力のある者は力仕事をし、
料理が得意な者は料理を作り、
手先の器用な者は道具を作る。
得意な事で人に貢献する代わりに、
不得意な事で人に助けてもらう。
仕事とは本来、得意と得意の交換であったはずだ。
そこには上下も、優劣も、貴賎もない。
商売もまた同じである。
商売の基本は物々交換だ。
肉を持っているものは肉を出し、
道具を持っているものは道具を出し、
米を持っているものは米を出す。
欲しいものと欲しいものとの交換。
それが商売の原点であるはずだ。
だが物々交換にはひとつの問題があった。
それは、お互いが持っているものを欲していないと、
交換が成立しないという点だ。
肉を持っている人は道具が欲しい。
だが道具を持っている人は米が欲しい。
この場合、肉が欲しくて米を持っている人がいなければ、
交換は成立しない。
そこで、欲しい人同士が集まる交換の場として、
市場が誕生したのである・・・・
– 『[安田佳生メールマガジン] 2015.12.16 お客様はいらない』より冒頭引用
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