第222回 Z世代のお悩み?

 このコラムについて 

「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。

本日のお作法/Z世代のお悩み?

大手各社で働く「Z世代の方々(1997年から2012年頃までに生まれた世代)」が集うコミュニティに声がけいただきました。

その場にて皆さんの「キャリアの悩み」に触れましたが、概ね以下のような項目が。

・柔軟性と安定性のバランス
従来の価値観にとらわれず、柔軟性や自己実現を重視したいけど、それで安定したキャリアがつくれるんだろうか、、

・ダイバーシティとインクルージョン
多様性を尊重した、包摂的な職場環境で働きたいんだけど、ウチってどうなんだろう、、

・テクノロジーとデジタルスキルの習得
同世代はデジタルネイティブであり、テクノロジーに精通している友人・知人が多いけど、それらは急速に進化しているから、追いつかなきゃ、、さらなるデジタルスキルも習得しなきゃ、、とプレッシャーを感じる。。

・サステナビリティと社会的責任
環境問題やサステナビリティ活動、社会貢献活動に積極的に参加したいな、と考えているけど、自身のキャリアはそれらに繋がっているんだろうか、、

・自己表現と個性の尊重
個々人が自身の考えや感情を自由に表現できるような職場が良いな。でも、現実はヒエラルキー構造に縛られているよな。。

これらの悩みは「個々の状況」「価値観」によって異なるのでしょうが、

「今後はどうしていきたいか?」について、あがってきた声を拾ってみますと、

「一つの企業に長く勤めるよりも、複数の仕事やプロジェクトに参加し、多様な経験を積み重ねられたら良いな」

「人種、性別、性的指向、身体的能力などに関わらず、すべての人が平等に尊重される社会が良いな」

「オンラインでのコミュニケーションやリモートワーク、デジタルツールを使った効率的な作業などができるような環境が良いな」

「自社や自組織が持続可能なビジネスモデルや社会貢献活動に積極的に取り組むようになると良いな」

「仕事もプライベートもほどよく楽しめるフレキシブルな働き方ができると良いな」

なんていうご意見が。

なるほどな、なんて感じながら、「企業や組織の今後の姿」なんかを想像しながら次の予定へと向かったのですが、

そちらは、

深夜や早朝に働く「三交代勤務」が求められ、また、業務のほとんどが「屋外」で行われる、肉体的にも「ハードな現場」で働いている若手世代のミーティングの場。

そこでは「自分の仕事、職場の良いところ」などを話していましたが、あがってきた声は?

「雨が強かったり風が強かったりすると、勤務が中断されて待機が多い職場なんですよね」

「スマホでゲームもできるし」

「何もしなくてもお金が入ってくる時間が多くてうれしいです!」

「夜勤だったり、早朝出勤だったりするし、、」

「冬の寒い深夜や早朝の仕事もあるけど、、」

「そんな季節は星空はめちゃくちゃきれいだし、晴れた日には富士山も超きれいに見えるし、気分が上がります!」

「外で体を動かすことで眠くもならないしね!」

「夏は、勝手にダイエットができるんですよ!」

Z世代などとひとくくりにしたらあきまへんな。

 

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高松 秀樹(たかまつ ひでき)

たかまり株式会社 代表取締役
株式会社BFI 取締役委託副社長

1973年生まれ。川崎育ち。
1997年より、小さな会社にて中小・ベンチャー企業様の採用・育成支援事業に従事。
2002年よりスポーツバー、スイーツショップを営むも5年で終える。。
2007年以降、大手の作法を嗜み、業界・規模を問わず人材育成、組織開発、教育研修事業に携わり、多くの企業や団体、研修講師のサポートに勤しむ。

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