中卒の僕でも、社長になれた。
裸一貫からのスタートから年商4億円のビジネスを作り上げた「中卒社長・クボサトシ」がゆる〜く語る経営のコツ。既にビジネスを始めている方も、これから始めたいという方も、頭をからっぽにして読んでみてください。
中卒社長クボサトシ「学ナシ経営のススメ」 vol.22
「悪徳業者問題」を逆手に取ったホームページ戦略
“中卒社長”のクボサトシです。
『学ナシ経営のススメ』では、小さな頃から学校の授業が大嫌いだった私が、どうやって年商4億円のビジネスを立ち上げたのか、その経緯やノウハウについてお伝えしていきたいと思います。
今週も、先週の続きから。
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子供の頃の杵柄、と言うのでしょうか、得意だったプログラミングの知識を活かし、ホームページ作成に乗り出した私。
20年前当時といえば、会社ホームページと言っても電話帳程度の情報量しか掲載されていないことが当たり前でした。まして塗装業界では、ホームページ自体を持っていない会社がほとんどだったのです。
私は最初から、会社案内のホームページを作る気はありませんでした。「問い合わせを得る」ことが目的、つまり完全に集客目的のサイトを設計したのです。
当時私が大きくアピールしたのは、まず「職人が直接対応します」という点。
リフォーム会社や工務店の下請けではなく、塗装会社と直接やりとりしながら工事を行う。そのスタイル自体がまだまだ珍しかったので、そこを伝えるということをしました。中間マージンが発生しないぶん金額も安くでき、それでいて職人の技術を最大限活かしたハイクオリティな塗装ができますよ、と。
この点は確かに大きなアピールポイントで、お客様にもメリットを感じていただける特徴です。
しかし私は「これだけではちょっと弱いな」と感じました。会社紹介が目的のホームページなら十分でしょう。しかし、「集客」するならもう少し強い仕掛けがほしいなと思ったのです。
そこで私が注目したのが、当時ニュースなどで取り上げられていた「塗装工事の手抜き問題」でした。三度塗りの契約を撮りながら一度しか塗らないとか、塗料を薄めて使うとか、そういった悪徳な業者が問題になっていたのです。
そこで私はこれを逆手に取り、「こんな業者には気をつけろ」というようなコンテンツを作り、信頼できる業者の見分け方を掲載したのです。もちろんそれは暗に、「ペイント王ならこんな不正はしませんよ」というアピールです。
これがいい感じに当たり、ホームページから問い合わせが入ってくるようになりました。そして私は本格的に「ホームページ集客」の世界にのめり込んでいくことになります。
さて、それでは今週の「学ナシ経営のススメ」。
「会社案内だけでは、集客できない」
「私たちはこんな会社ですよ」「こんなサービス・商品を売っていますよ」そういう“会社案内スタイル”のホームページは現在も多数存在しますが、よっぽど会社や商品に認知度がない限り、それだけで集客するのは難しいでしょう。
そこから反響を得ようと思うなら、自分たちの情報をそのまま掲載するだけでなく、「どういう風にアピールすればこれを欲しいと思ってもらえるか」という視点でページを設計していくことが重要です。人の心を動かすには、緻密に計算された「仕組み」が必要なのです。
ということで、また来週。