其の四十弐 お中元ってなに?

イノベーションカードが知らせる

本日の斬り口:順番を変える
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お中元かー。
拙者は

正しいお中元

を贈ったことが
ないでござる。

社会通念から
ちょっとズレた
路線を生きている人たちの
ほとんどは、

お中元を送る習慣がある

という確認事項に
チェックを入れられないと
思われる。

近所に住んでいる
ご婦人は、
旦那さんが現役のころ

お中元、お歳暮が
届くので、
玄関にハンコをもって
待機してたと
教えてくれた。

旦那さんは
中堅企業の
創業者だったらしい。

届いた品物は
自分の家族だけでは
使いきれないので

寄付したり、
親戚に送ったり
世の中に
回していくそうで、

その割り振りや
対応だけでも

ひと仕事だったのよー

とこの原稿を書くにあたり
いろいろな人に

お中元ってなに?

を聴きまくったときに
教えてくれた。


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印鑑を手に
玄関で待ち受けている
ご婦人の姿。

昭和ドラマの
一場面に出てきそうな
風景が脳内に
浮かぶでござるね。

いまもそんな感じ
なのだろうか?

拙者は近所のご婦人が
経験したような

お中元フィーバー(←昭和的)

を知らずに
この世を生きているが、

毎年、1つ
届くお中元がある。

この季節、
拙者が大好物の


が世をしのぶ
仮の父親が
送ってくれるのだ。

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この話をすると

フツーは
ご両親に子どもが
送るのよ
いいご両親ね。

と言われる。

うむうむ。

どうやらお中元とは
目下の者、もしくは
位の低いものが

お世話になっている
目上の者、もしくは
位の高いものに

贈り物をする。
が大前提らしいでござるね。

いつもお世話になっています。

の気持ちを
物質で示すってわけだね。

これって、
高度成長期に
加速化して、
そのまま

誰も疑問に思わず
なんとなく続けなきゃモード

になっている
拙者たちのパターンの
象徴でもあるでござる。

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人は

意思決定

の数が増えると
疲れてしまう。

いちいち、

これは正しいのか
なんのために

と考えたり、

あなたはどうしますか?

と問われ続けることが
嫌なのだ。

この

なんとなく続けなきゃモード

はこの

意思決定

を避け続けていることで
成り立っている習慣と
いえるでござる。

お世話になったら、
贈り物をすればいいけど、
別段、お中元という

季節のご挨拶

に限らなくてもいいのだから。
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2020年、順番を
変えてみてはどうだろうか。

たとえば、

新型コロナちゃんと
それにまつわる
いろいろな社会現象

で不安や、焦りなどを
抱えている若輩ものに
多くの人生の諸先輩たちが
贈り物をする。

初夏よりも
晩秋の好物がある人には
その季節に贈り物をする。
親から子どもに
上司から部下へと
目下のものに贈り物をする。

などなど、

自分が囚われている

意思決定

を変えるチャンスの
ひとつになるでござるよ。

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ってことで
お中元とは、日本がイケイケどんどんの頃に強化された贈
り物習慣という前提を超えて。

お中元とは

自分の意思で決定する意識を試される

習慣でござる。

拙者、父が送ってくれる山梨の桃が大好物ござるよ。


パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野裕子

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

ツクリビト株式会社 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

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