尾

老いですね(笑)もちろん高校のときと同じ動きではなく、でも、だんだんそれにも慣れてくるんですよね。「私の守備範囲はここだ」っていうのがだんだん慣れてきて。だから、最近入ったメンバーとかは、すごい顕著に感じるみたいです。「ぜんぜん思ったとこに届かない」みたいな。自分の体を過信してるっていうか、若いままという認識が強いっていうか。

安田

なるほどね。

栃尾

だんだん慣れますけどね。だから、安田さんも慣れれば(笑)

金子

そうかぁ。

安田

どうなんでしょう、それは自分のイメージに体力が追いつかないって感じじゃないですか。

栃尾

はい。あ、違うんですか?また。

安田

ちょっと違うんですよねえ。何ていうんでしょうねえ。

栃尾

コントロールできない感じなんですか?

安田

うーん……何なんでしょう、ズレてる感じですね。

栃尾

あ~、なるほどね。

安田

なんか、こう、届かないっていうんじゃなくて、自分はカーブから、壁から5センチぐらい離れてるところを歩いているつもりなのに、歩けてないというかですね。

栃尾

なるほど~。

安田

僕は絶対これは人間みんなにある老いだと思ってるんですが、こういう話をすると「ただおまえが運動神経が悪いだけだ」って言う人がいるんですよ。

栃尾

同い年ぐらいでですか?

安田

同い年ぐらいでね。「俺はそんなもん当たったことがない」と。「100メートル全力疾走できるぞ俺は」みたいな。まあ、もちろん人によって老いの速度は違うんですけどね、だけど、老いてないわけがないと思うんですよね。

栃尾

それはそうですよね。

金子

うん。

安田

無神経なだけだと。

栃尾

まあ、気づかないってことはあると思いますよ。

安田

自分の老いに?

栃尾

そう。老眼っていうんですか、ピントが合う距離って、ホントに少しづつ遠くなってるわけですよね。

金子

えーっ!そうなんだ。

栃尾

たとえば10代とかだったら10センチでも自分の指紋が見えるのに、どんどん遠ざかっているのに「自分は老眼なんてぜんぜんなってない」って多くの人は言い張ると思うので。

安田

だんだんと老眼になってると。

栃尾

そう。突然スマホが見えなくなって、はじめて気づくと。

安田

なるほど。

栃尾

それまで少しずつなってるのにっていう。だから、気づかないだけ。

安田

でしょ?だから、僕はそれを滑稽だと、「このボケ老人がっ!」って言いたいんです。

金子

逆にね。

安田

逆に。

栃尾

そうですよね(笑)

安田

僕は老人ではあるけど、ボケ老人ではないと。

栃尾

気づいてるだけね。

安田

気づいてると。

栃尾

すばらしい。

金子

たしかに。

安田

まあ、ソクラテスの言うところの「無知の知」というやつですよ。

栃尾

そう思います、ホントに。

金子

うん。

安田

「老化の知」ですよ。

栃尾

老化?(笑)

金子

老化について?

安田

そうなんですよ。だから、ホントね、みんな老化していってるんですよ、ちょっとずつね。

栃尾

そうですよね。

金子

してってる。

栃尾

なんか、「老化って硬くなること」って前にタモさんが言ってました。

金子

へぇ~。

安田

え、タモリさん?

栃尾

タモリさんが言ってました。

安田

タモリさん、すごいですね。何でも知ってますよね。

金子

何でも知ってる!

栃尾

体が柔軟さがなくなるのもそうだし、あと、筋肉とかも硬くなる。筋とか、そういういろんなとこが硬くなる。たぶん、老眼も眼球の硬くなるあれなんでしょうね。

安田

はい。筋肉が固まっちゃうんですよね。だから、よくアキレス腱とかね、いままでと同じように動いてたらブチッて切れちゃうみたいなのも、硬くなって、本来伸びるはずなのに伸びないから切れちゃうらしいですけどね。

栃尾

頭も固くなっていきますし。

安田

でも、なんか、そういうの嫌じゃないですか。気づかなくて、伸びると思ってたらプチンと切れちゃうなんて。

金子

やだー。どうしよう。

栃尾

やだやだ。

安田

ね。ボケ老人でしょ?滑稽じゃないですか。

栃尾

(笑)

金子

それを、じゃあ、気づくようにするにはどうしたらいいですか?

安田

やっぱ、だから、人は廊下を曲がれなくなるんですよ、だんだんと。

栃尾

あ、そっちのロウカをね(笑)

安田

そっちのロウカを(笑)

金子

ややこしい(笑)

安田

老化して廊下が曲がれなくなるんですよ。カーブが曲がれなくなっていくんですよ。ということで、その、何ていうんですか、ちょっとぶつかったときに気づかなきゃいけない。

栃尾

ああ、そうですね。うんうん。これがそれであると。

安田

これがそれであるという、まあ、何ていうんですかね、わかりながら生きていきたいっていうかですね。

栃尾

うんうん。

金子

それを気づくにはどうしたらいいですか?

安田

気づくには、やっぱり「そもそも人は毎日老化していく」という前提に立って生きるってことだと思うんですよね。

金子

なるほど。なーるほどねぇ。

栃尾

とはいえ、たとえば「記憶力がなくなってきた」とかいうのを加齢のせいにしたがるじゃないですか。

金子

うん。

安田

でも、それ、だいぶボケてから「最近もの忘れが」とか言うじゃないですか。

栃尾

あ~。

安田

それが、だからね、いきなり10になってからじゃなくて、1・2のときに気づいて、わかってれば「忘れるもんだ」っていうことでメモしておくとか、いろいろ対策はできるんですよ。

金子

たしかに。

栃尾

うんうん。

安田

はい。廊下の曲がり角は速度を落とすとか、いろいろできるんですよ。

栃尾

安田さんも落としてくださいね、そうしたら(笑)

安田

もう落とし始めてますけどね(笑)

栃尾

落とし始めました?(笑)

安田

そうなんですよねえ。

栃尾

そうですか。

安田

だから、「もう死ぬ」とか「老化していく」とかいう話すると、「いや、まだまだあなたは若い」とか「いや、安田さんは絶対死にませんよ」とかって簡単に言う人がいるんですよ。それが嫌なんです、僕は。俺はちゃんと自覚して毎日死んでいってるんだと、少しずつ。少しずつ死にたい派なんです、僕は。ということを宣言して……(笑)

金子

(笑)

栃尾

知らずに励まされてもうれしくないってことですかね。

安田

はい。

金子

そっか。

安田

じゃあ、ここから今日は、ぐだぐだをおまとめいただきましょうかね。

栃尾

えーっ。人は毎日少しずつ死んでいってるっていうことですか?

安田

それは僕が言ったまんまじゃないですか。

金子

ははは(笑)

栃尾

「それに気づかないとボケ老人ですよ」ってことですか?

安田

まあ、ボケてるんですけどね、みんな。だから、「ボケがわかっている」ってことですよ。

栃尾

「老化をきっちり認識したい」ですね。

安田

そうですね。ということです。

栃尾

はい。

金子

はい。

安田

ということで、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2019年11月6日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらからhttp://yasudayoshio.com/podcast/#/top


ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。

安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
emitochio.net

 

 

 

金子亜祐美
プロフィールはこちらから

 

 

感想・著者への質問はこちらから