このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法/ 出世する人の共通点
従業員500名以上の企業に勤める人事担当者101名に調査した「出世する人の共通点」が人事界隈で話題にあがっていました。
「出世、昇進する社員には共通点があるか?」の問いに、約8割の人事担当者が「共通点はある」と回答しているのです。
では、どんなモノがあるのか?というと。下記の4項目が「5割を超える認識を得た」とのこと。
・日々の振り返りをしている:61%
・周囲と良い人間関係を築いている:56%
・夢や信念を持っている:54%
・学習習慣がある:51%
そんなデータについて、大手人事が集まる会合で共有をいただきました。
なるほど。どれも大切な印象を受けます。
自分自身に照らしてみますと、やっているとも言えますが、、周囲にどのように映っているのかは分かりかねます。。
どなたかが、「これは、どの項目も、可視化することが難しいですね」と発したことに、別のどなたかが「我々人事にとっては、4項目の大切さについて、『組織に浸透させる』こと。そして、『対話を通して個人が実践しているか』の確認をすることが大事なのでしょうね」とコメントしていました。
あちらからも、こちらからも「そうですよね」の声が上がっていましたが。
隣の席にいた、某大企業人事部長のSさんが、「外とのご縁を深めて、世に出る活躍をすることを『出世』というのであれば、ウチは『社内政治が得意』な方ばかりを評価しているように感じます。まあ、わたしも周りから、そう思われているのかもしれませんがね。。」とポツリ呟かれたお姿が印象的でした。
ちなみに、日本を含むアジア太平洋地域(APAC)14の国・地域を対象とした、パーソル総研の「就業実態・成長意識調査」によると、日本は「管理職になりたい人」、「会社で出世したい人」の割合が、全体最下位。ダントツに低かったとのこと。
働く価値観が大きく変わってきている時代。「自身の価値観・哲学」を磨きたいものです。