このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法/大手における「失敗」
「スタートアップ出向プロジェクト」から戻ってきた某大手30代のYさんと会食を。
「スタートアップ出向」とは、主に大手の社員が所属企業に「籍を置いたまま」、スタートアップ企業に出向して業務に従事すること。
大企業における「オープンイノベーション」の一環であり、「人材育成」の効果も期待され、最近チラホラと耳にします。
・大手では得られない「意思決定のスピード」や「裁量」を経験できる
・大手の看板を外して、「自身の力だけ」で勝負する経験ができる
・大手の「管理体制」や「ノウハウ・人脈」などを事業運営に取り込める
・出向元の企業と協業している場合などはコミットメント、推進力が加速される
などの「メリット」があるようで、Yさんの関わったプロジェクトも「双方にとって有益な機会を創出できた!」と清々しいご表情で、スタートアップ組織から獲得したいくつもの「気づきや刺激」をシェアしてくださるのです。
「最も大きな学びは??」
なんて「ありきたりな質問」を投げてみたのですが、
返ってきた答えは、
「スタートアップでの『失敗』って、ほぼ全て『結果』によって測られるんです」
「例えば、『売上目標を達成できなかった、、』『納期に間に合わなかった、、』『ユーザーに受け入れられなかった、、』すべて『明確な指標』があるんですよ」
「一方で、、」
「ウチみたいな大手における『失敗』は、少し性質が異なるんです」
「数字よりも『空気』。論理よりも『文脈』が支配する場面が多いように感じます。。」
「つまり、『失敗の本質』は『正しいことをしたか』じゃなくって、『それを誰がやったか』『どの順番で伝えたか』『誰の顔を立てたか』によって決まるんですよ」
なるほど。。
大きな気づきを得たようですが、Yさんにとってはどちらの組織が居心地良いのでしょうかね?