勝手業

勝手業

皿洗いのアルバイトなのに勝手に新メニューを考える。
勝手に集客のチラシを作る。
勝手に優秀な人材を連れて来る。
そんな勝手なアルバイトはすぐクビにした方がいいのだろうか。

マニュアル以外の事は一切やってはならない。
そういうチェーン店ならクビになってしまうかもしれない。
だが普通に考えれば
こんなに使える人材をクビにするのは愚の骨頂である。
センスのいい経営者がこのアルバイトを見つけたら、
すぐさま皿洗いという仕事を辞めさせるだろう。
別のポストを与え、
もっと売上に貢献させるやり方を考えるに違いない。

言われた事を完璧にこなせる人材。
それも確かに貴重な人材ではある。
だが経営者にとって最も価値のある人材は
「自ら仕事を生み出す」人材だ。
勝手に仕事を作り、勝手に売上を上げる。
そんな夢のような人材を経営者は常に欲しがっているのである。

多くの人は仕事を探す時に求人広告を見る。
そこには仕事の内容が書かれており、
その仕事に対する報酬が書かれている。
つまりは値段のついている仕事だ。
その中から条件の良いものを選ぶという習慣が
身に付いてしまっている。

確かにそれも仕事である。
誰かが作り出した、すでに顕在化した仕事だ。
内容と報酬が確定しているのだから安心できる。
確かにその通り。
だがその代わりに稼げる報酬の上限も確定してしまう。
いくら頑張ったところで、
その内容に見合う報酬しか支払いようがないのだ。

もっと稼ぎたい。
そう思うのなら・・・

 

『[安田佳生メールマガジン] 2015.3.11 勝手業より引用

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