BFI 特別化対談 第一回 (1/2)
「貴社のその○○を特別化して売上アップを目指しましょう」
BFIではそんな風に特別化のご提案をしているわけではありません。
お悩みを聞いて、ご提案をさせていただく際に大切にしていること。
それは、自分たちは『誰に対して、どのような価値を提供する』存在なのだろうか。
ということです。
今回、特別化の事例紹介として、クライアントの方をお招きし対談を行いました。
ゲストは人事のプロとしてご活躍中の、パーソネルエイド株式会社 代表取締役 石塚毅さんです。
人事コンサルタントから、人事補佐官へ。
BFI:じつは、石塚さんとは、いまダイレクトリクルーティングの手法を使った新しい採用の仕組みを一緒に開発したりなど、パートナーとして深いお付き合いをさせていただいています。そんな中、本日は改めまして、どうぞよろしくお願いします。
石塚:こちらこそ。よろしくお願いします。ほんとに、短期間で深いお付き合いになりましたね。
BFI:そもそも石塚さんとの出会いは、アドヴァンテージさんが実施されているベツルート採用でしたよね。
石塚:そうでした。ベツルートの企画とネーミングもBFIさんがやっていたということを後で知って、びっくりしたのですが(笑)。その第1回目の採用イベントで、たまたま社長の安田さんと席が隣になって話をしたのがきっかけですね。
BFI:それで、弊社が主催している月一の勉強会にいらしてくださって。
石塚:はい。そのときは、会社を立ち上げたばかりの経営者の方をゲストにお迎えして、企業スローガンを考える勉強会でした。あれは、楽しかった。自分の会社を第三者の目で評価してもらうことの大切さがよくわかりましたよ。
BFI:ありがとうございます。私たちもそこで石塚さんのキャリアをお聞きして、2,500名以上の経営者をサポートされてきたすごい方だということがわかりました。そもそもどんなきっかけで人事のプロフェッショナルとなられたのですか。
石塚:もともとは人材紹介屋さんです。スマートに言いますと、エグゼクティブサーチ会社のヘッドハンターでした。
BFI:トップ営業マンとして活躍されていたのに、なぜ独立されようと考えられたのですか。
石塚:仕事には、大きなやりがいと喜びを感じていました。ただリーマンショックで人材業界が大きな痛手を被り、愛する仕事を手放さないといけないような状況になったことが独立を考えるようになりました。親しい経営者の方々が「君なら大丈夫」と背中を押してくれたこともあり、2009年にいしづかコンサルティングという社名で独立しました。
BFI:最初はやはり人材紹介事業からですか。
石塚:そうです。その後さまざまな人事領域へとサービスが広がり、人に関することは一通りやらせていただくようになったという流れですね。
BFI:採用以外の知識はあったのですか。
石塚:いえ、いえ。なかったです。ただ前職で全社トップを獲得できたときに、自分なりに悟りを得た時期があって、その考え方はベースとして活かすことができましたね。
BFI:悟り?ですか。それはぜひ聞きしたいですね。
人事の課題は、経営の課題。人事のすべてで経営者をサポート。
石塚:非常にシンプルな考え方です。採用というのは、まず相手企業を知ることから始まりますよね。
BFI:はい。
石塚:最も速やかに、最も確実に知る方法はないかと考えたとき、辿り着いたのが会社の歴史でした。そこで商談の前に手に入る限りの情報を調べ、質問を考え、自分なりの答えの仮説を組み立てて、経営者とお会いするようにしたのです。
BFI:なるほど。沿革には会社のすべてが詰まっていますからね。
石塚:その通りです。十分な準備をして経営者とお話しをすると、「うちの会社のこと、よく知っていますね」となります。
BFI:経営者にとってみたら、良き理解者を得た気持ちでしょうね。
石塚:やはり胸襟を開いてくださいます。お聞きしたことは、求職者とのマッチングに活かせますし、採用が成功すると信頼関係もできて、「じつは」といろいろ相談事も増えていく。採用はもちろんですが、人事の課題は必ず経営課題とリンクしているので、自然と経営戦略を実現するお手伝いをさせていただく機会も増えていきました。
BFI:自然の流れですね。
石塚:こうしたお付き合いの中でわかったことは、中小企業の人事課題をパーツ(採用・育成・制度・評価・配置など)で考えても解決しないということです。どれだけ優秀な人材を採用しても、その人材の能力を引き出し、ふさわしい仕事を任せる風土がなかったら辞めていってしまうでしょう。すべてはつながっており、人事の課題を解決するには、会社そのものを変えていくしかないのです。
BFI:そこに気づき、会社を変革していくのは本来、経営者の役割ですよね。
石塚:そうなんですが、大手企業と違って中小企業の経営者はすべてを自分でやらなければならないため、人事が大切だと気がついていてもとても手が回らないのが実情です。自分の存在意義を少しずつ意識していくようになりました。もし経営者のそばに自分がいたらどうだろう。
・・・後半につづく・・・
後半では、特別化していこうと決心された石塚さんの想いと過程をご紹介します。