リ・バリューション実績

No5

スケッチ

2018.1.30

「更地にする」から「新たに描く」へ。ユニークな解体サービス「Sketch」で、業界のイメージアップにも挑戦

かつては紡績の町として知られた愛知県一宮市。ここで解体業を営む株式会社大中環境は、「解体工事の110番」として、東海地方トップクラスの実績を持つ会社です。 同社が解体するのは「空き家」。実は現在の日本は、「空き家問題」に頭を悩ませています。総務省の調査によると、全国の空き家数は約820万戸。2033年には実に3戸に1戸が空き家になってしまうという予測もあるほど、日本は「空き家だらけ」の未来を迎えつつあるのです。 国も「空き家を減らす」方針を明確に打ち出し、法律の改正も行われた今、今後解体ニーズが高まることはほぼ間違いありません。このままの形で事業を進めていけば、特に問題はないように思えます。 しかし大中環境社長の中島氏は、課題を感じていました。解体工事の多くが不動産会社経由の依頼で、いわゆる「下請け」にとどまってしまっていること。そして、自分たちの事業が「更地に戻すだけ」の仕事になってしまっており、働く社員たちも誇りを持てない状態であること。会社としての大きな成長を目指すのならば、それらの課題を解決する必要があるのではないか。その具体的なアイデアを求めて、中島社長はBFIにやって来たのです。

企業概要

社名:株式会社大中環境

業種:解体業、産業廃棄物収集運搬業など

http://www.dc-env.com/

課題

依頼通りに「更地に戻す」だけ。そんな解体業のあり方を変える一歩をふみだしたい。

この事業が“嫌いで嫌いで仕方なかった”社長の決意

私たちの知らない解体の世界。まずはそれを教えていただくために、中島社長に対するインタビューを行いました。どうしてこの事業を始めたのか、どんなやりがいがあり、どんな苦労があったのか。 その中で出てきたある言葉に、私たちは驚かされました。曰く、「実を言うと、私はこの事業が嫌いで嫌いで仕方なかったんです」。 話を聞くと、中島社長のお父様も、同じ事業を営まれていたそう。当時は不法投棄の問題が取り沙汰されていたこともあり、世間的な目も厳しかったといいます。 「なぜ父はこんな事業を選んだのだろう、なぜもっと胸を張ってできる仕事をしないのだろうと子供心に思っていましたね」 それなのになぜ、ご自身も同じ事業を始めたのか。理由をお聞きすると、「それは、この事業が日本にとってどれほど重要かわかったからです」との答え。冒頭触れたように、超高齢化社会が進む日本では、「空き家問題」は年々深刻化しています。これからの時代、解体業者は今まで以上になくてはならない存在になるでしょう。その事実を誰より間近で見ていたからこそ、中島社長は“嫌いで嫌いで仕方なかった”この事業を始めることにしたのです。 「だから、この事業の本当の価値を伝えていきたいんです。仕方なく解体する、ではなくて、解体したい!って思ってもらえるように」 その言葉がキーとなり、私たちは「解体事業に対するイメージ」そのものを転換することはできないか、と考え始めました。ネガティブなイメージをもたれやすい解体事業を、ポジティブでハッピーな事業へと変えるアイデアはないだろうか――。

未来への希望を内包するユニークなサービス「Sketch」の誕生

ミーティングを重ねる中で私たちが気付いていったのは、「答えは、解体の“外側”にあるのかもしれない」ということ。つまり、解体工事だけをサービスとするのではなく、「解体後の土地活用」にまで思考を広げてみる必要があるのではないか。
「それなら、子どもたちの居場所となるような広場を作ったらどうだろう」 「豊かな実りを生み出す野菜畑にしてもいいよね」 「花壇で囲まれたカワイイ駐車場もいい」
“更地以降”のことを考え始めたら、次々にポジティブなアイデアが出るようになりました。暗くて怖くて嫌われものの空き家を、明るくて元気で皆から好かれる場所に変える。私たちはこの流れを、「まっさらな紙にスケッチしていくようなサービス」として、パッケージングすることにしました。
サービス名は、「Skecth(スケッチ)」。更地にして終わり、ではなく、その後の土地活用の工程を「スケッチ」していくユニークなサービスです。従来の解体工事にプラスして、「スケッチ広場」「スケッチ農園」「スケッチパーキング」などの企画・施行までを担当します。
こんなユニークなサービスを始めれば、お客様から直接依頼をいただく機会も増え、「更地に戻すだけ」だった仕事が「更地に戻して、描く」仕事に変わり、社員も自分たちの事業に誇りを持てるようになるでしょう。何よりこの動きが、解体事業自体のイメージを変えるキッカケになるかもしれません。
Sketchが広まることで、中島社長の課題も解決され、事業のイメージはよくなり、やがては「空き家問題」の解決に貢献できるかもしれない。まさにポジティブでハッピーな新サービスの誕生です。

顧客を意識して紙媒体を重視+情報発信のためのオウンドメディアを構築

あとは、Sketchというサービスをどう世の中にPRしていくか、を考えるフェーズ。比較的高齢の顧客が多い業界ということで、まずはチラシ・ポスター・パンフレットなどの紙媒体をつくることにしました。このサービスを始めた理由、その想いを伝えることを重視し、スケッチブックを思わせるホワイトをベースに、緑や黄色といったポジティブな印象のカラーを使ってデザイン。ほか、ロゴやショルダーコピーをプリントしたフラッグ(ノボリ)や風船も作成し、展示会などの場で活用されています。
並行して、広く情報を発信するためのオウンドメディア「Sketch」を構築。WordPressを活用した更新型のWebメディアで、もちろんレスポンシブにも対応しています。Sketch導入事例はもちろん、将来的には全国のSketchを検索できるような「Sketch MAP」なども発信していきたいと考えていますので、ご期待ください。

  • 販促で利用しているイラストの一部

  • サービスロゴマーク

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