人事コンサルの特別化 (2/2) ~人事補佐官の誕生~

BFI 特別化対談 第一回(2/2)


前回(『人事コンサルの特別化 (1/2)~中小企業にとっての人事課題は経営課題そのもの~』)に続いての本編では、
特別化の流れをクライアントの石塚毅さんの声と共にお届けします。
石塚さんの”人事補佐官”誕生経緯での率直な感想、生業としての使命感、そして経営者サポートの先にある”いい会社”づくりへの決意も余すことなくご紹介。
「自社に補佐官を採用したい」と思われる方も少なくないはずです。


お客様との特別な関係を言葉に。人事補佐官、誕生。

BFI:石塚さんにはしっかりとした実績もあり、顧客基盤もあります。なぜBFIにブランディングを依頼されようと思ったのですか。

石塚:私が行ってきたことは極めて属人的で、会社設立後もずっと個人商店のようなかたちでやってきました。
これをきちんと事業化したい、そのために会社の価値を整理し、リブランディングしなければならないと、数年前から考えていました。ただ、自分にはやり方も落としどころもわからなかった。そんな時に、BFIさんの勉強会に参加して、やはりここはプロの手にお任せしようと決断がつきましたね。

BFI:最初にご依頼いただいたのも、まさにそこでした。石塚さんのお話をじっくりとお聞きし、ミーティングを重ねながら、やってこられたこと、やっていきたいことの価値を見い出し、言葉にしていきました。
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石塚ロングインタビューから始まる、あのプロセスはいいですね。
皆さんと話していくうちに、自分の中でもやもやしていたことの整理ができました。

BFI:そう言っていただけると嬉しいです。私たちは、ブランディングを「特別化」という言葉で表現しています。
マーケットの中で単純に差別化するのではなく、相手との関係性から生まれる御社だけの価値とはなにか。
それをどのように伝えたら、お客様から特別な存在として感じていただけるか。

石塚:で、生まれてきたのが「人事補佐官」だったんですね。

BFI:そうなんです。「人事補佐官」という言葉を目にされたときは、率直にどんな感想を持たれましたか。

石塚えっ、こうきたかと(笑)。自分があれこれ悩んできたことが、的確かつシンプルに表現されていることに驚きました。どこから発想が生まれるのですか。

BFI:経営コンサルタント、パートナー、社長の右腕…。石塚さんの会社の場合、どれもしっくりこない。

石塚:たしかに。

BFI:大統領補佐官や首相補佐官、補佐官という言葉には、非常に控えめでありながら、その人にとっては欠かすことができない存在という不思議なニュアンスがあります。まさに石塚さんの会社にぴったりではないでしょうか。

石塚:なるほど。初めから、肚に落ちた理由がわかりました。人事と補佐官、何気ない組み合わせですが、新しさも感じます。

BFIネーミングの難しさは、新し過ぎず、古過ぎずだと思っています。ものすごく新しい言葉を発明してしまうと、誰もわからない。逆に、使い古されたものだとインパクトや新鮮味がない。その名前を見て誰もがイメージできながら、これまでなかった表現が求められます。

石塚:それは確かに難しいでしょうね。

BFI:これはいいと思って、ググるとすでに同じものがあると1からやり直し。ネーミングはますますやっかいです(笑)
ところで、「人事補佐官」に対するお客様の反応はどうですか。

石塚:すごくいいですね。これまでのお客様からは「あなたにぴったりだよ」って仰っていただけますし、セミナーなどで新規のお客様の前で紹介すると興味を持ってくださる経営者が多いです。個別の商談も増えていますよ。

人事補佐官をネットワークし、いい会社づくりのお手伝いをしたい。

BFI:人事補佐官でいこうと決心されたあと、社名も変えられ、名刺やパンフレットなどツール類も一新されました。
こちらの制作も担当させていただきましたが、ずいぶん思い切りました。

 石塚:最初は、社名まで変えるつもりはありませんでした。ただ、人事補佐官というこれからの自分の軸がはっきりして、他がそのままというのはしっくりこなかったですね。社名変更の手間やコストのことも考えましたが、これで行くんだという自分の覚悟を示したかった。

 BFI:最後に、パーソネルエイド社としての今後の目標を教えてください。

 石塚大きく二つあります。一つは、人事補佐官の役割と意義を多くの中小企業経営者のみなさんに知っていただくこと。
もう一つは、同じような志を持った仲間を増やし、人事補佐官のネットワークを構築していくことです。

そこで、人事補佐官が得たナレッジをシェアしていく仕組みができたらと思っています。
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 BFI:まさに「中小企業の経営に、人事補佐官を。」というスローガンの実現ですね。

 石塚:はい。私が人事の仕事をしていて感じるのは、いい会社でなければ継続できないということです。

 BFI:仰る通りです。私たちも、最近、同じことを強く感じます。企業は、もう損得だけで人材を縛れないでしょう。

 石塚:日本はこれから労働人口がどんどん減少していくわけですから、中小企業はこれまで以上に優秀な人材が集まりにくくなります。
人が集まるにはいい会社でなければいけない。いい会社とは「社員に愛される会社」「社員が誇らしく思える会社」です。
いい会社であればどんなに厳しい時代であっても、社員自らが力を合わせて乗り切ろうとするものです。人も集まります。

 BFI:いい会社にすることは、中小企業の生き残り戦略そのものというわけですね。

 石塚:私は、人事補佐官という職業を通じて、経営者のみなさんと一緒に、人が集まるいい会社を1社でも多くつくっていきたいと考えています。

 BFI:ありがとうございました。
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BFI特別化対談 第一回
人事コンサルの特別化 (1/2) ~中小企業にとっての人事課題は経営課題そのもの~
人事コンサルの特別化 (2/2) ~人事補佐官の誕生~