このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法/受付スタッフは見た!
居酒屋やカフェに出向くことの多い私ですが、最近気になるのが“無自覚な情報漏洩”。
酒場で実名を出しながら、大手企業との取引をひけらかす。
上司や自社への不満を、大声で語る。
リモート会議中なのか、隣の席からは“顧客情報”がまる聞こえ。
コンプライアンス、リスクマネジメントの強化が求められている時代にもかかわらず、「昔は良かった、今の時代は厳しすぎる」と、そこかしこで、そんな“危うい会話”を、よく耳にするのです。
さらに驚くのが、クライアントの敷地内、たとえばエントランスや受付前でも、「このあと○○部長との打ち合わせでさ〜」と役職つきで実名をぽろり。
その場にいた誰かが、偶然その“○○部長”とつながっていたら?
情報は、あなたの知らぬところで静かに回っていくかもしれません。
「受付の横で話したことは、社内共有されると思った方がいいよ」
「“家政婦は見たシリーズ”の市原悦子さんみたいに見聞きしたことを教えてくれる受付スタッフもいるからね」
そう語っていたのは、ある大手企業の役員さん。
特に東京駅周辺に本社を構えるような大手企業では、受付スタッフに“経営陣とつながりの深い人”が配置されているケースも少なくないのだとか。
我々が思っている以上に、その言動は広範囲に影響してしまうのです。
大手企業とのお付き合いを考える経営者の皆さん、気をつけるべきはメール文面だけではありません。
ちょっとしたチャットの一言や、オンライン会議中の雑談、オフラインの“ついポロリ”が、信頼を損なう“火種”になることも。
自分のふるまいだけでなく、協業パートナーの“リスク感度”も見極めたいところなのであります。


















