【コラムvol.29】
日本へのギフト。

1つめは、日本代表として
先人たちから継承されてきた経験。
直接、間接に教えられ、
学び吸収したさまざまな技術や知見、戦術眼。

2つめは、その上で
個人として、よりレベルの
高い環境で自身を切り拓き、
自身の存在価値を証明してきた経験。
高い壁にむかうことで
血肉化にした技術や知見、戦術眼。

この2つの経験において、
彼らは、彼ら以前の世代を上回っていた。

この2つが融合したプレーヤーたちは、
さらに、監督らスタッフたちが培った力量と
自身のリアルタイムの対応力と
強烈な意志力が噛み合った『総合力』で、
難敵と渡り合ったのだ。

ひるがえって、会社の現場は、どうだろうか。

まず、先輩や上司は、
プロとして本当に強くなれる
技術や知見を与えているだろうか。
もがきながら、まわり道して得た知見を、
わかりやすく整理して、伝承すべき経験値として
手渡しているだろうか。

若い人は、見ぬく。
伝承すべき内実を
さほど持たない上司や先輩が、
教育と指導に身を削ることなく、
会社の目標達成のためだけに、
自分たちを言いくるめて
やらせようとする
怠惰な姿勢を。

それに対する抵抗感、違和感を、
“やらされ感”で表現する。

若い人は、求めている。
上から学び吸収できる
充実した知見や経験値とともに、
自らの手で自らの能力を
切り拓けるチャンスを。

上から深く、直接、間接に教えられる機会。
自ら切り拓き、発見し、学びとる機会。

この2つが、会社の現場にあるだろうか。
そこを、しっかりと分析検証すること。
その上で、その内実づくりと体制づくりに尽力すること。

それが、上が果たすべきミッションだ。

28.6歳たちの躍動は、
上の世代には人材育成・自分育成・組織育成観の
見直しを迫ってくる。

28.6歳たちの迫力と自信は、
感覚の鋭い意欲的な若い人たちには、
「この会社にいて、私は本当にいいのだろうか」
と、迷い自問自答する機会を与えたであろう。
環境と経験への渇望を与えたであろう。

世代を超え、すべての年代層に、
総合力とはなにか、
を考えるチャンスを与えてくれたこと。

それが、28.6歳たちから日本への、
ギフトである。

アジア諸国、中進国、弱小国へのギフト、
といっても、
大袈裟ではないかもしれない。

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中小企業に、発展のきっかけを投げかけたい。だから、ハッテンボールです
【ハッテンボール・グループ 代表取締役 伊藤英紀】
企業表現コンサル/コピーライター 1961年生
広告学校と大学をダブルスクール。㈱リクルートで、バイトなのに制作チーフを務めたのち、同社契約コピーライターに。1990年 前身 伊藤英紀事務所を創業。※元ワイキューブ取締役
有限会社ハッテンボール ◎創業1990 ◎設立2006 ◎資本金1000万円 〒169-0073  東京都新宿区百人町2-27-7 ハンドレッドステイレジデンス1108 ℡03・6698・4863
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