【GlobalPicks/vol.114 】ウィルス後:コロナ後の世界で加速する10の消費トレンド No.5

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜
著者:小出 紘道



引き続き、「シリーズ コロナ後の世界」と題し、Skiftというサイトから「今後消費トレンドはどう変わっていくのか?」を見ていきます。

今回の記事はコレ↓

After the Virus: 10 Consumer Trends for a Post-Coronavirus World
ウィルス後:コロナ後の世界で加速する10の消費トレンド

[https://skift.com/2020/03/17/after-the-virus-10-consumer-trends-for-a-post-coronavirus-world/]

「コロナ後の世界」10の消費トレンドリスト

1. VIRTUAL EXPERIENCE ECONOMY
2. SHOPSTREAMING
3. VIRTUAL COMPANIONS
4. AMBIENT WELLNESS
5. M2P (MENTOR TO PROTÉGÉ)
6. A-COMMERCE
7. THE BURNOUT
8. OPEN SOURCE SOLUTIONS
9. ASSISTED DEVELOPMENT
10. VIRTUAL STATUS SYMBOLS

 

先週は「5. M2P /MENTOR TO PROTÉGÉ(パーソナルメンター)」を掘り下げました。次に行きます。

6.A-COMMERCE(自動コマース)

Now it’s the sudden sharp increase in demand for contact-free interactions converging with advancements in robotics that is enabling a new breed of automated commerce, IRL.

突然に、contact-free(非接触での) interactions(やりとり)に対する需要が急増している。IRL(現実世界)で新しいautomated commerce(全自動コマース)が可能となるように、ロボティクスの進歩が支えている。

「With コロナ 」の世界では、E-COMMERCE(イー・コマース:オンライン上での電子取引)が最大限にそのポテンシャルを発揮していて、Amazonの株価なんて「史上最高値」を更新してしまいました。

「Post コロナ 」の世界では、リアル世界(オフライン)での、A-COMMERCE(全自動取引)が脚光を浴びそうです。
なお、A-COMMERCEはAutomated Commerce(自動商取引)で、この走りはご存知、街中の「自動販売機」ですね。

ちなみに、原文にあった「IRL」

英語のSNSなどでよく見かけますが、In Real Life(現実世界では)の略語です。

A-COMMERCEの事例として、ドミノピザの無人宅配サービスが取り上げられてます。

In June 2019, Domino’s Pizza and robotics company  Nuro announced the launch of a pilot initiative where a fleet of driverless robot cars will deliver pizza to customers in Houston, Texas.

2019年6月、Domino’s PizzaとNuro社は、テキサス州ヒューストンで無人の自動運転ロボット車でピザをデリバリーすると発表した

アプリでピザを注文すると30分以内にロボットカーが自宅前に到着(もちろん追跡可能なので到着時ぴったりに玄関にればOK)し、パスコードを入力してピザを取りせるみたいです。これは便利。

そして、このサービスは、「自動運転車」という次世代トレンドと、「対人非接触型」というpostコロナのトレンドの両方を捉えているので、注目されそうです。

さて、「自動であること」と「対人非接触型」であることを満たすことが「postコロナ」の世界を制する条件とすると、結局のところAMAZON GO(Amazonの無人コンビニ)がA-COMMERCEの世界も独占してしまうかも知れませんね。

結局Amazon。結局GAFA。
これが「post コロナ」の現実かもしれません。

 


「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報

小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)

◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ
代表取締役社長
http://citation-sp.co.jp

◆株式会社シタシオンジャパン
取締役会長
http://www.citation.co.jp

◆株式会社 イー・ファルコン
取締役
http://www.e-falcon.co.jp

<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた)
・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった)
・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった)
・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった)
・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)

 

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