中卒の僕でも、社長になれた。
裸一貫からのスタートから年商4億円のビジネスを作り上げた「中卒社長・クボサトシ」がゆる〜く語る経営のコツ。既にビジネスを始めている方も、これから始めたいという方も、頭をからっぽにして読んでみてください。
中卒社長クボサトシ「学ナシ経営のススメ」 vol.19
300枚のDMで7件の契約を取った話
“中卒社長”のクボサトシです。
『学ナシ経営のススメ』では、小さな頃から学校の授業が大嫌いだった私が、どうやって年商4億円のビジネスを立ち上げたのか、その経緯やノウハウについてお伝えしていきたいと思います。
今週も、先週の続きから。
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さて、一度目の独立で挫折して数年、あらためて親方のもとで修行をし直し、満を持して再スタートを果たした「久保塗装」。
しかし、ニュースやワイドショーで「悪徳訪問販売」の話題が取り上げられたこともあり、以前のように飛び込みの営業ではまったく仕事が取れなくなっていました。
さあ困った。既に事業は始めてしまっており、後戻りはできません。困った私は、とりあえず工務店などに仕事をもらえないかと掛け合ってみましたが、なかなかいい返事はもらえません。
このままでは仕事がもらえないまま倒産してしまう。せっかく真面目に修行し直し、技術も向上したというのに…。
そんな時、私は今更のように気付きます。
一度目の独立の時にあれほど簡単に仕事を取れたのは、「業者自ら訪問して営業する」というスタイルが珍しかったからではないのか。塗装職人(私)が自ら出向き、「僕が塗りますんで」と営業してくるのですから、お客様も興味を惹かれたのでしょう。
だったら今回も、「皆がやっていない方法」で営業した方がいいのではないか?
そんな風に考えた私が選んだのは、その頃にたまたま読んだビジネス書で紹介されていた「FAXを使ったDM」でした。
私はさっそくDMを作成しました。デザインもレイアウトもないような、ただ文字を打ち込んだだけのDMです。
「独立したばかりの塗装業者です。個人でやっています。仕事下さい」
そんな単純なメッセージを書きなぐると、タウンページでリフォーム屋や工務店のFAX番号を調べて、いきなり送りつけました。
「そんな雑なDMで、返事なんてあるわけないじゃないか」
そう思われるでしょう。確かに私自身も半信半疑でやっていました。
でも、あったんです。
約300件に対して送り、そのうち14件から反応があり、最終的に7つの会社と契約することになりました。
運がよかった、たまたまタイミングが合っただけ、そう片付けることは簡単です。でも私自身はここで、体感的に一つの指針を得ました。
ということで、今週の「学ナシ経営のススメ」。
「皆とは違う方法でPRせよ」
ビジネスにおいては、「レッドオーシャン」ではなく「ブルーオーシャン」を見つけて勝負すべし、ということはよく言われます。競争相手が多いところではなく、少ないところを狙いましょうということです。
これはビジネスそのものだけでなく、営業にも言えることです。皆と同じ営業でPRしていては他に埋もれてしまう。逆に、誰もやっていない方法で営業すれば、多少粗のある内容でも反応をもらえたりする。商品やサービス自体が他と同じでも、営業手法を変えることで売上は変わってくるかもしれません。
ということで、また来週。