事例紹介
ウラオモテのある電話帳

ネット全盛のこの時代に、まったく新しい形の「電話帳」を開発。将来的には全国展開も。
株式会社 そうごう 様



株式会社そうごうさんは、「お値打ちな費用で地域の企業や店舗の集客やアピールを行う」という考えのもと、地域特化型のビジネスを展開してきた会社です。大阪市の本社のほか、北海道から香川まで全国15拠点のSOGOグループを確立。地域の電話帳や情報誌の出版、ポータルサイト運営などを通じ、全国各地で地域貢献に努めてきました。
しかしインターネットの普及により、同社の主事業である「電話帳」は、徐々にその存在感を失っていきました。このままでは、やがて電話帳事業そのものが継続不可能になってしまうかもしれない。しかし、1978年の創業以来40年にわたって続けてきたこの事業は何とか守りたい。そんな難しい状況をどうにかするため、BFIに相談にいらっしゃいました。
バリュースイッチング 〜価値の再定義〜
バリュースイッチング
〜価値の再定義〜
売上規模と人材モチベーション
2つの課題を解決する「商品開発」
売上規模と人材モチベーション。2つの課題を解決する「商品開発」
詳しくお話を聞いていくなかで、ふたつの課題感が見えてきました。ひとつは、事業としての売上げ規模が小さいこと。もうひとつは、この事業に関わるスタッフのモチベーションが高くないこと。
そしてこのふたつの課題には、「顧客単価が低い」という共通の原因がありました。顧客単価が低いからトータルの売上も低く、がんばっても成果を得られないからスタッフ個人のモチベーションも上がらない。
そこでBFIは、バリューのスイッチングを行いました。即ち、「仕組みを変える」のではなく、「商品を変えちゃおう」。
バリュークリエイティブ 〜価値の見える化〜
バリュークリエイティブ
〜価値の見える化〜
オモテとウラで機能が違う!
その名も「ウラオモテのある電話帳」
オモテとウラで機能が違う!その名も「ウラオモテのある電話帳」
これまでの電話帳は、なんとなく地味でおもしろみにかけるものでした。そこを根本から見直し、「読んでいるだけでワクワクする」「何度も読み返したくなる」ような電話帳につくり変えることができれば、それだけPR効果も高まっていく=広告費のアップが可能になる。
事業の売上規模が拡大すれば、スタッフへのより大きな還元も可能になります。自分の頑張りが具体的な成果として得られれば、仕事に対するモチベーションも自然と上がっていくでしょう。
そんな算段のもと、BFIが考えたのは、「2つの機能」を持ったまったく新しい電話帳。それが「ウラオモテのある電話帳」です。


オモテから読むと、そこは地域にあるお店や会社の紹介ページ。ウラから読むと、ちゃんと使える電話帳。しかも、電話番号が並んでいるわけじゃありません。「雨どいが壊れた」「赤ちゃんが熱を出した」など、<パッと浮かんだこと>で探せる、ちょっと楽しい電話帳です。
こちらのコンセプト、ネーミング、ロゴデザイン、冊子デザインをBFIで担当させていただきました。
バリューマーケティング 〜人が集まる仕組み〜
バリューマーケティング
〜人が集まる仕組み〜
駅ポスターやラジオCMで地域にPR
専門職「エーピアン」の開発も!
駅ポスターやラジオCMで地域にPR。専門職「エーピアン」の開発も!
「ウラオモテのある電話帳」第一弾は、神奈川県の葉山町。さっそく営業用の見本誌を作成するとともに、地域の方へのPRとして逗子駅へのポスター掲示、湘南ビーチFMでのラジオCM放送、湘南ビーチFMマガジンへの広告出稿などを行いました。

逗子駅に掲示されたポスター
さらに、「ウラオモテのある電話帳」の広告枠を営業する<エーピアン>という新職種も開発。出勤義務なし、勤務時間も休日も自由、給与は完全歩合制、という、これまでとはまったく違う勤務体系を実現させました。

※エーピアンは現在も募集中ですので、興味のある方はエーピアン採用サイトをご覧ください。
2020年夏に葉山町で発行される「ウラオモテのある電話帳」。既に7名のエーピアンさんが決まり、このプロジェクトを楽しみながら進めてくれています。こちらが成功すれば、別地域での出版、そして将来的には全国展開も検討しています。ご期待ください!