GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道
Lighthouseという欧米のホテルマネジメントサービスが「ホテル&ホスピタリティ業界の動向」をまとめている記事がビジネス的に参考になりそうなので、読んでみたいと思います。
今週の記事はこれ。
The top 10 travel and hospitality trends that will shape 2025
(2025年に表出するホスピタリティのトレンドトップ10)
https://www.mylighthouse.com/resources/blog/top-10-travel-and-hospitality-trends-2025
トップ10のトレンドは下記の通りです。
1.Consumer caution continues into 2025, but the desire to travel remains
2.Optimism grows for Asia-Pacific hoteliers amid rising travel demand
3.India’s luxury hotel sector: A star on the rise
4.The steady advance of short-term rental growth
5.The evolution of event-driven travel: New patterns emerge
6.The rise of authentic travel beyond tourist hotspots
7.AI adoption will transform Revenue Management
8.The rise of Total Revenue Management and the search for ancillary revenue
9.Personalization will be the new standard in 2025
10.The distribution landscape in 2025, one of evolving challenges
まずは、「1.Consumer caution continues into 2025, but the desire to travel remains」から見ていきたいと思います。
1.Consumer caution continues into 2025, but the desire to travel remains
消費者の警戒心は2025年も続くが、旅行意欲は衰えず
According to a survey by Skyscanner, 43% of their global sample said that they intend to travel more in 2025, while only 9% anticipate scaling back their plans.
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スカイスキャナーの調査によると、全世界のサンプルの43%が2025年にもっと旅行をするつもりだと回答している。
2024年まで世界の悩みの種になっていた「インフレによる旅行控え」が、2025年に向けて緩和していくという予測です。
上記のアンケートからも明白ですね。
ただ、日本人の視点から見ると「インフレ」に加えて「円安」にも悩まされているわけですから、この「円安」という課題が緩和しないと、大きな海外旅行需要は戻らないものと思われます。
Simultaneously, package holidays and all-inclusive resorts are seeing a resurgence, particularly among younger Gen Z travelers, who value affordability and convenience. Expedia’s 2025 trends report noted a 60% year-on-year increase in searches on Hotels.com using the ‘all-inclusive’ filter, with 42% of Gen Z travelers favoring such options.
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同時に、パッケージ・ホリデーやオールインクルーシブ・リゾートは、特に手頃な価格と利便性を重視する若いZ世代旅行者の間で復活しつつある。 エクスペディアの2025年トレンドレポートでは、Hotels.comで「オールインクルーシブ」フィルターを使った検索が前年比60%増加し、Z世代の旅行者の42%がこうした選択肢を好んでいると指摘している。
Z世代が「パッケージ」とか「込み込み(オールインクルーシブ)」を好んでいるというのは意外な結果でした。
こういうのは昭和から平成の旅行者の特徴かと思いきや、トレンドは循環するかのように「若者がパッケージと込み込みプランで旅行する」ムーブメントが来ているみたいです。
Z世代の40%以上がオールインクルーシブの旅行プランを好んでいる。
これは、めちゃくちゃ重要な指摘だと思います。
本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。
小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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