第167回 おじさんビジネス用語や、イトヲカシ。。

 このコラムについて 

「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。

本日のお作法/おじさんビジネス用語や、イトヲカシ。。

先月末に公開されたニュース記事がきっかけとなり、「おじさんビジネス用語」「Twitterでトレンド入り」するなど話題になっています。

「こんなビジネス用語が飛び交うのが大手企業!」
(実際は、一部の方々しか使ってはいないでしょうが、ほとんどの方が理解しているように感じます)

ということで、「ワタクシの大好物」でありますw

・一丁目一番地 = 最優先事項
・鉛筆ナメナメで = 適当に数字の帳尻を合わせて
・ロハ = 無料、ただ
・ガラガラポン = 企画案などを一度白紙にする
・寝技 = 裏工作
・よしなに = 良い具合に、適切に
・えいやで = 気合いで、ざっくりと
・全員野球で = 関係者で一致団結して

こんな感じで、取り上げられていたようですが、ここ数日の「大手さんとの打合せ」でも、ホットな話題として、雑談に上がります。

「若手層」からは、、

『一丁目一番地』などは、なんとなく想像できましたが、『鉛筆ナメナメで』なんて、『なんのことやねん!!』と想像すら湧きませんでしたよw」

「定年を迎えた方が、退職挨拶で『我が生涯に一片の悔い無し!』と叫んだ時に、ベテラン勢は、笑っていましたが、なんのことやら、、ってのがありました、、」

『メートル上がっちゃった』『C調』『ドロンするわ』など、もはや出会う機会すらないのですが、『次世代に継承するために、俺は使うで』と伝えてくれる、たった一人の上司がいます、、」

などの声が。

でも、

楽しそうなご表情で
(フリだけでしょうが)

「本部長があの案件『一丁目一番地』って言うから『えいやで』資料作っちゃってよ。細かいとこは『鉛筆なめなめで』構わないからさ!」

「ウチの本部長さ、『全員野球で!』っていうわりには、丸投げするだけで、完全におんぶに抱っこなんだよね」

など、

「こんな使い方で合ってます?」と、続けてくれる若手くんもいました。

(本部長への「控えめな悪意」と受け取りましたが、、)

「お前ら若手だって、いつかは、同じように言われるんや!」

「若い奴らが使ってる言葉なんて、なんも意味わからんわ!」

『いとをかし』って使っていた平安貴族だって、『趣がある』なんて訳されて腹立ってるねん!!」

などと、必死で反論するベテラン勢も多数見受けられましたが、

ワタクシ、気づいてしまったことがあります。。

「おじさんビジネス用語」を使用しているという上司やベテランについて語る際、、

若手のみなさんはこぞって「あの人。良い人ではあるんですけど、、」との枕詞をつけておりましたとさw

イトオカシ。。

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高松 秀樹(たかまつ ひでき)

たかまり株式会社 代表取締役
株式会社BFI 取締役委託副社長

1973年生まれ。川崎育ち。
1997年より、小さな会社にて中小・ベンチャー企業様の採用・育成支援事業に従事。
2002年よりスポーツバー、スイーツショップを営むも5年で終える。。
2007年以降、大手の作法を嗜み、業界・規模を問わず人材育成、組織開発、教育研修事業に携わり、多くの企業や団体、研修講師のサポートに勤しむ。

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