GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道
引き続き、Lighthouseという欧米のホテルマネジメントサービスが「ホテル&ホスピタリティ業界の動向」をまとめている記事がビジネス的に参考になりそうなので、読んでみたいと思います。
今週の記事はこれ。
The top 10 travel and hospitality trends that will shape 2025
(2025年に表出するホスピタリティのトレンドトップ10)
https://www.mylighthouse.com/resources/blog/top-10-travel-and-hospitality-trends-2025
トップ10のトレンドは下記の通りです。
1.Consumer caution continues into 2025, but the desire to travel remains
2.Optimism grows for Asia-Pacific hoteliers amid rising travel demand
3.India’s luxury hotel sector: A star on the rise
4.The steady advance of short-term rental growth
5.The evolution of event-driven travel: New patterns emerge
6.The rise of authentic travel beyond tourist hotspots
7.AI adoption will transform Revenue Management
8.The rise of Total Revenue Management and the search for ancillary revenue
9.Personalization will be the new standard in 2025
10.The distribution landscape in 2025, one of evolving challenges
引き続き「2.Optimism grows for Asia-Pacific hoteliers amid rising travel demand」から見ていきたいと思います。
2.Optimism grows for Asia-Pacific hoteliers amid rising travel demand
旅行需要の増加に伴い、アジア太平洋地域のホテル業界に楽観的な見方が広がる
This strengthening demand is echoed by broader industry indicators. Expedia’s Q4 Traveler Insights report revealed that Asia-Pacific is the fastest-growing region for search volume, recording a 25% increase quarter-on-quarter (QoQ) and 35% increase year-on-year (YoY).
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需要の強化は、より広範な業界指標にも反映されている。エクスペディアの第4四半期トラベラーインサイトレポートによると、アジア太平洋地域は検索件数が最も急成長している地域であり、前四半期比(QoQ)で25%増、前年同期比(YoY)で35%増を記録した。
旅行サイトにおける検索件数の伸びという「指標」は結構当てになりそうですね。
エクスペディアだと、アジアパシフィック地域の検索数の増加を「その地域の観光業の成長指標」とすると、昨年対比で30%以上も伸びているのですね。
This upward trend aligns with the sentiment of affluent travelers in the region: a survey conducted in late 2024 found that 81% of affluent Asian consumers continue to prioritize travel despite inflation, with 39% placing it above major purchases like home improvements, or luxury goods.
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2024年後半に実施された調査によると、アジアの富裕層の81%がインフレにもかかわらず旅行を優先しており、39%が住宅改修や高級品などの大きな買い物よりも旅行を優先している。
別の調査データだと思いますが、「アジアの富裕層が、お金を使うなら旅行に使う」というマインドになっているようです。
ちなみに、アジアの富裕層(affluent Asian consumers)って、欧米観点からざっくり誰(どの国の人)を指すのか?が気になりますね。
ChatGPTに聞いてみました。
第一に中国が上がるものの、まだ日本も入っていて安心しました笑
そして、ChatGPTは「中国」と「香港」は分けて表現してくれるのですね。
インドは「場合によって含まれたり含まれなかったりするみたいです」
以下ChatGPTの回答です。
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「欧米人が affluent Asian consumers(裕福なアジアの消費者)という表現を使うとき、主にどの国の人を指しているか?」というご質問ですね。
一般的にこの表現が指しているのは、以下の国や地域の人々が中心です:
主に指される国・地域(経済力・消費力が高い層):
1 中国
特に都市部(北京・上海・広州・深センなど)の中間層〜富裕層。高級ブランド品や旅行・教育・不動産に多額を使う傾向があります。
2 日本
安定した経済力を持ち、品質・ブランドにこだわる消費者として認識されています。特に高齢層の購買力が高いとされています。
3 韓国
特に若い世代の購買意欲が強く、ファッション・美容・デジタル製品への支出が多いです。
4 シンガポール
一人当たりGDPが高く、富裕層の割合も高いため、「裕福な消費者」としてよく取り上げられます。
5 香港
消費トレンドの発信地でもあり、ブランド志向の強い市場として注目されています。
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場合によって含まれる国:
台湾:消費意欲が高く、特に日本・欧米ブランドに親和性があります。
タイやマレーシアなどの上位中間層:観光やオンラインショッピングの成長により注目されることもあります。
インド:富裕層市場としては急成長中だが、「affluent Asian consumers」と言われる際には文脈によって含まれたり含まれなかったりします。
本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。
小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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