失うことの意味

9ee292eb6d99ad360c53f1038388c824_s

人は生きている間にたくさんのものを手に入れる。
お金、土地、家、学歴、友人、家族、名誉、などなど。
だがそのどれひとつとして、持ったまま死ぬわけにはいかない。
死ぬ時には全てを失うのだ。
財産も、肩書も、愛する家族でさえも。

人は身ひとつで生まれて来て、何ひとつ持たずに死んで行く。
最終的には自分の肉体すら失うのである。
死んだら全てを失う。
人間は例外なくその事実を知っている。
にもかかわらず、持っているもの、
持っていることに、人は執着する。
それが人間の本質なのだ。

たくさんのものを手に入れたい。
たくさんの人に愛されたい。
たくさんの人にすごいと言われたい。
それは人間として生まれたものにとっての、
抑えようのない欲求なのである。
その欲求があることによって人は努力するし、成長もする。
社会の進歩もその欲求によってもたらされている。
だが同時に、その欲求によって人は苦しむことになるのだ。
手に入らない辛さ。
更に辛いのは、手に入れたものを失うことだ。

実は生きている間にも、人は常に失い続けている。
恋人を失い、財産を失い、信用を失い、若さを失う。
出会いがなければ別れることはないし、
所有しなければ失うこともない・・・

 

  – 『[安田佳生メールマガジン] 2015.8.19 失うことの意味 より冒頭引用

メールマガジンのご案内<購読無料>

安田佳生コラムの全文は、メールマガジンを登録するとお読みいただけます。
毎週水曜日配信の安田佳生メールマガジンは、以下よりご登録ください。

メールマガジン購読登録