【読むPodcast | ゲリラマーケティング】「幸せなGIVER(ギバー)になりたい」2020年10月21日配信

第421回 幸せなGIVER(ギバー)になりたい」
というご質問。
与えてばかりでぜんぜん返ってこないという質問者さんに、
いいアドバイスがあります。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

えーと、最近雷がひどいんですが、とても苦手です。金子亜佑美です!

安田

安田佳生です。

金子

です。

栃尾

今回はパンダさんより質問をいただいております。安田さん、金子さん、栃尾さん、こんにちは。

安田

こんにちは。

金子

こんにちはー。

栃尾

お三方に以前から聞いてみたかったことを質問します。「いちばん成功するのはGIVERだけれども、もっとも失敗するのもGIVERである」。そうなんです、書籍『GIVE & TAKE』に明確に書かれているというのを知って、衝撃を受けました。「成功」の定義が問題になると思いますが、ここでは経済的な成功で大丈夫です。食べていくのは大変だし、何を食べるのかを選択できる自由は幸せにつながるので、やはり経済は大事です。私は失敗するGIVERの傾向があるように思います。見返りを求めてGIVEするわけではないのですが、結果を相手に軽くしか受け取ってもらえず、自己犠牲的になってしまう(他の人が同じことをやってもそうはならないのに、私は無料の人、安い人みたいな扱い)。つらいので、幸せなGIVERになりたいです。お三方は『GIVEの実験室』なるものをされていますが、このあたり、返ってくるGIVEと返ってこないGIVEの違い、何かお感じになることはありませんか?どうすれば幸せなGIVERになれるでしょう?という質問です。

安田

なるほど。

栃尾

これ、興味深いですよねえ。と思いました。

安田

興味深いですか?

栃尾

はい(笑)

金子

(笑)

栃尾

安田さんにとって簡単な題材ですか?

安田

うーん……なんとなく答えは決まってるような気もするんですが。

金子

おぉ。

栃尾

おぉ。

安田

栃尾さんはどういうところが興味深いんですか?

栃尾

やっぱり私もこの本を読んで、「もっとも成功する人、もっとも失敗する人、両方GIVERである。で、TAKERとGIVE & TAKEを両方やる人、MATCHERが中間にある」っていうのを読んで、何が違うのかなと。

安田

あの、僕は読んでないんで、読んでない人のために簡単に教えてあげてほしいんですけど、つまり、人に与えてばかりいる人は世の中で大成功してる人の共通で、逆に世の中でうまくいってない人も、実は与えてばっかの人だってことですね。……あれ、栃尾さんの反応がなくなってしまいましたが。

金子

あ。

安田

たぶんそういうことだと思うんですけど。

金子

はい。そういうことだと思います。

安田

そうですね(笑)

金子

へへへへ(笑)

安田

で、真ん中の人はGIVEもするしTAKERもするっていうことだと思うんですよね。

金子

うんうん。

安田

金子さんはどうなんですか?

金子

私も『GIVE & TAKE』っていう本は買ったんですけど読んでなくて、結局、自分も失敗するGIVERな気がしてはいるんですけど。

安田

それは、「自分は人に与えてばっかで、その分返ってこない人」っていう意味ですか?

金子

たぶん与えたいけど与えられてなくて、GIVERになりたいけどTAKERみたいな立ち位置なんじゃないかなと私は自分のことを思ってます。

安田

うーん、なるほど。あ、栃尾さん帰ってきたんですか。

金子

帰ってきました。

栃尾

すいません、落ちちゃいました(笑)

安田

いえいえ。

栃尾

大丈夫なんですか?このまま続けて。

安田

はい、いいですよ。差し支えはべつにありませんでした。

金子

はい。

栃尾

すいません(笑)

安田

あの、本について教えてほしいんですけど。

栃尾

はいはい。

安田

いちばん上といちばん下がGIVERだっていうのはわかったんですけど、真ん中の人はGIVE & TAKE両方やってるってことなんですか?それとも、TAKEだけの人もいるってことなんですか?

栃尾

TAKEばっかりする人はTAKERで、その人も真ん中、つまり大成功はしないってことですね。

安田

なるほどなるほど。だけど、GIVEばっかりしてる人よりはマシってことですね。

栃尾

いや、でも、GIVEばっかしてる人もトップの人がいるので。

安田

はいはい。上か下か?

栃尾

天国か地獄か、みたいな感じですね(笑)

金子

(笑)

安田

なるほどね。で、それがどう違うのかってことですね。天国のGIVERと地獄のGIVER。

栃尾

そうですそうです(笑)

安田

なるほどね。

栃尾

はい。

安田

じゃあ、栃尾さんがいない間に結論は出たんで。

栃尾

出たんですか?(笑)

金子

出てない(笑)

栃尾

私がですね、いろんな人に聞いているんですけれども。気になって。

金子

おっ。

安田

はい。

栃尾

すごい成功されててGIVERの人っていうのも「なんでかわかんない」っておっしゃってるんですけど、よく話を聞くと、やっぱりGIVEする人をちゃんと見て選んでる。「選んでる」って言うと聞こえが悪いですけど、GIVEすべき人にGIVEしてるって感じがします。

安田

なるほど。

金子

へぇ~。

栃尾

たとえば悪いやつとか「なんか気に入らないな」と思った人にはあんまりGIVEしないし、すごく頑張ってる人とか、好きな人とか、助けたいと思う人、そういう人にGIVEしてるんじゃないかなっていうのが、いまのところ結構大きな違いかなっていうふうに思ってます。

金子

おぉ~。

安田

TAKERを選ぶっていうのは、たしかにひとつの戦略ではあると思うんですよね。

栃尾

はい。

安田

返ってくるTAKERか、返ってこないTAKERかをちゃんと選ぶっていう。

栃尾

でも、「返ってくるから」という感じではないですけどね、お話聞いてると。

安田

なるほど。

金子

ほお。

栃尾

「この人ならぜんぶゼロになってもいいや」みたいな感じでGIVEしてるのもあるし。ただ言いなりになってGIVEしてるみたいなのは、あんまりないかもしれないです。

安田

なるほどね。

金子

ふーん。

栃尾

はい。この質問をされた方は、なんか、ちょっとそういう感じがしましたね。たとえば、言われたことをそのままやってあげるとか。

安田

なるほどね。

栃尾

どうなんでしょうか。

安田

まあ、言われたことをやってあげるのはいいと思うんですけど。基本的に僕は、GIVEっていうのは、GIVEした相手からは返ってこないと思ってまして。

栃尾

なるほど。

金子

おぉ。

安田

どこか別のとこから返ってくるものなんで。

栃尾

うんうん。

金子

うん。

安田

ずーっと押し続けたら後ろから返ってくるみたいな、地球を一周して。そういうイメージ。

金子

ロケット鉛筆みたいだ(笑)

安田

基本的には、なんていうんでしょう、「見返りを求めてるわけじゃない」ってこの方はおっしゃってますけど、見返りを求めてなかったら、こういう発想にならない気がするんですけどね。

金子

ふーん。

栃尾

うーん。

安田

「なんかGIVEしてばっかで損してるな」っていうのは、見返りを求めてるからそう思うんじゃないかなって思うんですけど。

金子

おお。

安田

基本的に、言われたことをやってあげるだけじゃなくて、言われてないことまでやってあげてもいいと思いますし。

栃尾

うんうん。

安田

まあ、どうなんでしょうねぇ、いままで、あんまり「返ってこない」とかって考えたことないですけどね。

金子

うーん。

栃尾

でも、どこか別の場所から返ってくる法則を安田さんは見つけ出したってことですよね。

安田

法則を見つけ出したっていうか、そういうふうに世の中はできてるんだなっていうのを実感して生きてますから。たとえば、自分がやってあげた人から返してもらってないこともいっぱいありますよ。「お金いっぱい払って、向こうはぜんぜん発注してくれない」みたいなこともあるし。まあ、言い始めたらきりがない気がするんですけど。

金子

うん。

安田

だけど、なんていうんでしょうねぇ、あげていないのに、やってくれる人もいるじゃないですか。

栃尾

います、いっぱい。

安田

それとか、たとえば「10円拾った」とかもそうですけど、「なんて俺はこんなにラッキーなんだろうか」って思うことって、人生には何回も起こるじゃないですか。

金子

うん。

安田

そのたびに「あ、やっぱ俺は普段いいことしてるからだな」って思うんですよ。

栃尾

なるほど。

金子

ふふ(笑)。いいっすね。うんうん。

安田

だから、たぶん生まれてからこのかた、1回もいいことがない人なんていないわけで、いいことだらけの人もなくて、結局、自分がどこに着目してるかの違いだと思うんですよね。

金子

ふーん。

栃尾

そうですね。この方、一応、成功の定義を書いてくださってますけど、経済的な成功っていうことで書かれていますし、あと、『GIVE & TAKE』っていう本でもそのように書かれてたところがあると思うんで、たぶん、そういう尺度で測ってるってことだと思うんですけどね。

安田

経済的な成功もまさに一緒だと思いますけどね。仕事を頼まれたりとか、面白い仕事を紹介してもらったりとか、仕事を手伝ってくれる人が出てきたりとか、いろんなことがありますけどね。

栃尾

はい。

安田

チャンスを見てないだけじゃないですかね、自分で。

金子

あぁ。

栃尾

つかめてないと。

安田

つかめてないっていうか……うん、そうですね。

栃尾

見つけられてないというか。

安田

はい。基本的に自分がやってあげたこととか置いといて、世の中に自分に向かって流れてくる、TAKEするわけじゃないんですけど、自分に向かっていろんなチャンスとか運のいいこととかってそこら中に転がってるんで、そこに着目しないから、たぶんそれをつかめないんじゃないですかね。

栃尾

そう言われると、たしかに受け止め方とかキャッチが上手じゃない人っていますよね。

金子

なるほど。

栃尾

まあ、私もそうかもしれないですけど、「自分なんかできない」と思っちゃったりとか。そこでチャンスを逃してるのかもしれない。

安田

自分が世の中に対して発信するベクトルと世の中から戻ってくるベクトルとは、たぶん誰でも同じぐらいの量だと思うんですよ。どっちに着目するかだけだと思いますけどね。

栃尾

はい、なるほど。

金子

あぁ~あ~。

安田

出ていくほうに着目しても意味がないと思うんですけどね。いや、ほんと世の中ってチャンスだらけです、GIVEだらけですよ。誰が置いていったのかわかんないGIVEがそこら中に転がってて、「拾いまくればいいじゃん」って思うんですけど。

金子

なるほど!

栃尾

なるほど。希望がわいてきました。

安田

ということで、おまとめを。

金子

(笑)

栃尾

おまとめ?(笑)。えーと、いろんなとこから返ってくるのをキャッチしてください。

金子

うん。

安田

はい(笑)。ということで、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2020年10月21日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから

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安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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金子亜祐美
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