直感の時代

知識とロジックに裏打ちされたテクノロジー。
その進化によって社会は劇的に変化した。
キーボードを操作できない人ですら、
簡単にインターネットにアクセスできる。
リモコンの使い方が分からなくても、
音声で家電を操作し、
子供から老人までもがテクノロジーを使いこなす。

そういう生活がもはや当たり前になりつつある。
免許がなくても車を操作できる。
知識がなくても家電やコンピュータを
操作することができる。
外国語が話せなくても普通に
海外で生活することができる。

それはもはや約束された未来である。
ではその時私たちの人生はどのように変化するのか。
これはAIに仕事を奪われるという単純な話ではない。
常識、仕事、生き方までもが、
根本から変わるかもしれないのだ。

私が予想するいちばんの変化は
「もうひとりの私」の出現である。
たとえば映画俳優や芸能人は、
メディアの中にもうひとつの私を持っている。
本当の私とは別の人格と言ってもいいだろう。
仕事として演じてつくり上げている
「もうひとりの私」だ。

今後、その「もうひとりの私」がすべての人に出現する。
インターネットという、もうひとつの現実世界の中で。
そこでの発言、繋がり、映像、履歴、
そういうデータが集まって、もうひとりの私は誕生する。

それは現実の私よりも人気者かもしれないし、
嫌われ者かもしれないし、
存在しないに等しいほど陰が薄いかもしれない。
この人格は今の所ところ「私が発信した情報」と
「私に対して発信された情報」によって作られている。

ここにAIが加わるというわけだ。
私の代わりに学習し、私の代わりに発信し、
私の代わりに信用を獲得し、
私の代わりに仕事までするかもしれない。
AIという機能が加わった、もうひとりの私。

その私をいかにうまく使いこなすのか。
いかに魅力ある、信用ある、仕事のできる、
「素晴らしい私」として育てていくのか。
もうひとりの私の人格は、
私の人生を大きく左右する。

どのような人が信用されるのか。
どのような人が人気を集めるのか。
その判断に必要なのは知識ではない。
「これって素敵だよね」を肌で感じ取る直感力。
それが「もうひとりの私」の人格に直結する。

そこでは学歴も、肩書きも、知識も、
年収も、容姿も、年齢も、関係ない。
本質的な魅力を持った
「なんか素敵だよね」という人格に、
信用が生まれ、人が集まり、
大きな価値を発揮するのである。

 


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どうすれば企業は生き残っていけるのでしょうか。私は今後、中小企業の経営は二極化していくと予想しています。それは「人を雇い続ける経営」「人を雇わない経営」です。

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