このコラムについて
世の中の情報は99%が「現在」または「過去」のものでしょう。たった1%の未来情報をつかめる人だけが、自分のキャリアやビジネスを輝かせるのです。でも、未来情報なんか手に入らないよ!と思ったアナタ。ご安心を。もしアナタが古い体質の会社に勤めているなら超ラッキー。そんな会社の経営者ならビジネスがハネるかも。
未来コンパスが、あなたの知らない未来を指し示します。
ー 第11回 再配達が減るミライ。そこから生まれるサービスとは?
外出の機会は自粛前に戻ってきた感がありますが、皆さんはいかがでしょうか。
私は、週末に家族と出かけますが、帰るとポストに不在票が入ることが多くなりました。また再配達問題の再燃かと申し訳ない気持ちになります。
でも、このインターホンがあれば、そんな問題ともおさらばです。
意匠登録第1652195号(意匠権者:アマゾン テクノロジーズ インコーポレイテッド)
センサーが内蔵されたインターホンで、訪問者を検知するとスマホに通知がされる優れモノ。通知を受けると、リアルタイムでビデオ通話ができ、買い物中でも出張中でも訪問者とコミュニケーションが可能です。
■未来コンパスが指すミライ
先月、国土交通省は2020年4月の宅配便・再配達率が8.5%であったと発表しました。前年同月は16%だったので、大幅な減少です。しかし、4月といえば緊急事態宣言の真っただ中。経済活動や社会活動がほぼSTOPした状況でも、まだ約1割の再配達が発生したのかと驚きました。
今では外出増に伴い、急激なリバウンドが起きているに違いありません。
~再配達の減少・新サービスの誕生~
家の中に荷物を置ければ再配達はなくなります。
不在時に荷物を置くためには、①正規の配達員であることを確認する ②鍵を遠隔から開ける ③自宅に人が入ることを許容する、という3ステップが必要です。
このインターホンで①は解決。②についてもスマートロックで解決できますね。③は気持ちのハードルが問題になりますが、便利さを味わうと感覚が麻痺するのが人間です(笑) 気にも留めなくなるでしょう。
配達員が家に入るようになると、「収納」という新しいサービスができるかもしれません。配達した洗剤を棚にしまう、注文した本を本棚に置く。意外と面倒な「収納」を配達員が代行してくれるのです。
物流業界では、倉庫からエンドユーザー宅までの「ラストワンマイル」のサービス競争が激化していますが、その先の「ラストワンメーター(=家の中でのサービス)」という新しいマーケットが出来ると予想します。
さてアナタは、こんなミライから どんな「小さなブルーオーシャン」をみつけますか。
この記事を書いた人
八重田 貴司(やえだ たかし)
外資系企業/法務・知財管掌。弁理士。
会社での業務とは別に、中小・ベンチャー企業への知財サポートをライフワークとする。クライアント企業が気づいていない知的財産を最大化させ、上場時の株価を上げたり、高値で会社売却M&Aをしたりと言った”知財を使って会社を跳ねさせること”を目指す。
仕事としても個人としても新しいビジネスに興味があり、尖ったビジネスモデルを見聞きするのが好き。
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